魅力度は品質と反比例!ランボルギーニ・ムルシェラゴ。

ランボルギーニ・ムルシェラルゴ、ランボルギーニディアブロ後期から親会社がクライスラーからアウディーに代わり、ディアブロ後期モデルから引き続き4WD化された。デザインもベルトーネ/ガンディーニから、アウディーの差し金、サラリーマンデザイナーに代わった。ディアブロは、嘗てのエスポラルースランボルギーニF1ドライバー、鈴木亜久里にも音振対策や雨漏りなどで不評だったが、ムルシェラルゴはそうした対策はされた模様。

VWアウディーは、ポルシェとベントレーランボルギーニにレイアウトやデザインこそ違え、クロカンや普通車両で大馬力エンジン+4WD車両を作らせた。

もはや、ランボルギーニミウラやカウンタックダラーラやスタンツァーニらが模索した、限られた馬力&トルクを活かす、コンパクトでトラクション効率に優れたパッケージは見る影もなくなった。

基礎設計段階では軽量化に重きを置かず、過大重量は過大馬力&トルクを使う上でトラクション、4WDも合わせて活かす。軽量化はポルシェのRS商法に倣い、カネを取って、軽くて高い部品に置き換える。

過大装備⇒過大サイズ⇒過大重量⇒過大馬力&トルク⇒過大価格の過大スパイラルを率先して招いてしまった。

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ついに「安心して普通に乗れる」ランボルギーニが誕生した! アウディ傘下で品質爆上がりの「ムルシエラゴ」とは
5/11(水) 17:30 Yahoo!ニュース
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アウディ傘下となったランボルギーニ初のモデル
 
ランボルギーニ・ムルシエラゴ
 ランボルギーニの1990年代を一手に担ったのは、12気筒ミッドシップスポーツのディアブロだった(ほかに少数のLM002も生産された)が、このディアブロは、当初1998年には生産を中止し、次世代のモデルへとフルモデルチェンジされる計画だった。

【写真】斬新なリヤウインドウのルーバー!

 実際にそのプロジェクトは、ランニングプロトタイプを完成するまでに至っていたのだが、1998年になるとランボルギーニは、新たにアウディグループへと再編。それによってこの計画は白紙に戻され、新型12気筒モデルのデビューは2001年まで遅れてしまう。

 ディアブロに代わる待望の新型12気筒モデルが誕生したのは2001年9月のことだ。ランボルギーニ、そしてアウディが、開発コードL147改め「ムルシエラゴ」とネーミングされた、このニューモデルに賭ける意気込みは相当なもので、その発表会だけでもイタリアのシチリア島エトナ火山の近くで、翌日にはランボルギーニの本社で、そしてその翌日にはフランクフルトショーで3回目のアンヴェールを行うという、さすがは10年ぶり以上の時間を経て誕生したニューモデルに相応しい舞台が用意されていた。

 ムルシエラゴとは、直訳すればイタリア語で「コウモリ」を意味する言葉だが、やはりランボルギーニのモデルであることから、これもまた闘牛の歴史にその名を残すファイティングブルから選ばれたネーミングだ。

 ディアブロと比較すると、全長、全幅、全高のいずれの方向にもボディサイズは拡大され、よりスムースな面構成を見せるムルシエラゴのデザインは、当時のランボルギーニのチェントロスティーレ(デザインセンター)のチーフスタイリストであったルーク・ドンカーヴォルケの作。彼自身、ステルス戦闘機からそのイメージを得たというフロントマスクの造形や、通常はボディパネルに面一化された状態だが、必要時にはカウンタックエアインテークを想像させるかのようにライズアップし、エアの流入量を増加させるVACS(バリアブルエアフロークーリングシステム)など、さまざまな特徴を備えている。

 エンジンカバー上のルーバーは、あるいはあのミウラにモチーフを得たものだろうか。テールランプの造形もまたカウンタックのそれを想起させる。ドンカーヴォルケは、歴代の12気筒モデルのモチーフを巧みに採り入れながら、一方でリヤの可変式ウイングなど、当時の最先端技術とともにムルシエラゴという、21世紀を担う新世代12気筒モデルのデザインと機能を完成させてみせたのだ。

 ムルシエラゴに最初に搭載されたエンジンは、580馬力の最高出力を誇る6.2リッターのオールアルミニウム製ブロックのV型12気筒DOHCディアブロの最終モデルからは0.2リッターほど排気量は拡大されているが、これはストロークの延長で得られたもの。潤滑方式にドライサンプが採用されたことで、このエンジンの搭載位置はディアブロ比で50mmも低下した。

 組み合わされるミッションはデビュー時には6速MTのみ。このミッションが車体の最前部に位置するレイアウトは、かのパオロ・スタンツァーニがカウンタックで実現したレイアウトと変わらない。駆動方式がビスカスカップリングをセンターデフに使用した4WDのみであったのも、ムルシエラゴの大きな特徴といえるだろう。

10年のモデルライフの間に数々の派生モデルが登場
 
6.2リッターのオールアルミニウム製ブロックのV型12気筒DOHCは580馬力のパワーを発生させる。駆動方式は4WDであった。
 ランボルギーニは、もちろんその後もこのムルシエラゴにさまざまな進化策を施すとともに、追加車種をラインアップに加えていく。2004年にはオープン仕様のロードスターが誕生。また、e-ギヤと呼ばれるセミオートマチック仕様もこの年に追加設定され、セールスに大きな弾みをつけることに成功した。ちなみにe-ギヤは、2003年デビューのV型10気筒ミッドシップガヤルドですでに採用が実現していたが、ムルシエラゴの場合にはオートマチックモードが存在しないなど、あくまでもハードコアな仕様である。

 2006年になると、ムルシエラゴは搭載エンジンを6.5リッター仕様へと変更。最高出力を640馬力に高めるとともに、ギヤボックスやエクステリアなどにも及ぶ、大幅なマイナーチェンジを受ける。ここから車名にはLP640のサブネームが与えられることになるが、これは640馬力のエンジンを後方に縦置きすることを意味する、カウンタック世代を彷彿させるもの。同年秋にはロードスターもLP640仕様にマイナーチェンジ。さらにその魅力を高めた。

 そして、ムルシエラゴからの派生モデル、進化型として忘れてはならないのが、2007年にLP640をベースに20台が限定生産されたレヴェントンと、2009年に350台の限定車として発売されたLP670-4スーパーヴェローチェの両車。

 とくに前車は、後のアヴェンタドールスタディモデルとしての役割を果たしたとも伝えられ、現在では非常に貴重なコレクターズアイテムとなっている。2009年にはそのロードスターバージョンも誕生している。
山崎元

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