ただ楽しいスポーツカーとは?

ただひたすらに楽しいスポーツカーベスト10

馬力や加速性能よりも「走る楽しさ」

1. アルピーヌA110

2. ポルシェ718ボクスター&ケイマン

3. モーガン・スーパー3

4. トヨタGR86

5. マツダ・ロードスター

6. ケータハム・セブン170

7. トヨタGRスープラ

8. BMW Z4 M40i

9. アウディTT

10. フォード・マスタング

と、10台挙げている。

走る楽しさとは?速遅左右を自在に操るレスポンスではないだろうか?ソレは、パワー&トルクの高さやレスポンスであり、軽さであり、トレッドホイールベースの的確さではない?

少なくとも、アウディーTTやフォードムスタングモーガンスーパー3は違うと思う。

セブン170やロードスターは少しパワー&トルクが足りないと思う。86/BRZやスープラではなく、GR86やGRスープラを挙げている理由はソレでしょ?

ダラーラが出したストラダーレは、4気筒ターボをカーボンモノコックに積んだ、今の世界中の自動車メーカーが高性能車両を作るフツ~の手法でしかなかった。価格コスト面で、カーボンの量産を諦めるべきではないの?

70~80年代のグループ6、GCカーみたく鋼管フレームないしアルミハニカムにFRPカウルに戻すべきではない?マーチ74SBMWなど考えても、200馬力&トルク20キロエンジンに、600キロの車重だった。今の技術で置き換え、保安部品取付したら、200~300馬力&トルク25キロエンジンに、700~800キロの市販スポーツカーがデキるのではない?今のニュル最速車両、ポルシェ911GT2で700馬力トルク90キロエンジンに1,500キロくらいか?空力次第だが、GT2やSVJらに対して圧倒的にコーナーでアドバンテージを持てるんじゃない?

 

 

 

 

 

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2022年版 ただひたすらに楽しいスポーツカー ベスト10 メーカーの力量が問われる1台
2022/07/11 10:05 AUTOCAR JAPAN1

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数字にとらわれないドライバーズカー

どんなに手頃な価格のスポーツカーであっても、運転の楽しさやスリル、所有の満足感においては高価なスポーツカーに匹敵し、あるいは凌ぐこともある。

【画像】ドライビングの楽しさを満喫できるスポーツカー10選【全モデルを写真でじっくり見る】 全142枚

今回は、馬力や加速性能よりも「走る楽しさ」を優先して10台をピックアップした。どのクルマも、ハンドルを握ればたちまち大きな笑みを浮かべさせてくれるだろう。

1. アルピーヌA110

アルピーヌA110のドライビング・エクスペリエンスは、ターボチャージャー付きエンジンの唸るようなトルクから、臨場感あふれる運転姿勢とハンドリングに至るまで、すべて「Fun」という言葉に集約されている。ライバルの追随を許さない個性的なドライビングを実現し、より深く探求することで愛着が増していくような、そんなダイナミクスを備えている。

車体を解剖すると、オールアルミニウム製のボディと、前後のサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用していることがわかる。いずれも、一般的にスーパーカーに採用される類のもので、4気筒のアルピーヌに底しれぬ味わいを付加するための基礎となる部分だ。

後に登場したA110 Sでは、出力が255psから292psに向上し、サスペンションやブレーキも強化されたが、一般道での走行ではベーシックなA110の方がスイートで、マシンとしての魅力も放っている。このところ、限定モデルのレジェンドGTをはじめ、さまざまな特別仕様車が登場しているが、やはり我々を最も魅了するのは、ベーシックなA110である。

これほどまでにドライバーの関与を重視し、かつ、その結果に特化したクルマは、手頃なスポーツカーのなかでも稀有だ。前例はおそらく2012 年のトヨタ86だと思う。86は、1km走るごとに骨の髄まで吸い取られるような素晴らしいクルマだった。A110は、もっと速く、もっと機敏に、もっと饒舌に、そしてもっと楽しくなっている。このクルマには、もっと大きな拍手が必要だ。

2. ポルシェ718ボクスター&ケイマン

ダウンサイジングされた4気筒ターボガソリンエンジンでも、718は市販のミドシップスポーツカーの中で最も完成度の高いモデルと言える。2016年のデビュー以降、パワートレインに対する不満の声が各方面から上がっており、後にポルシェが最上位モデルのGTSにフラット6エンジンを導入するほど影響力があった。

