失恋ソング、隠れた名曲?名曲って隠れる?

ココに挙がった10曲、1つも知らなかった。

失恋テーマって、どんな歌手やバンドでも出してる。隠れた名曲って、名曲?

まあ、言い出すと色々出て来ちゃうが、失恋ソングとして、まず挙げるなら、槇原敬之「もう恋なんてしない」かな。柴田恭兵のドラマ「子供が寝た後で・・・」の主題歌だった。このドラマ自体は、柴田恭兵三浦洋一風間トオルバツイチの恋愛テーマで、失恋じゃなかったのだけど。(笑)

福山雅治「桜坂」だって失恋ソングじゃない?

 

 

 

 

 

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【失恋ソングの隠れた名曲】オススメ10選を音楽マニアが紹介

 2022.04.30
失恋。多くの人が経験する人生の一大事である。多数のミュージシャンが失恋にまつわる曲を発表してきたが、インターネットでは限られたヒット曲しか取り上げられてきていないように見える。そんな状況を何とかするため、誰でも知ってる曲を除いた失恋ソングの隠れた名曲をここに発表したい。ぜひ一番下のコメント欄にあなたの中のNo.1失恋ソングも書いて行ってください。
目次

君が誰かの彼女になりくさっても/天才バンド
あたたかな手/ハンバートハンバート
33歳のエンディングノート/大比良瑞希
染まるよ/チャットモンチー
melt bitter/さとうもか
ごめんね/マイアミパーティー
お別れの歌/never young beach
イムリミット/クラムボン
バラ色の日々/MOROHA
キッチン/星野源
おわりに
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君が誰かの彼女になりくさっても/天才バンド
天才バンド / 君が誰かの彼女になりくさっても
 
衝撃的な言葉選びと、心に染み入る歌声で作り上げた失恋ソングの巨塔
CMソングなどでも活躍するVo.奇妙礼太郎が唯一無二の声を通じて歌うのは、別れた彼女へ残る愛。「なりくさっても」という言葉選びの衝撃。「君の未来に僕はいない 僕の未来に君はいない」と突き刺さるフレーズが続く。天才バンドのメンバーであるSundayカミデ(Key.Ba.)が2009年に、しゃかりきコロンブス名義でリリースした楽曲のカバー。リアルな感覚に貫かれた、失恋ソングの大名曲だ。

あたたかな手/ハンバートハンバート
 


 

寒い冬が来るたびに相手を思い出す、曲展開がドラマティックな1曲
筆者的にはNo.1の失恋ソング。夫婦デュオ・ハンバートハンバートがアルバム『家族行進曲』の中で発表した楽曲だ。いつもの些細なケンカが思いがけず別れに繋がって、その後寒い季節が来るたびに、別れたあの日を思い出す。YouTubeでは上記のアコースティック版のみだが、各サブスクで聞けるCD音源では、後半に4回の転調を差し込んだ衝撃的な展開の曲になっているため是非そちらも聞いてほしい。

 

Spotifyはこちら
33歳のエンディングノート/大比良瑞希
大比良瑞希 – 33歳のエンディングノート (Official Music Video Full Version)
 
大人の失恋をリアルに歌い上げた衝撃的な歌詞の失恋ソング
宇多田ヒカルを彷彿とさせるR&B調のビートの上で、「正社員」の彼との恋の終わりが歌わっている。彼を気に入っていた母親に謝っていたり、残していったシェーバーを処分していたり。今までの失恋ソングにはなかったリアルな詞。等身大の33歳をクールに作品へと昇華させた異色の失恋曲だ。

染まるよ/チャットモンチー
チャットモンチー 『「染まるよ」Music Video』
 
伝説の3ピースガールズバンドが世に出した、タバコの煙が目に染みる名曲
2008年にリリースされた、チャットモンチーの失恋ソング。タバコを彼氏とのすれ違いの象徴として、あるいは相手を思い出す装置として、効果的に取り入れている。ギター・ベース・ドラム、3人だけのシンプルな演奏。歌詞もフレーズも、全てが無駄なく構成された邦楽ロックの金字塔。
melt bitter/さとうもか
さとうもか – melt bitter sato moka Music Video
 
