勝てない、上手く使えない、人気稼げない立浪監督

キチンと野球を見ていたらわかりそうなモノを、何故こんなお題を取り上げるのか?立浪監督下に限らず、与田監督でも森監督でも変わりはなかった。

中日ドラゴンズ、低迷するのはわかり切っている。フロントが落合GMに課したタスクが、チームのコストダウン>勝利であるコトが明らかになったからだ。中日にFA入団した主な選手は、谷繁と和田くらい。巨人やソフトバンクみたいに、グチャグチャになっているとは言い難かった。しかし、落合GMは生え抜きで高年俸になった選手まで、ギッタギタにした。

今の中日ファン、チーム特にフロントが勝つ気ないのはわかり切ってる。だから、勝たなくても、チーム勝利とは別で選手の活躍にファンが喜ぶ形に変わりつつある。要は、名古屋に阪神タイガースがあるようなモノだ。

立浪監督が目指すべきは、日ハムビッグボスみたいに、本音と建前をキチンと使い分け、勝ちを目指すように見せながら、勝とうと負けようと投手や野手や捕手、打者や走者が活躍するコトを大々的に見せるコトだ。

せっかく大量点差で負けても、1イニング根尾がゼロに抑えたらファンは満足して帰ってくれるのだ。それなのに、何故だか意固地になって起用しなくなっている。今日の0-0でも、負けていても勝っていても、使わなくなった。

一体、何がしたいのだ?監督がチーム状況を理解し、的確な指揮をしなくてどうするのだ?

中日も阪神も、おかしな具合だ!

 

 

 

 

 

 

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低迷する中日ドラゴンズ…立浪監督はなぜ勝てないのか
7/7(木) 19:01 Yahoo!ニュース
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2013年、野球日本代表チームのコーチを務めていた当時の立浪和義監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
 泥沼にハマり込んだ。中日ドラゴンズが6日の敵地・横浜DeNAベイスターズ戦で1―3と敗れ、3連敗。借金は今季最多の13となり、5位の横浜DeNAベイスターズとの差も3.5ゲームに広がった。

 今季のセ・リーグは連覇を狙う首位の東京ヤクルトスワローズが史上最短でマジックを点灯させて独走し、3位から5位までが1.5ゲーム差でしのぎを削っている中、現状で中日だけCS圏内のAクラス争いに加われず大きく後れをとっている。

■ 「効率の悪さ」が目立つ打線

 この日でDeNAには今季1勝8敗。カモにされっ放しで苦手意識は高まる一方だが、最下位に沈む低迷の要因は天敵相手に辛酸を嘗めさせられっ放しになっていることだけではないだろう。どうしても目立ってくるのはここまでにおいても20イニングタイムリーなしの不名誉な記録を作っているように、度々あらわになる深刻な貧打がチームの足を大きく引っ張っている点だ。

 6日現在(以下の数値も同)、中日のチーム打率は2割4分7厘でセ5位。チーム打率・セ最下位の阪神タイガースは2割3分7厘で中日より1分低いにもかかわらず、チーム総得点数は274でセ4位となっている。一方の中日の総得点数は222でセ最下位。加えてチーム得点圏打率も2割2分2厘と悲惨な数字を示しており、同じくリーグワーストとなっている。

 消化試合数がDeNAに次いで2番目に少ない77試合とはいえ、その点を差し引いてもこれらの数値は今季の中日の得点力に関し、効率の悪さを示す証明につながっていると言えるだろう。

 3年目の今季、出場37試合で5本塁打を放つなど飛躍の兆しを見せていた“未来の主砲”石川昂弥内野手が5月27日のオリックス戦(京セラドーム大阪)での走塁中に負傷。左膝前十字靱帯不全損傷と診断され、再建手術に踏み切り、今季中の復帰が絶望となった。

 ただ、確かにチームの将来を担う石川昂の長期離脱は打線に暗い影を落としているものの、21歳の未完の大器の不在だけで全ての攻撃力がガタつく理由にはならないはずだ。投打に限らずチーム全体が今も暗く沈みがちなムードに陥ってしまっている背景を追ってみると、原因はかなり根深いところにあることにあらためて気付かされる。

■ 中村紀洋コーチの「配置転換劇」とはいったい何だったのか

 まず、やはり満を持して今季から就任したはずの立浪和義監督が早くも壁にぶち当たっている感はどうしても拭えない。現役時代に2000本安打を達成するなどチームの黄金期を築き上げた立役者であり「ミスター・ドラゴンズ」の異名も持つレジェンド。引退後は2013年の第3回WBCに出場した野球日本代表・侍ジャパンのコーチに選出されるなど打撃指導にも定評が高く、古巣ドラゴンズでの監督就任によって手腕発揮に期待がかかっていた。

