福岡の住みたい街、市区町村なら・・・。

福岡で、中央区薬院大通傍に、ワタシは12年、西鉄薬院駅傍に4年住んだ。父親が国立大教授で、薬院大通傍の公務員宿舎に退官まで住んでいたから、約20年住んでいたろうか。退官して城南区田島に家建てたが、父親は10年ちょいソコに住んでいたろう。

中央区薬院大通、道路を跨ぐと、高校の学区が修猷館(井桁弘恵出身)校区、福岡(アタックNo.1ライバル校)校区、筑紫丘(タモリ出身)校区と分かれた。つまり、校区の端っこだった。もちろん、小学校も中学校も校区の端っこ、一番遠くだった。

西鉄薬院駅傍、新川という那珂川の支流があり、普段は溝みたいな川だったが、何年に1度かは台風で氾濫して、周辺が水浸しになっていた。自転車のハブの高さまで水が来て、平屋なら床上浸水しかねなかった。今は西鉄高架線化したが、駅前は昔、開かずの踏切だった。

福岡市、嘗ては西区あったが、西区と城南区早良区に分裂し、元寇防塁あった百道海岸は市政50周年博のためにカブトガニ諸とも全部埋め立てられた。今は、その上に福岡タワーやドームが建っている。昔、九州大学教養部が中央区の六本松、本学が東区の箱崎にあった。ワタシが大学卒業して以後、地下鉄ができた。そして、糸島市九州大学が移転した。もはや、福岡市は学研の中心都市でもない。

 

 

 

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福岡「住み続けたい街ランキング2022」中央区に続く2位は福岡市内ではなく新宮町
6/9(木) 11:00 Yahoo!ニュース
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(写真/PIXTA
例年、発表されているリクルートの「住みたい街(駅/自治体)」ランキング。2022年は少し趣向を変えて、住民への実感調査による「住み続けたい街(駅/自治体)」ランキングが発表された。昨今の福岡市中心部の住宅価格は高騰が続き、周辺自治体にもぐっと注目が集まっている。また、各自治体がそれぞれ個性的なキャラクターを持っているエリアのおもしろさもある。そんな視点でランキングを紐解いてみたい。

2022年「住み続けたい駅」ランキングは、地下鉄七隈線薬院大通」が第1位!
 
10位以内にランキングした駅はすべて福岡市内、特に空港線沿線に人気が集まった
2022年「住み続けたい駅」ランキングでは、「薬院大通」駅が第1位を獲得した。街の魅力を感じる点を調査すると「人からうらやましがられそう」というマインド面が第1位に。「メディアによく取り上げられて有名である」も4位にランクインした。福岡在住歴の長い私もそうだが、何ごとにも前のめりでちょっとミーハー、“新しいもの好き”“ホメられ好き”の福岡人気質が表現された結果となった。

薬院大通」駅の支持理由2位は「雰囲気やセンスのいい、飲食店やお店がある」。美味しくて価格もお手ごろな飲食店がそろう薬院周辺。またオフィス街でもあり、職住近接のため終電を気にせず深夜まで飲食を楽しめるという福岡市の特性も、その背景にありそうだ。

 
薬院にある三角市場(写真/PIXTA
現在、「薬院大通」駅の利便性は、西鉄天神大牟田線と地下鉄七隈線がクロスする2位の「薬院」駅より少し劣る。しかし、2023年3月に地下鉄七隈線 天神南駅博多駅が開業予定。博多駅へのアクセスがぐっと向上することでも注目されている。

ちなみに「薬院大通」駅は2020年の「住みたい駅」ランキングでは圏外だった。しかし前述のように注目のショップや飲食店が増えたのに加え、この駅のランドマーク的存在だった九電記念体育館の跡地で大規模なマンション開発が行われたことも一因であろうか。都心の新築マンションでおしゃれに暮らしてみたい!という人が増えたのかもしれない。

 
大濠公園(写真/PIXTA
2位の「薬院」駅は、隣駅ということもあり1位の「薬院大通」と同様の魅力が評価された。資産価値が高そうな点を魅力と感じる人も多かったようだ。3位の「大濠公園」駅は福岡市民のオアシス・大濠公園の存在が大きいだろう。休日の朝は我が庭のような感覚で大濠公園をウォーキンやジョギング。運動したあとは園内のカフェでゆったりブランチ。そんな暮らしを日常として楽しめる。

第8位の地下鉄七隈線「六本松」の街の魅力は「住民がその街のことを好きそう」
 
六本松周辺(写真/PIXTA
「住み続けたい駅」ランキングの特長が出たのは地下鉄七隈線「六本松」。街の魅力を感じる点の第1位は「街の住民がその街のことを好きそう」。確かに「六本松421」にある福岡市科学館や蔦屋書店、裁判所など、この場所にあった九州大学の知性を受け継ぐような施設は住民の誇りである。

その一方で下町感たっぷりの飲み屋街「京極街」も健在。 “裏六本松”と呼ばれるエリアにはパン好きからの支持も高いパン屋「マツパン」や自家焙煎コーヒーの「COFFEEMAN」などがあり、SNSでも若者を中心に情報が話題が尽きない人気スポットだ。住民にとっては普段着で行ける居酒屋から、オシャレに楽しめるレストランまで幅広く選べるのがうれしい。

ちなみに2020年の「住みたい駅」ランキングでの地下鉄七隈線「六本松」は第11位で、10位以内にランクインしなかった。2019年の「六本松421」を中心とした再開発から数年経ち、「引越し後、実際に住んでみたら心地よかった」という流れができているようだ。住民自身が街のファンになり、当然その駅に住み続けたいと思っている。そんな関係性がよく分かる。

「住み続けたい自治体」ランキング第2位は、福岡市内ではなく「糟屋郡新宮町」!
 