岡山のシンガーソングライターが世に出した、ポップと切なさが同居する失恋ソング。
サウンドのポップさと裏腹に、恋愛のシビアな現実について歌われた楽曲。「私たちは運命だと本気で思い込んでたけど 本当は長くいたから似てきてただけ」という歌詞に込められた実感と、それでも消えない思い出の間で揺れ動く心理描写。感情があふれ出すように多くの文字が詰め込まれているが、それらをポップなフレーズに昇華させる、さとうもかの非凡なセンスにも注目してほしい。

ごめんね/マイアミパーティー
マイアミパーティ "ごめんね" (Official Music Video)
 
バンドマンとして、等身大の自分を歌に変える。別れた彼女への思いを綴った1曲。
札幌出身のバンド・マイアミパーティーが出した「ごめんね」は、明確に元カノへ向けて歌われた楽曲だ。元カノとの間で色々なやりとりがかわされてきたことがリアルに伝わってくる、地に足のついた失恋ソング。ディレイの効いたオルタナティブなロックサウンドが疾走する間奏、ポストサンボマスターともいうべき熱量を浴びる。
お別れの歌/never young beach
 


 

シティポップバンドがロックサウンドを繰り出した異色の失恋ソング
良質なシティポップを作ってきたnever young beachが、ストレートな言葉とサウンドで世に出した異色の楽曲。ロックサウンドと「2人だけの秘密は全部 日々に溶けたよ」というフレーズのギャップが美しい。普段お洒落な曲をリリースしているだけに、いつもとの違いにやられました。

イムリミット/クラムボン
Re-Time Limit (2016 remaster)
 
取り戻せない時間。口に出してしまった言葉。手作り感のある楽曲の上で丁寧に積み重ねられたフレーズの美しさ。
切ないサウンドに乗せて歌われる、時間の残酷さ。誰もが経験する「言いのこしたこと」「やりのこしたこと」も、もう取り戻せない。サビの度に少しずつ変わっていくフレーズが、ゆっくりと胸の内に入ってくる。1995年結成の3ピースバンド・クラムボンが、1999年にリリースした楽曲「タイムリミット」のセルフカバー版。

バラ色の日々/MOROHA
MOROHA「バラ色の日々」MV
 
映画のようなMVと、MOROHA独自の語りが形作る現在進行形の感情。
異色のアコースティックHIPHOPデュオ、MOROHAが送り出したリアルな失恋ソング。映像作家・エリザベス宮地が元カノとの間で2年間で撮り貯めた写真・映像が使われているドキュメンタリー作品がPVになっているだ。自分の恋を振り返るこの作品を発表するために、映像作家自らMOROHAに声をかけたという。失恋の先で新たな出会いがあるからこそ「それが悲しくて今 泣いてる」という詞のリアリティーに触れてほしい。

キッチン/星野源

彼女が作った料理を捨てられずにいる男の、複雑な感情が浮かぶ1曲。
別れの翌日、キッチンで寝ている自分に気が付く、鼻をくすぐるのは彼女が残していった料理の香りだ。全てが変わってしまったのに、香りだけが残っている。男は料理を捨てられずにいる。そのときの感傷も、いつかは時間の流れと共に忘れ去られてしまう。「自分の中で薄れていく失恋」の切なさすら歌にした、星野源 初期の名曲。

YouTubeにアップロードが無いため、各種サブスクもしくはCDで確認してほしい。

おわりに
今回は失恋ソングを10曲紹介した。失恋ソングは一人一人の個人的な思い出を、どれだけリアリティーを持ってリスナーに届けるのか、というところでミュージシャンそれぞれの詩的感覚が光る。タバコで別れた彼氏を思い出したり、料理で別れた彼女を思い出したり、こういった失恋の経験はみんなに共通する思い出じゃないのだが、まるで自分が経験したことのように感じさせられる。そんな曲を聴くとき、僕らは自分の事のように失恋を追体験し、歌声が胸を打つ。

ぜひ皆さんの好きな失恋ソングも、下部のコメント欄に残していってください。それでは。

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