 しかしながら、当然のように采配やチームマネジメントの力量を要求される指揮官としては現時点で疑問符が投げかけられる結果となっている。

 中日のチーム内からは立浪監督に関して「未だに“あの一件”が尾を引いている」との指摘も消えていない。交流戦開幕直前の5月23日に中村紀洋打撃コーチが二軍に、代わって波留敏夫打撃コーチが一軍へそれぞれ配置転換となった一件である。

 開幕から2カ月足らずでの入れ替えは異例中の異例と評していい。中村コーチの観点で言えば、これはどう取り繕っても“更迭”だ。

 事実上、断を下した格好の立浪監督は報道陣に対して「これは内輪の話で……」と前置きし「別に何か(中村)ノリに問題があったわけでも何でもない。今回はあえてコメントは差し控えさせてもらいます」と言葉を濁していた。だが何も問題がなければ、まだシーズン前半戦でありながらも一蓮托生を誓い合っていたはずのコーチ陣にメスを入れるはずがない。

 一部報道によれば、それまで単打と走塁に重点を置いていた若手への育成方針を覆して長打狙いの打撃指導に切り替えた中村コーチに対し、フロントの有力者で元現場関係者の1人が猛反発したことが発端ともささやかれている。

■ 監督とコーチ、相容れなかった打撃理論

 ただ、球団の内情に詳しい中日OBの1人は「どうやら、それだけではないようだ」とも述べ、次のように打ち明けている。

 「いざフタを開けてみると、立浪監督と中村コーチの打撃理論が根本的に違う考えで相容れなかったということ。沖縄・北谷での春季キャンプではそれが段々とあらわになり、両者の間には早々と微妙な距離感も生じていた。実際にその春のキャンプ中、立浪監督が指導法を巡って中村コーチを怒鳴りつける場面も一部の関係者に目撃されており、その詳細について一部メディアに報じられたことがあった。

 いずれにせよ、たとえフロントの有力者から“横ヤリ”を入れられたとしても最終的に現場トップの地位にある立浪監督が頑なな姿勢を貫き、首を縦に振らなければ、この異例の配置転換が強行されることはなかったはず。要は立浪監督自身が中村コーチの“二軍更迭”にゴーサインを出したということだ。いくら立浪監督が『何かノリに問題があったわけでも何でもない』と釈明しても、明確な異動の理由が明らかにされなければ逆に不信感を招く一方になるのは至極当然の流れ。

 そのうえ打撃コーチが代わってもチーム全体のバットが湿りっ放しでは、シーズン序盤にわざわざリスクを承知で立浪監督が強行した配置転換は一体何だったのかということになる。これだけ打てないのだから、ここにきて一軍の中から『できればノリさんにまた見てもらいたい』という声がチラホラと聞こえ始めてきているのも無理はない」

 それだけではない。多くの竜党から絶大な信頼を得て指揮官の座に就いた立浪監督だが、ここ最近はネットやSNS上でも采配等に厳しい声が飛び交っている。

■ 地元メディアの応援企画にファンからの批判殺到でまさかの大炎上

 6月30日には地元テレビ局の緊急企画が思わぬ地雷を踏む形となってしまった。同日に同局の公式Twitterが直近の中日戦中継に備え、ファン参加型の企画として応援メッセージを含めた前向きな提案の緊急募集をかけたところ、逆に低迷するチームへの批判が殺到。大炎上に至ってしまい、この模様は複数の他メディアでも詳報された。こうしたファンからの直言を目の当たりにしたことで立浪監督は無論、フロントも大きな衝撃を受けているのは想像に難くない。

 前出のOBは、こうも語っている。

 「チームが苦戦を強いられている責任は現場トップの立浪監督にある。これはある程度否めないものの近年、ドラフト以外の大きな戦力補強をオフにほとんど行わないなどフロントのバックアップ態勢が盤石でないこともチームが劇的に変化できない一因。こうした逆風をどうやって立浪監督は乗り越え、再建させていくか。

 就任直後から歯車が噛み合わず、今後も茨の道が続くことは間違いないが、たとえ時間がかかっても中日一筋で生きてきた立浪監督にはチームだけでなく何とか球団全体も含めた大改革に着手し、ぜひ成し遂げてほしい」

 今の中日でスポットを浴びることと言えば、今季途中で野手から投手転向を果たした根尾昂投手の話題ばかり。だが、それだけでは余りにも寂し過ぎる。立浪ドラゴンズの反撃のシナリオが具現化し、かつての黄金時代の再来を多くの竜党も待ち望んでいる。
臼北 信行

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