しかし、4気筒を搭載しようが、6気筒を搭載しようが、ボクスターとケイマンはこれまでも、そしてこれからも、優れたスポーツカーであることに疑いの余地はない。

2016年の発売当時に搭載された2.0Lのフラット4と2.5Lのフラット4ターボは、音質が悪い、スムーズさやレスポンスのキレがない、リニアリティが薄い、ポルシェらしい純粋なドライバーの魅力に欠ける、といった批判を特に集めた。その後も、ポルシェは2.0Lエンジンを環境規制に合わせて再チューニングし、ボクスターTとケイマンTをリリースしたが、その無反応さが状況をさらに悪化させることになった。

しかし、2019年には自然吸気のフラット6エンジンを導入し、近年の業界では稀に見るUターンとなった。992型911の3.0Lエンジンをベースに4.0Lへ拡大し、ターボを外したこのユニットは、誰が見ても素晴らしいものだ。ただ、ロングギアのマニュアル・トランスミッションは、せっかくの性能をほとんど発揮してくれないのが残念だ。

実用的で、運転が楽しくて、4気筒でも十分に速い718は、すべてを備えている。これを打ち負かすには、一世一代のダイナミックな輝きを放つクルマが必要だ。

3. モーガン・スーパー3

先代のモーガン3ホイーラー(1909年のオリジナルではなく、2012年のモデルチェンジ後)は、同社にとって意外なヒット作となった。10年間で約2500台が販売されたが、これはモーガンのような小規模メーカーにとっては、限りなくメガヒットに近い。

2022年に公開された新型車は、名前を「スーパー3」に改め、先代モデルと同じスピリットと魅力を持ちながら、より汎用性の高い現代的なパッケージングにまとめられている。モーガンのさらなる飛躍が期待される1台だ。

ユニークな3輪レイアウトや、ひっくり返ったバスタブのような外観はそのままに、より強固なモノコック構造、洗練されたサスペンション、従来のハーレーダビッドソンのVツインエンジンに代わるターボチャージャー付き3気筒エンジン(フォード・フィエスタと同じ)が搭載されている。

重量はわずか635kg、最高出力120psのスーパー3は、マツダ・ロードスターから拝借した軽快な5速マニュアル・トランスミッションによって、その真価を発揮する。なんともスキニーなタイヤでコーナリングに挑むとき、代えがたい喜びを与えてくれるのだ。適度なグリップとバランスのとれたハンドリングは、どんな速度域でも非常に楽しい。

ただし、屋根が無いということは、長時間の移動の際には注意が必要ということだ。英国仕様で4万ポンド(約650万円)という価格は「お手頃」とは言い難いものだが、毎日利用するような街中の道路を走るだけでも、これほど心が弾むクルマはないだろう。

4. トヨタGR86

完璧を超えるにはどうすればいいだろう?普通なら、トヨタ86の後継を作ろうとしたとき、もう少しパワーを追加し、外観とインテリアを顧客の希望通りにリフレッシュしておしまいだろう。

しかし、GR86にはそれ以上のものが備わっている。まず、シャシーとシェルを鍛え上げた上で、排気量2.5L、最高出力234psに強化された、筋肉質なフラット4エンジンを搭載。サスペンションとステアリングは基本的に同じだが、タイヤはミシュラン・プライマシーHPとパイロットスポーツ4が用意されている。

その結果、走りの本質はほとんど変わらず、公道でもサーキットでもどんな速度でも、美しいバランスと見事なまでに調整された後輪駆動のハンドリングを発揮することができる。ただ、エンジンのパワーアップで加速力は上がったが、それ以上のものはないし、ハードに走らせたときにはまだ少し個性が足りない。

外観は以前よりモダンになり、インテリアは実用性を犠牲にすることなく、より上品に仕上がった。そして、300万円以下からという価格も魅力的だ。

新型GR86は、欧州でも大きな注目を集めた。しかし、EUの排ガス規制によって、トヨタが欧州市場で販売できるのは2年間だけということになっている。英国では、割り当て分が受注開始から1時間半で完売している。

5. マツダ・ロードスター

この4代目マツダ・ロードスターには、先代を超えられない部分は1つもない。小さく、軽く、広々とした室内空間と優れたレイアウト。外観はシャープになり、それでいて控えめで、まったく派手さは感じられない。また、より速く、より質素で、さらに生き生きとした魅力的なドライビングができるようになった。

2018年、マツダはこの象徴的なスポーツカーに改良を施した。主要な変更点は、1.5Lと2.0L(RF)のエンジン出力が向上したことだ。また、唯一の難点であった運転姿勢についても、歴代初のテレスコピック・ステアリングの導入により改善された。

