気温が想定より低い?準備と戦略の問題じゃん!

気温が想定より低く、路面温度も低く、タイヤの食い付きに、タイヤメーカー間で差があった?確か、ヨコハマタイヤが良かったんだっけ?タイヤメーカーかチームが、気温や路面温度の予測をハズしたというだけじゃん!そんなコト、大なり小なりあるコトじゃん!

タイヤメーカーが朝までの時間で、対応コンパウンドのタイヤを持ち込むか、チームが対応したセッティングを見付けるかしかない。

ワンメイクではないから、ミシュランブリヂストンダンロップとヨコハマかな、それぞれの準備と対応力の差が出る。

 

 

 

 

 

 

 

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「間に合うかどうかわからない感じがした」四輪脱輪の多発を招いた低気温と路面の急激な変化【スーパーGT第2戦富士GT500予選】
5/4(水) 0:20 Yahoo!ニュース

2022年スーパーGT第2戦富士スピードウェイ予選Q1を3番手で突破したARTA NSX-GTの福住仁嶺
 スーパーGT第2戦富士のGT500の予選はQ2で3台が走路外走行、いわゆる四輪脱輪でタイム抹消になるなど、予選Q1を含めて多くのドライバーが飛び出しやタイヤロックなどのミスをしてしまうという難しいセッションとなった。

【写真】2022年スーパーGT第2戦富士で優勝候補に挙げられるARTA NSX-GT

 今回優勝候補にも挙げられていた昨年の第2戦富士の優勝チームである17号車Astemo NSX-GTも、Q1でまさかの敗退。アタックを担当した松下信治が予選を振り返る。

「1周目のアタックで、1コーナーでロックしてしまって、タイヤが壊れてしまいました。その後はまともに走れなくて、それでもアタックしていたけど14コーナーで四輪脱輪してしまってタイムが抹消になってしまいました。ちょっと、あたふたした予選になってしまいましたね」と松下。

「クルマはフリー走行からがらっと変えて予選にいったのですけど、試すこともできなかったので残念です。フリー走行の時のフィーリングではクルマは悪い感じはなかったので、Q1は通れていたと思うので残念ですね。明日は長いレースなので生き残って頑張りたいと思います」と、決勝に期待を持たせた。

 予選Q2で一時4番手タイムをマークしながら、四輪脱輪で5番手となってしまった8号車ARTA NSX-GTの野尻智紀も、自身の予選を悔やむ。

「(アタック自体は)10点。100点満点の10点です。コンマ2秒くらい失っているという感じがしていますので。そのコンマ2秒、コンマ15秒あれば2番手くらいには行けていたと思いますし、2回目のアタックで四輪脱輪もしてしまって5番手スタートになったというのもありまして10点です」と、自分に厳しい野尻。

「今週のクルマは自分たちのなかで予選に特化してダウンフォースも前よりにして、よく曲がるような形でセットアップしてきて、朝のフリー走行のときもメカさんに本当にいろいろな変更をしてもらいました。予選にむけて準備はしてきたのですけど、最後にまとめられなかったので、悔しさが残る予選でした」と野尻が続ける。

 今回、多くのドライバーにとって難しい予選となったのは、ひとつには想定以上に気温が低かったことが上げられる。昨年の第2戦富士の決勝スタート時の路面温度は35度、今年の予選スタート時点は日差しが出ていた時点で路面温度は23度で、その後は曇りとなったためさらに低下していった状況だった。

 10度以上想定より低い路面温度のなか、450kmの長いレース距離を想定したタイヤによるウォームアップは困難を極めた。多くのドライバーが4周、そして5周のウォームアップランを必要として、かなりアグレッシブにタイヤを温めなければいけない状況だった。

「どの選手もそうだったと思いますけど、タイヤのウォームアップは結構、厳しいところがありました」と野尻。Q1を担当して3番手タイムをマークしたチームメイトの福住仁嶺も「予選は陽が陰ってきていたのでタイヤはなかなか温められる状況ではなかったですね。『間に合うかどうかわからないな』という状況でした」と、予想以上に寒いコンディションとなった予選の状況を話す。

 その想定外の低気温に加え、午前のフリー走行が終わってから約4時間半の間を開けて15時に始まったスケジュールも、難しさの要因となった。気温や路面温度が変わっただけでなく、その間にPCCJやFIA-F4のレースが行われたことで路面に多くのラバー/ゴムが乗り、路面コンディションが大きく変わったのだ。

 具体的には午前の練習走行から予選時にはタイムが1秒上がるほど路面のグリップが上がった。フォーミュラカー並にコンマ数秒を争っている現在のGT500クラスの僅差の戦いのなかで、1秒の違いは大きい。福住仁嶺が説明する。

「今回の予選では滑りやすかったというよりも、ピーキーな感じがしました。タイヤ的にもコンディション的にも、グリップとしてはピークはすごく高い中にあると思うのですけど、午前に比べて午後だけでも1秒くらいタイムが上がっている状況なので、そこでクルマに合う、合わないはあったと思います。1秒違うとクルマの動き方も変わってきますし、そのなかで突然グリップが抜けちゃったり、午前から午後で適した車高が全然変わっちゃったとかもあると思うので」と福住。

 福住自身もQ1で3番手タイムをマークしながら「個人的には走り方とかを含めて全然満足はできていないです。昨年の富士では予選でもっといい位置(2番手)にいられたというのもありますし、サクセスウエイトがあまり乗っていないなかなので、もっと前に行かないととは思っているので、3番手で無事にQ2に通れたというのはよかったと思いますけど、個人的にはすごく悔しい結果です」と、表情は冴えない。

 決勝日は予選日よりも暖かくなる予報だが、搬入日、予選日と急な気温低下や想定外の雨など、富士の天候はそうそう予想どおりにいくほど甘くはない。長丁場の450kmレースで想定外のコンディションになった場合、予選日のようにドライバーたち、そしてチームを大いに悩ませる難しい展開になることも十分に考えられる。

 

[オートスポーツweb ]

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