ニュルブルクリンクのラップタイム

ニュルブルクリンクをいかに速く走れるか…
 サーキットではあるものの、「緑の地獄」とまで呼ばれる20.823kmのコース、一番速く走れて、何の意味がある?N・ラウダは76年に死にかかったし、E・フェラーリの不用意な発言でフェラーリ離脱のきっかけにもなった。トヨタニッサンやホンダはフラッグシップ車を持ち込み、北海道辺境らにワザワザ荒れ具合を再現したテストコースまで作った。

 
ラグジュアリークラスセダン最速メルセデスAMG GT 63 S 4 MATIC+(639馬力)のラップタイムは7分27秒800。

 
アウディRS Q8が市販SUV最速。公式認定記録は7分42秒253。

 
シアンレーシングはボルボのレーシングカーモデルのチューニングを担当。Lynk & Co 03シアンコンセプトモデル、528馬力2リッターターボを搭載したWTCCツーリングカーのストリートバージョン。7分20秒143*、前輪駆動車としての最速周回記録。
*ニュルブルクリンク公式認定記録


前輪駆動車の2位ルノー メガーヌ R.S. トロフィーR。7分40秒100※を記録。
*ニュルブルクリンク公式認定記録

 
2018年10月25日、ポルシェのテストドライバー、ラース カーンが、ポルシェとマンタイ レーシングが製作した911 GT2 RS MRでノルトシュライフェを周回するのに要した時間はわずか6分40秒3*。ポルシェは、このGT2 RS MRでニュルブルクリンクサーキット北コース上最速のロードカーとなった。700馬力のGT2 RS MR(MRはManthey-Racingの略)には、チューナーのパフォーマンスキットが装着されていた。全体的なセットアップは、緑の地獄(ニュル北コース)の特性に合わせて行われた。
*ニュルブルクリンク公式認定記録

 
5分19秒55*!
ポルシェ919ハイブリッド エボに乗ったファクトリードライバーのティモ ベルンハルトは、ステファン ベロフの35年前の記録(6分11秒13分)を大幅に更新。919ハイブリッド エボは、2015年から2017年にかけてル マン24時間耐久レースで3連覇したプロトタイプをさらに発展。S・ベロフって、あの84年モナコGPで、A・プロストを雨中でA・セナと追い上げたドライバーじゃなかった?*ニュルブルクリンク公式認定記録

 
2位は、ランボルギーニ アヴェンタドールSVJで、2018年7月に6分44秒97でノルトシュライフェを周回。アヴェンタドールSVJは1.98kg/PSというパワーウェイトレシオ。アクティブなエアロダイナミクスにはエアロベクタリング。ピレリPゼロ トロフェオRタイヤを装着。Jと言いながら、このクルマはモータースポーツには一切関係ない4WDスペシャルモデルだった。

 
3位は、現在標準モデルのポルシェ911 GT2 RSが保持。6分47秒3でノルトシュライフェを周回。ポルシェのテストドライバー、ラース カーンとレーシングドライバーのニック タンディは、ランボルギーニラカン ペルフォルマンテの持つ6分52秒のラップタイムを5秒縮めた。2人は6分50秒以下のラップタイムでノルトシュライフェを数周。700馬力の911は、標準タイヤのミシュラン パイロット カップ2を履いて走行、全長20.6kmのコースでの平均速度は184km/h前後。
元F1レーサーのマーク ウェバーがGT2 RSで。最長のストレートでは336km/hの速度を記録。GT2 RSがランボルギーニラカン ペルフォルマンテよりも32km/h速い。911ターボの上位モデル、RWDがGT2。

 
4位ランボルギーニラカン ペルフォルマンテ、2016年10月に6分52秒を記録して4位。

 
第5位のポルシェ911 GT3 RSは、2018年4月にランクイン。520馬力を発揮、6分56秒。911 GT3 RSは7分未満でコースを完走した7台目のストリートリーガルスポーツ、この項目では4台目のポルシェ。

 
ポルシェ918スパイダーが6分57秒台で6位。マクラーレンP1やフェラーリフェラーリなどの直接のライバルがタイムトライを実施していない。

 
7位6分59秒73。2015年5月18日、マルコ マペリが操るランボルギーニ アヴェンタドール750-4 スーパーヴェローチェ、6.5リッターV型12気筒750馬力を発揮。約21キロのコース、このSVとSVJで、15秒しか違わない。誤差と言っても過言ではない。

