何故、このクルマにA110と名付けたのか?

名は体を表す、と言う。

何故、ルノーアルピーヌのこのクルマに、A110などと言う、昔の名前を付けたのか?2番煎じネーミング、ビートルみたいな、昔の名前だけ継いだ、安っぽいイメージが付いてしまった。

アルピーヌは、A810まであったハズ。それなら、フツ~にA910やA111やB110とネーミングしても良かった。

A110とネーミングしてしまったせいで、RRだった初代A110っぽいデザインにしてしまった。もっと、ミドシップっぽいスパルタンなデザインにする、チャンスの芽すら摘み取ってしまったように思う。

 

 

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ドライバーの視覚、触覚、聴覚を研ぎ澄ますアルピーヌ「A110 S」の魅力
2022/07/06 20:00 @DIME

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クルマの自動化や電動化が進んでも、自動車好きとして失いたくないもの。それは運転する悦びだ。そんなドライビングファンを存分に味わえるのがスポーツカーであり、軽量コンパクトならなおのこといい。その代表格とも言えるのがアルピーヌA110。先頃マイナーチェンジを果たし、走りに磨きがかかった。

アルプス山脈に由来するブランド名から想像できるとおり、アルピーヌA110は山道を駆け回ることを得意とした2シーターのミッドシップスポーツカーだ。1963年に登場したオリジナルモデルはコンパクトな車体を生かした軽快なフットワークを武器に、当時のラリーフィールドで活躍し大いに人気を博した。

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それを現代に蘇らせたのが、2017年に登場した2代目A110である。現行型はさすがにオリジナルモデルと比べると大きく重くなっているものの、それでも十分軽量コンパクトな部類にあり、登場当初からファンの心を鷲掴みにしてきた。そんなモデルが今回ブラッシュアップを受けたのだから期待せずにはいられない。

オリジナルモデルの面影を残した空力性能に優れるエクステリアデザインは不変。今回のマイナーチェンジで行われたラインアップの整理に合わせて、グレード名のバッジがテールエンドに追加されたのが外観上でのほとんど唯一の変更点である。

そのグレードは「A110」、「A110 GT」、「A110 S」の3本立てとなる。ベーシックなA110は装備面の変更に留まるが、GTおよびSグレードは1.8ℓ直列4気筒ターボユニットの最高出力が従来の292PSから300PSへ、最大トルクが320Nmから340Nmへ引き上げられたのが新しい。これはターボの過給圧の変更によるものであり、7速ATもトルクアップに合わせた対応型に改められている。加えてインフォテイメントシステムがApple CarPlayAndroid Autoに対応可能となったのも嬉しいニュース。スポーツカーといえども最低限の実用性は重要だから、ナビが非採用だったことに躊躇していた人には朗報といえるだろう。

今回はトップモデルのA110 Sを試した。試乗車はオプションのエアロキットを装着したなかなかに好戦的な仕立てだ。カードキーを助手席側ダッシュボードのスロットに挿入し、センターコンソールの赤いスターターボタンを押し込むと、ドライバーの背後でボボボッと低くくぐもった音を奏でながら1.8ℓ直4ターボが目覚めた。

久しぶりのA110のドライブとあって、最初はスロットルをじわりと開けてゆっくりスタートを切ったが、その時点で思わず笑みがこぼれる。最近テストしたクルマのなかでも動き出しが格段に軽やかだからだ。それはやはり1110kgという軽さがもたらすものであることは間違いないが、パワーアップしたエンジンの吹け上がりやサスペンションの動き、タイヤの転がりすべてに抵抗が感じられず、一連の動作が小川のせせらぎのようにするするっと滑らかに流れるのがいい。これに気をよくしてすぐにペースアップするとA110 Sは弾け飛ぶようにワインディングロードを駆け上がっていく。エンジンを車体中央に置いたミッドシップレイアウトらしくドライバーを中心にスイスイとコーナーをクリアしていく走りはまったく危なげなく、気持ちよさが際立っていた。A110 Sはサスペンションを締め上げたスポーツシャシーを採用するが、足の動きは従来型Sよりもしなやかさが増したようで、しっかりと路面を捉え続けながらも乗り心地の面でも我慢を強いられないのが特にいい。それは幾分マイルドなシャシーセッティングのGTでも同じことが言えるが、やはり本気で走りを楽しむのならばA110 Sを選びたい。

そう思わせるのはやはりこのコンパクトスポーツカーのひとつひとつの所作がよりダイレクトに感じられるから。逆にいえばその動きを敏感に感じ取るドライバー側のセンサーが研ぎ澄まされていくのだ。つまりドライバーの視覚、触覚、聴覚といった感覚を磨いてくれるのがA110 Sというクルマ。そんなスポーツカーと日常を過ごせば、何気ない景色も色鮮やかに映るはずである。

オリジナルモデルのデザインを現代的に解釈した現行型A110。鮮やかなブルーアルピーヌメタリックのボディカラーもよく似合う。

試乗車のSにはカーボンフロントブレードやカーボンリアスポイラーなどで構成されるオプションのエアロキットが装着されていた。

インテリアトリムはバックスキンで覆われている。ステアリングホイール上のスイッチ類が最小限に留められているのもいい。

インフォテイメントはApple CarPlayAndroid Autoに対応可能となった。スマートフォンを接続してアプリを操作できる。

Sにはサベルト製の軽量モノコックバケットシートを採用。リクライニングはできないが適切な運転姿勢を採れて掛け心地も上々。

天地方向に浅く容量は限られているものの、フロントにもトランクが備わる。リアのラゲッジと合わせて1泊分の旅行鞄なら収められそう。

こちらは中間グレードのGT。Sよりもサスペンションはソフトで、リクライニング可能なシートが備わるなど、より日常向きの仕立てだ。

<SPECIFICATIONS>
アルピーヌ A110 S
ボディサイズ:全長×全幅×全高:4,205×1,800×1,250mm
車重:1,110kg
駆動方式:RWD
トランスミッション:7速AT
エンジン:直列4気筒ターボ 1,798cc
最高出力:221kW(300PS)/6,300rpm
最大トルク:340Nm(34.6kgm)/2,400rpm
価格:8,970,000円(税込み)

問い合わせ先:アルピーヌ 0800-1238-110

TEXT:桐畑恒治(AQ編集部)

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