藤川球児独自の視点?単に、伏せている事実が多い。

阪神藤川球児、独自の視点で・・・という見出しに期待して読んだが、伏せてある点が多くない?マウンドの硬さは触れているが。

1、日本球とメジャー球の違い

2、アマチュア時代鍛練度合いの違い

3、トレーニング、持久力系と瞬発力系の配分の違い

4、投手体調ケア(タマ数制限やインターバル)の間違い

には、間違いなく触れていない。

1、日本球とメジャー球で、革の加工の違い、糸巻技術の違い、縫製技術の違い、製品チェック眼の違いがあり、メジャー球は日本球に比べて重く、大きく、縫い目高く、滑りやすく、キレイな球形になっていないコトすらある。滑りやすく粗いボールを正確に操ろうとし過ぎて、肩ヒジに負担がかかるし、フォークやSFFなどは特にヒジに負担がかかる。

2、日本には中学以降全国大会があり、高校の甲子園、大学選手権、都市対抗などの大会がある。そういう大会進出を考え、毎年のチーム編成で投手も編成・獲得・育成を図る。おおよそトーナメントの連戦も鑑みた、全力投球しなくても良い、ストレートの威力や変化球のキレやコントロールや体力を養成して来た。

アメリカのアマチュアにはそんなモノはなく、大会勝ち抜き連戦とかの経験もない。使い減りしてないが、洗練度が落ちる。アメリカ人投手は、全力投球して強いタマで抑えるしかなくなる。科学的根拠はないが、100球くらいを1日の限度にしている。

3、日本はスピードや変化球やコントロールなど、連戦などを勝ち抜ければ使われ続けるが、アメリカはパワー本位。

日本はトレーニングでも長距離ラン20キロや投げ込み200球以上など、カラダの持久力系重視。

アメリカはスポーツ医学的見地から、動作に必要な筋力強化に絞り、瞬発力系重視。

4、日本の先発投手は、週1中6日を基準、140球近くになるコトもある。ランニングや遠投や投げ込み、必要に応じウエイトやダッシュ系トレーニングも。

アメリカの先発投手は、中4日、100球以内で何イニング投げられるか基準。ノースローやウエイトやダッシュ系、筋力増強維持メイン。

アメリカ、スポーツ医学とか言いながら、100球とか中4日に何1つ科学的根拠ないままゴリ押し、後発の日本医学研究者は付和雷同しているのが現状だ。

アメリカ人投手、10代に鍛えてないし、プレッシャー含め試合経験ないからテクニックもコントロールもアバウト。スカウトされファームで育成されるが、基礎は本人任せ20歳前後の短期間、パワー、瞬発力重視。

日本の指導者、勉強しようにも日本スポーツ医学は正しくもないアメリカの尻馬乗り。そのせいか、今の高校生、瞬発力系>持久力系にトレーニングウエイトが変わり、150キロ超す投手が増えた。その代わり、早期に肩ヒジ腰に故障を抱える投手も増えている。

日本アマチュア野球の投手育成がアメリカ化しているため、故障手術もアメリカ化して増えている。

藤川球児、必要な違いを伏せて、マウンドの硬さだけに投射している。カレ自身も甲子園出場のために持久力系>瞬発力系トレーニングでカラダの基礎を作り、20台中盤に芽を出した。日米の運痴学者は正解を持ってないコトがわかってないのに、桑田も藤川もそういうヒト達に学んで害されている。

 

 

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藤川球児氏が徹底分析 なぜNPBにトミー・ジョン手術増えた?実体験に基づく一因と対処法とは
5/10(火) 7:01 Yahoo!ニュース
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上はオリックス・山本由伸の“腰高”フォーム(今年4月)。効率よく球に力を伝えられ、体の負担を軽減できる。下は現役時代の藤川球児氏の低重心フォーム(20年3月)。地面からの突き上げに跳ね返りやすく、けがのリスクがつきまとう
 なぜ、トミー・ジョン手術が増えているのか―。スポーツ報知評論家の藤川球児氏(41)が、プロ野球界で肘の故障が増加している理由を、独自の視点で分析した。実体験に基づき、ここ数年で浸透したメジャー仕様の硬質なマウンドが一因と指摘。投球フォームによる対応と即した肉体強化が必要とし、何より首脳陣や球団フロントが選手を管理する重要性を説いた。

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■球速アップ

 近年、プロ野球選手に肘の故障が多く、トミー・ジョン手術(内側側副じん帯再建術)に踏み切るケースが増えている。最近では阪神の高橋がメスを入れ(※1)、巨人の菅野も右肘の違和感で出場選手登録を抹消された。私は医学の進歩に加えて、実体験から「硬いマウンド」への適応の難しさも一因だと考えている。

 日本球界は元来、土が掘れやすい軟らかいマウンドだった。しかし、ここ数年で、WBCや東京五輪などを背景に、メジャーと同じ硬質のマウンドが主流になった。国際化の流れから、自然な変遷といえる。

 投手にとってのメリットは、球速アップ。私なりの言葉でその理由を説明する(右投手の場合)。

 地面が硬いことで、体重移動のエネルギーを移し替える左足の踏ん張りが利く→ステップした左足が固定され、瞬間的に“ブレーキ”がかかる→その反動が下半身から連動する上半身をより本塁方向へ加速させる→腕を振るスピードが上がる→一昔前の投手と比較して、球界の全体的な球速アップに表れている。