 
第8位米国車のダッジ バイパーACR。7分1秒3。
バイパーは2017年9月1日米国製ロードカーの最速タイムとマニュアルスポーツカーのトップタイム。

 
メルセデスAMG GT R ProがメルセデスAMG GT Rのタイムを6秒更新。7分4秒63、メルセデスAMG GT R Proがストリートカーの9位。7分10秒92兄弟車のメルセデスAMG GT Rをトップ10から押し出した。

 
第10位は日本からの伝説のスーパースポーツカー、ニッサンGT-Rニスモだ。シリーズ生産モデル「ゴジラ」の550馬力、2013年9月30日に7分8秒679を記録。ハンドルを握ったのは2011年のGT1世界チャンピオン、ミハエル クルム。ニュル、R35GT-Rの過大重量がネガ作用するスピードまで使い切れているのだろうか?M・クルムというコトは、チャレンジドライバーレベルは一番高いと思うが。

 
VWのIDシリーズの始祖的なテストカーがID.R。
最速の電動レーサー。2019年6月、VWはID.Rで電気自動車の新記録を樹立。ヴォルフスブルクからの680馬力の電動レーサーは、6分5秒*、平均速度は時速206.95kmという驚異的なもの。
*ニュルブルクリンク公式認定記録

 
EVブランド。
中国の電気自動車メーカー、「NextEV」が、1360馬力のスーパースポーツカー「Nio EP9」で記録した6分45秒90

 

自動車だけの性能だけではなく、それを操るドライバーのテクニックも必須である。アタックドライバーのレベルが必ずしも同一ではないようだし、今のクルマ、過大重量過大馬力&トルクのクルマが多い。パワーウエイトレシオ2、トルクウエイトレシオ20くらいでも、車両重量1,400キロ以上のクルマばかりだ。

70年代80年代のGCカーなら、300馬力&トルク20キロ、車両重量は600キロ。パワーウエイトレシオ2、トルクウエイトレシオ30だが、車両重量が半分未満だ。こちらの方が、コレらのクルマより速いのではない?もっと言うと、こういうGCカーに保安部品着けて屋根付けるだけで、何千万や何億するクルマより速く走れたら、この40年の自動車メーカーのクルマ作りの間違いを証明できるのではないの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ニュルブルクリンクの歴代最速モデル32台一挙紹介! 実際のところ、いちばん速く走れる車ってどれ? 前編
5/5(木) 9:40 Yahoo!ニュース
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ニュルブルクリンクをいかに速く走れるか…
 
元F1レーサーのマーク ウェバーがGT2 RSでノルトシュライフェに挑戦した際に、最長のストレートで336km/hの速度を記録したという。
それは各メーカーのエンジニアやテストチームをいつも悩ませている。サーキットではあるものの、あらゆる走行条件が試せる通称「緑の地獄」とまで呼ばれる20.823kmのコースを一番速く走れる車は?

 
メルセデスAMG GT 63 S 4 MATIC+。
ラグジュアリークラスセダン最速のメルセデスAMG GT 63 S 4 MATIC+(639馬力)のラップタイムは7分27秒800。

 
ニュル最速SUVアウディRS Q8。
アウディRS Q8が市販SUV最速の車だ。ニュルブルクリンク公式認定記録は7分42秒253。

 
ポールスターは電気自動車専門ブランドになった。
ポールスターが電気自動車を作り始めて以来、シアンレーシングはボルボのレーシングカーモデルのチューニングなどを担当している。Lynk & Co 03シアンコンセプトモデルは、ボンネット下に528馬力を発揮する2リッターターボガソリンエンジンを搭載したWTCCツーリングカーのストリートバージョンだ。この車で、7分20秒143*というラップタイムを記録、前輪駆動車としての最速周回記録を樹立した。
*ニュルブルクリンク公式認定記録

 
ルノー メガーヌ R.S. トロフィーR。
前輪駆動車の2位には、ルノー メガーヌ R.S. トロフィーRが入った。メガーヌ R.S. トロフィーをベースにした限定スペシャルモデルは、7分40秒100※を記録。
*ニュルブルクリンク公式認定記録