福岡県民なら納得の1位「福岡市中央区」の次に「糟屋郡新宮町」がランクイン! 福岡市内の中央区以外を抑えた
続いて、「住み続けたい自治体」ランキングを見ていこう。1位の福岡市中央区は中心地の天神を筆頭に、薬院、赤坂、大濠、六本松など「住み続けたい駅」にも名を連ねる街を有する自治体。3位の福岡市早良区は人気の学校が多い西新、福岡タワーがあり高級住宅街でもある百道浜の存在が大きい。

そして、ランキング内でひときわ輝く存在が2位の「糟屋郡新宮町」だ。福岡県内の「町」として最上位につけた。「糟屋郡新宮町」は福岡市東区と隣接。博多までJRで15分程度。福岡空港や天神へもJR+地下鉄にて30分程度で移動できる。また北九州市方面へのアクセスが良いことから、自宅は北九州市方面、職場は福岡市内、といった人々からも支持が高い。

 
新宮町のメイン駅、JR新宮中央駅前(写真/PIXTA
さらに2010年に開業した新宮中央駅の存在も大きい。「糟屋郡新宮町」で唯一のJR駅で、駅前は美しく整備され、開発とともに完成した新しいマンションが立ちならぶ。九州で唯一のIKEAをはじめユニクロ、カインズなどの郊外の大型店舗が集結し、福岡市内からドライブがてら買い物に出かける人も多い。

 
住宅街が整然としている(通りや並木など)自治体ランキングTOP10、人からうらやましがられそう自治体ランキングTOP10
一方で、砂浜が美しい新宮海水浴場や立花山などもあり、自然も豊か。利便性とのびのびとした住環境の両方を手にできる。これらを含めて「糟屋郡新宮町」は「人からうらやましがられそうな自治体」第2位にランキング。そのほかでは街ににぎわいがありながら、整然としているところ、これから街がさらに発展しそうなところも魅力であり、「住み続けたい」と思わせるところなのだろう。

「住み続けたい自治体」ランキングには、自治体の子育てサポートや各種制度の手厚さが反映される!?
 
北九州市戸畑区(写真/PIXTA
「住み続けたい自治体」ランキング6位に「北九州市戸畑区」がランクインしたことも記しておきたい。以前は工場地帯のイメージが強かった北九州市であるが、現在は「福祉の街」として注目を集めている。特に年配者に向けたサービスが手厚く、市役所には「長寿社会対策課」もあり、生涯現役を目指した生きがいづくりや、在宅の高齢者への支援が充実している。

 
公共施設が充実している(図書館、コミュニティセンター・公民館など)自治体ランキングTOP10、子育てに関する自治体サービスが充実している自治体ランキングTOP10
また、バリアフリーの街づくりが進み、2022年には高齢者の生きがいづくりや社会者参加を促進する「いきがい活動ステーション」が小倉魚町のまちなかに誕生。さらに人口10万人あたりの病床数が20政令指定都市の中で全国2位。医療機関数も病院が第3位、一般診療が第4位(出典:保健福祉レポート2019[北九州市])と多く安心できるので、退職後のUターン・Iターンを考える人も多い。

今回の調査での「北九州市戸畑区」についても、「介護や高齢者向けサービスなどが充実している」が第1位になっている。また「公共施設が充実している」では3位となっている。

 
白水大池公園(写真/PIXTA
そして8位の「春日市」は子育てがしやすい自治体として知られている。市内の小中学校すべてが「コミュニティ・スクール」と位置づけられ、学校・家庭・地域の連携による子どもの育成を推進。地域活動参加や地域からのゲストティーチャーを積極的に受け入れるなど、子どものための豊かな環境がある。
さらに「春日公園」「白水大池公園」など子どもが思い切り遊べる大型の公園が充実。子育てが本格化する前に、春日市やその隣の大野城市で住宅購入を考えるファミリーも多い。

「福岡市中央区」のように以前より注目度が高い自治体もあれば、「糟屋郡新宮町」のように開発によって一気に上位へランクインする自治体もある。北九州市のように一時期は沈みがちだった人気が、徐々に復活している自治体もある。駅についてもまたしかりであろう。

2022年は、福岡市博多区のJR竹下駅近くに「ららぽーと福岡」が開業。さらに同駅近くにあった「アサヒビール博多工場」の移転も発表され、その跡地の行方にも注目が集まっている。また北九州市八幡東区スペースワールド跡地には「ジアウトレット北九州」がオープンし、人々の流れがまた変化している。

街はいきもの。時代や開発とともに「住み続けたい街」への意識がどう変わるのか。これからも注目していきたいと思う。
西村 里美(エイチアンドハー)

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