ソフトバンク千賀、この投手がメジャーに行けない理由

何故、千賀にメジャー挑戦意志があっても挑戦できないか?飽満戦力チームにいるのに、何故ポスティングしてもらえないか?何となく伝わって来る試合だった。

ロッテ、去年はCSに楽天と残ったチームだが、今年は下位に落ちている。160キロ出すだけの佐々木朗希を育てるために、投げさす相手を選びローテ組み換え交替タイミングも朗希ファースト!コレこそ、あの年の高校選抜の3年後の姿だ。あの時、佐々木朗を活かすために、奥川や西純らがワリを食った。今は、ロッテ全体、投手陣、特に中継以降がワリを食っている。佐々木朗で勝っても、次の試合以降に繋がらない。

ソフトバンク千賀、そんなチーム相手にこんなピッチングしかできない。調子が良くない?そんなのいつでもあるコトだ。中6日でダメなら、中4日でできるか?ストレートがベストでなくても、凌げる引き出しを持っているかどうかだ。カレも甲子園には縁がなく、育成入団。アマチュアでのチームを背負った経験、勝ち上がった経験もなく、出来良くない試合を凌ぎ切った経験もない。アマ時代に注目されなかっただけで、メンタル的に佐々木朗みたいなモノだ。

武器的にも、強いストレートとフォークだけ。フォークは粗悪ローリングスボールでダメなコトが見えているのに、違うタマを模索さえしていない。カットやツーシームはストレートあってのタマ。スローカーブパームボール系チェンジアップでもマスターし試すとか、低めのコントロールを磨く意図もない。

藤川球児の失敗に倣うだけだ。わかっていても"行っちゃって"た。第1回WBCや北京五輪で"粗悪ローリングスボールでは、ライジングファーストボールが使えない"コトをわかっていた。カレの低めのタマ、変化球は北京五輪レベルですら通用しなかった。それらを一切磨かずメジャーに行き、ムリにフォークを使おうとしてヒジをやり、トミー・ジョン手術になった。メジャーで何の向上もしてないのに、日本で先発に転向しようとした。先発なら軽く投げるからいいやという発想、それまでコントロールや緩急やキレを磨かなかったツケ、独立リーグでもソコソコ打たれた先発はサラサラ通用しなかった。仕方なく、元のスタイルに戻さざるを得なくなった。メジャー行きから阪神で元に戻すまでの時間も、無意味だったヒジの手術も、全てムダだった。

千賀の方が、フォークへの依存度が高い。いや、大谷やダルやメジャーでのマー君より遥かに高い。バカだから、粗悪ローリングスボールが東京五輪のアシックスボール的に改善される期待でも持ってるかも知れないが、絶対にない。今のままなら、カレがダメな確率は高いし、放出するソフトバンクのためにもならない。

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直球を打たれたから直球を投げない選択肢は理解できない/斉藤和巳
5/21(土) 9:00 Yahoo!ニュース
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3回2死二、三塁、ロッテ・エチェバリア(左)に2点打を許す千賀(撮影・柿森英典)
 ◆ソフトバンク1ー8ロッテ(20日、ペイペイドーム)

西日本スポーツ評論家・斉藤和巳の視点】

【動画】佐々木朗がソフトバンク柳田を空振り三振に切った164キロ「キレがエグい」

 千賀の一番の魅力は威力のある直球。それがあるからこそ、フォークやカットボールなど他の球種も生きてくる。それなのに、初回の先頭打者の高部に初球の直球を打たれて以降、変化球を多投して安打にされたこともあり、ロースコアの展開にできなかった。

 試合後の藤本監督も「真っすぐを全然投げなかった」と話していたが、直球を打たれたから直球を投げない、という選択肢は理解できない。投手にとって立ち上がりは難しいもの。ただ、佐々木朗との投げ合いでみんなが期待している中で打たれ方も良くなかった。

 エースと呼ばれる投手は「調子が悪いから駄目」ではいけない。負けても、それなりのものを見せる必要がある。今回の千賀は打者と勝負できていなかった。小手先で制球しようとして悪循環に陥っていた。内角を突かなかったことも投球の幅を狭めた。

 佐々木朗は甘い球もあったが、あのスピードへの対応は、なかなか難しい。特に左打者の外角への直球には威力があった。捕手の松川との若いバッテリーは直球とフォークでどんどん押してきた。怖さ知らずの部分と同時に、若さゆえの勢いも感じた。(西日本スポーツ評論家)
西日本スポーツ

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