 
メルセデスAMG GT R Pro。
マルコ エンゲルがメルセデスAMG GT R Proでノルトシュライフェを周回した際のラップタイムは7分04秒63だった。この結果、この車は9番目に速いロードカーとして同じAMGの兄弟モデルを抜いて、トップ10入りを果たした。

 
マンタイレーシング(Manthey-Racing)はニュルの常連。
2018年10月25日、ポルシェのテストドライバー、ラース カーンが、ポルシェとマンタイ レーシングが製作した911 GT2 RS MRでノルトシュライフェを周回するのに要した時間はわずか6分40秒3*だった。ポルシェは、このGT2 RS MRでニュルブルクリンクサーキット北コース上最速のロードカーとなった。700馬力のGT2 RS MR(MRはManthey-Racingの略)には、チューナーのパフォーマンスキットが装着されていた。全体的なセットアップは、緑の地獄(ニュル北コース)の特性に合わせて行われた。
*ニュルブルクリンク公式認定記録

2018年6月29日以来、ポルシェ919ハイブリッド エボはノルトシュライフェの王者であり続ける。
 
驚愕の速さ!そのオンボード映像はアウトビルトジャパンYouTubeチャンネルで観ることができる。
5分19秒55*!
この素晴らしいタイムで、ポルシェ919ハイブリッド エボに乗ったファクトリードライバーのティモ ベルンハルトは、ステファン ベロフの35年前の記録(6分11秒13分)を大幅に更新したのだった。以降、伝説の「緑の地獄」、ノルトシュライフェでより速い記録を樹立した車は今日まで他にない。919ハイブリッド エボはこれまでで最も速い車だ。この記録を持つポルシェは、2015年から2017年にかけてル マン24時間耐久レースで3連覇したプロトタイプをさらに発展させたものだ。さすがにルマンに出場したモデルの発展型ともなると、速さのレベルが違いすぎる。
*ニュルブルクリンク公式認定記録

 
アヴェンタドールSVJ。Jはもちろんイオタ!
市販ロードカーの2位は、ランボルギーニ アヴェンタドールSVJで、ランボルギーニ自身の声明によれば、2018年7月に市販車としては記録的なタイム(6分44秒97)でノルトシュライフェを周回したとのこと。数々の軽量化により、アヴェンタドールSVJは1.98kg/PSというパワーウェイトレシオを備えている。そのアクティブなエアロダイナミクスにはエアロベクタリングが含まれている。セットアップを全面的に見直し、オプションのピレリPゼロ トロフェオRタイヤを装着して記録を達成した。

 
標準モデルのポルシェ911 GT2 RSが3位のタイトルホルダー。
市販ロードカーの3位は、現在標準モデルのポルシェ911 GT2 RSが保持している。6分47秒3というタイムでノルトシュライフェを周回している。ポルシェによれば、ポルシェのテストドライバー、ラース カーンとレーシングドライバーのニック タンディは、ランボルギーニラカン ペルフォルマンテの持つ6分52秒のラップタイムを5秒縮めた。2人は6分50秒以下のラップタイムでノルトシュライフェを数周した。ツッフェンハウゼンからの情報によれば、700馬力の911は、標準タイヤのミシュラン パイロット カップ2を履いて走行し、全長20.6kmのコースでの平均速度は184km/h前後だったという。
最近では、元F1レーサーのマーク ウェバーがGT2 RSでノルトシュライフェに挑戦したという。彼自身の声明によれば、最長のストレートでは336km/hの速度を記録したという。これはGT2 RSがランボルギーニラカン ペルフォルマンテよりも32km/h速いことを意味する。

 
ランボルギーニラカン ペルフォルマンテ。
ポルシェ911 GT2 RS に抜かれて、4位となってしまったランボルギーニラカン ペルフォルマンテは、2016年10月に6分52秒を記録して4位となっている。