 裏を返せば、腕がしなる分だけ、肘関節への負荷は当然大きくなる。さらに、足元は極端に例えるなら「土」から「アスファルト」になったようなものだ。プロ本拠地以外のほとんどは「土」で、大半の選手がアマチュア時代、下半身の粘りのある重心が低いフォームを培ってきた。だが、プロの「アスファルト」には合わない。地面からの突き上げに跳ね返されやすく、アジャストできないままでは、けがのリスクがつきまとう。

■違いを実感

 私も米大リーグでマウンドの違いを痛感した。カブス移籍1年目の13年にトミー・ジョン手術を受けた。その後、15年オフに阪神に復帰するとマウンドの軟らかさを再確認し、従来の下半身主導の投球ができた。肘も全く問題なかった。ところが、甲子園をはじめ、メジャー仕様の潮流をくんだ19年以降はそのアプローチが困難となり、05年に80試合登板した頃から取り組んできた“負担の少ない投げ方”ができなくなった。

 では、投手はどう対処すべきか。成功例はオリックスの山本だろう。以前は“腰高”のフォームは良くないとされたが、彼は重心を落とさない。軸足の右膝を折らずに、ためた力を捕手に向けて一直線に倒していく。だから、左足を踏み込んだ時に生まれるパワーを効率良くボールに伝えられている。体にかかる負担も軽減する。そのフォームは走り込みだけで築いたものではない。彼は「体幹強化を中心に地道なトレーニングに時間を費やす」と話していた。反動に負けないために大きな筋肉でカバーすることも重要で、体の作り方の変化が求められている。

 そして、何より大事なことは、起用する側の管理だ。ロッテの佐々木朗が4月17日の日本ハム戦で8回完全投球ながら、井口監督は交代を告げた。その際に「私が判断する立場でも代えた」と評論した(※2)。選手個々に適した対応が必要で、20歳の佐々木朗の場合は肉体が成長過程。ましてや、160キロ超のボールを投げ込む。肘関節やじん帯へのストレスは、マウンドというハード面が異なる今、昔の時代と比べてはいけない。球数管理や登板時の状態を含めた判断が不可欠だ。

 その点において、ロッテの井口監督や吉井前投手コーチ(現ピッチングコーディネーター)、ヤクルトの高津監督は理解が深い。仕方がない故障はもちろんあるが、3者ともメジャー経験者で、選手に寄り添い、将来を見据えている。長い視点で見れば、現場任せではなく、フロントも育成方針を明確に示すべきだ。ドラフト上位のみならず、入団時に選手としっかり話し合う機会を設け、契約書に盛り込む時代になっていくのではないか。

 完全試合といった偉業や完投・完封は投手の醍醐味だが、わずか数年の間に環境は明らかに変わった。私たちOBも情報をアップデートし、発信していく責任がある。選手は球団、球界の財産だ。プロ野球界の発展を心から願う。

 ◆球児氏の評論VTR ※1 阪神・高橋は21年10月21日の中日戦(甲子園)で9回に備えた投球練習中に左肘の違和感で緊急降板。藤川氏は、体調面の配慮が必要な左腕が9月に戦列復帰して以降、2戦連続完投などフル回転だった状況を踏まえて警鐘。「緊急降板はマネジメント不足。球数が全てではない。選手のキャリアを守る組織であってほしい」と指摘していた。高橋は同年11月に左肘のクリーニング手術を受けたが状態は良化せず、今年4月下旬に左肘のトミー・ジョン手術。

 ※2 ロッテ・佐々木朗は4月17日の日本ハム戦(ZOZO)で8回完全投球も球数102球で交代。2試合連続完全試合の大偉業はならなかったが、藤川氏は「現場の判断にうなずいた」と賛同。20歳で体が未完成であること、疲労の色が見え「疲れがたまった状態での投球はフォームを崩す原因にもなる」と故障防止を理由とした。

■硬さの規定なし19年大きな転機

 野球規則はマウンドの勾配(傾斜)、大きさを規定しているが、硬さの決まりはない。プロ野球の各球場で異なり、従来、ナゴヤD(現バンテリンD)、札幌Dは硬質とされていた。神宮、横浜、ZOZOも15年以降に硬めになった。大きな転機は19年シーズン。18年11月の日米野球で米大リーグ仕様に変更された際に「掘れにくく、踏ん張りやすい」と日本の選手から好評。国際化も相まって、翌年から東京D、甲子園、マツダで、メジャー球場の大半が扱う「ブラックスティック」という粘り気のある硬い黒土を導入。ナゴヤDも従来より硬くなった。

 また、投手の好みによって、マウンドの硬度が変更される例もあり、オリックス・金子(現日本ハム)が先発する日は、本拠地・京セラDのマウンドは硬く整えられた。

 硬いマウンドは掘れにくいことから、とくにリリーフ投手は、先発やほかの投手がステップした位置の足跡の凹凸の影響を受けにくい。また、屋外球場では降雨にも強いとされる。阪神園芸の甲子園施設部長・金沢健児氏(54)は「粘りのある土なので、以前と同じように仕上げても、スパイクの歯で土が削れにくい。それが選手からすれば『硬い』という印象なのだと思う。試合後の整備を行う時も、掘れ具合は浅くなった」と説明した。
報知新聞社

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