 
911 GT3 RSは、7分未満でコースを完走した7台目のストリートリーガルスポーツカー。
第5位のポルシェ911 GT3 RSは、伝説のノルトシュライフェのベストリストに2018年4月にランクイン。520馬力を発揮し、ランキングではポルシェ918スパイダーに代わり、わずか6分56分でコースを完走した。これにより、911 GT3 RSは、7分未満でコースを完走した7台目のストリートリーガルスポーツカーとなり、この項目では4台目のポルシェとなる。

 
ポルシェ918スパイダー。
ポルシェ918スパイダーが6分57秒台で6位を確保。マクラーレンP1やフェラーリフェラーリなどの直接のライバルがニュルブルクリンクサーキット北コース上でタイムトライを実施していないこともあって、ハイブリッドのアスリートは長い間無敵だった。

 
アヴェンタドール750-4 スーパーヴェローチェは、6.5リッターV型12気筒、750馬力を誇る。
7位に入ったのはもう1台のイタリア製闘牛で、6分59秒73は、今でもノルトシュライフェにおける市販車としては優れて速いタイムと認識されている。2015年5月18日、マルコ マペリが操るランボルギーニ アヴェンタドール750-4 スーパーヴェローチェは、6.5リッターV型12気筒ミッドエンジンから750馬力を発揮し、ノルトシュライフェを爆走した。

 
大排気量ダッジ バイパーがアメリカンロードカー最速!
第8位は唯一の米国車のダッジ バイパーACRだ。7分1秒3というタイムで、レーシングアイコンは神話となる7分の壁をわずか1秒のところで破ることが、できなかった。
しかし、バイパーは2017年9月1日に2つの他の関連する記録を樹立した。それは米国製ロードカーとしての最速タイムとマニュアルスポーツカーとしてのトップタイムだ。

 
メルセデスAMG GT R ProがメルセデスAMG GT Rのタイムを6秒更新。
7分4秒63というラップタイムは、メルセデスAMG GT R Proがストリートカーの永遠のベストリストの9位に入ったことを意味する。これによって、7分10秒92でラップを終えた兄弟車のメルセデスAMG GT Rをトップ10から押し出すことになった。

 
ニュルでランクインしたGT-Rは伝説となった。
第10位は日本からの伝説のスーパースポーツカー、ニッサンGT-Rニスモだ。シリーズ生産モデル「ゴジラ」の550馬力は、2013年9月30日に7分8秒679というラップタイムを記録。ハンドルを握ったのは2011年のGT1世界チャンピオン、ミハエル クルムだ。

 
VWのIDシリーズの始祖的なテストカーがID.R。
最速の電動レーサー。2019年6月、VWはID.Rでノルトシュライフェでの電気自動車の新記録を樹立した。ヴォルフスブルクからの680馬力の電動レーサーは、6分5秒*で、厳しく難しいコースを走破した。その平均速度は時速206.95kmという驚異的なものだった。
*ニュルブルクリンク公式認定記録

 
非常に高い評価のEVブランド。
中国の電気自動車メーカー、「NextEV」が、1360馬力のスーパースポーツカー「Nio EP9」で記録した6分45秒90というノルトシュライフェラップタイムも、高く評価された。これにより、形だけではなく、ちゃん速く走るクルマであるということが証明されたのだ。

いつもこういう数字の記録合戦を見ていると、いったいいつが限界なのだろう、と思ってしまう。陸上競技などでも世界最高記録や、国内最速記録というものがあるが、それがいったどこまでで打ち止めで、それ以上は人間の肉体的限界、と言えるのか、という思いを抱いてしまうのである。クルマだって物理の上に成立しているのだから、必ずどこかでそれを超えることができない限界、がやってくる。それがニュルブルクリンクサーキットの場合、いったいどれくらいなのか。今回の記録を見る限り、市販車のスポーツモデルなどには7分の壁、というのが存在し、そこから先に進むことはものすごくリスクの多い、厳しい挑戦であることがわかる。そしてニュルブルクリンクサーキットでの記録挑戦の場合、自動車だけの性能だけではなく、それを操るドライバーのテクニックも必須であることは言うまでもないだろう。

いずれにしろ根性一発でなんとかなる世界では絶対になく、多くのスタッフが理論的かつ情熱的に組み上げた世界、それがこういう記録に結び付く。そしてそのことは自動車の開発と進化のためには必要な過程であるともいえよう。
autobild.de / 大林晃平

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