その他にも細かな改良を積み重ねた結果、ロードスターは非常に活気に満ちた、比類ないスポーツカーとなっている。そのキャラクターは30年間まったく変わっておらず、1円あたりで得られる笑顔の量は、このリストの中でもダントツだ。

6. ケータハム・セブン170

70年以上にわたって、あらゆる形態のセブン(ロータスケータハム)は、ピュアなドライビング・スリルの基準を打ち立ててきた。NVH(騒音・振動・ハーシュネス)を無視し、ユーロNCAPも恐れず、走る楽しさだけに集中するなら、この小さな英国製スポーツカーに勝つことは難しい。

新型セブンで最も手頃に乗れるのは170で、日本価格は170Sが539万円(税込み)からだが、英国ではスパナを使って自分で組み立てるなら2万4995ポンド(約400万円)からとなっている。軽自動車規格でありながら、スズキ製660ccターボエンジンは最高出力85psを発揮する。

見た目はちょっと貧弱だが、440kgというライトウェイトを活かして0-97km/h加速を7秒以下で走り、3気筒エンジンのうなり声がずっとドライバーを励ましてくれるのである。

しかし、セブンにおいて最も楽しいのは、これまでと変わらず直線と直線の間にあるコーナー区間だ。ライブリアアクスルを採用しているので、洗練された乗り心地は持ち合わせていないが、細いタイヤと手首を喜ばせるステアリングでコーナーをあっちへこっちへと踊り、グリップとスリップの境界線が明確に示されているため、常に反社会的とは程遠い速度で堪能できる。

4輪車の中で最も無邪気で爽快な楽しさかもしれない。

7. トヨタGRスープラ

2019年、トヨタスープラは最も熱い期待が寄せられた新型車だったろう。約20年にわたる欠番も終わり、伝説的なスポーツカーがついに帰ってきたのだ。しかし、BMWとのコラボレーション(そこから新型BMW Z4も生まれた)がなければ、復活は実現しなかった可能性が高い。

GRスープラの中身、すなわちエンジン、プラットフォーム、トランスミッション、デフ、電気系統、そして多くのスイッチ類が、すべてバイエルン製である。この事実に対し、物申したい人も少なくないだろう。

しかし、走りの面では、GRスープラ独自のアイデンティティを確立している。サスペンション、ステアリング、デフのキャリブレーションはすべてオリジナルのもので、トヨタはZ4ではなく、ポルシェ718ケイマンを主要ライバルと見ているのもうなずける。

手抜かりはない。GRスープラは多くの点で優れたスポーツカーである。ポルシェの純粋なハンドリングとバランスには敵わないかもしれないが、遠く及ばないということはない。乗り心地は驚くほどしなやかで、エンジンもなめらかで個性豊かなため、日常的な使い勝手もはるかに楽だろう。

「RZ」は730万円以上とやや高価かもしれないが、2.0L直4の「SZ」なら500万円以下で買える。さらに、これまで要望の多かった6速MTが、2022年から日本国内でも選べるようになったのだ。GRスープラは、オールドスクールスポーツスターとして、ますます輝きを増している。

8. BMW Z4 M40i

英AUTOCAR編集部によるグループテストでは、最上位モデルのBMW Z4 M40iが、下位モデルのポルシェ718ボクスターTに勝利した。

最終的には、ボクスターほどの落ち着きやハンドリングの精細に欠けると結論づけられたが、洗練性の高さ、パワフルで反応の良い直6エンジン、あざやかな直線加速は、非常に高い評価を得た。また、ストリートファイターとしての個性が際立っていることも美点である。

とはいえ、718の上位モデルの方がピュアで魅力的な存在であることに変わりはない。BMWには間違いなくエキサイティングな体験ができる素質があるが、精密機器としては、同クラスの軽量・小型のライバルにはまだ及ばないようだ。

9. アウディTT

現在のアウディTTは、スタイルばかりで中身が伴わず、本当に走り好きのドライバーには響かないという意見に対するアウディの回答のように感じられる。そのように感じられるのは、先代にはなかったシャープなハンドリングレスポンスと軽快な動き、そしてパンチの効いたエンジンを備えているからだ。

プレミアムなデザインと使い勝手の良さを、比較的リーズナブルな予算で手に入れたい人は、まず最高出力310psのTT Sを検討すべきだろう。優秀なホットハッチである7代目フォルクスワーゲン・ゴルフRと同じ4輪駆動パワートレインを採用し(8代目ゴルフRのリアトルクスプリッターは使用していない)、見た目の車高もかなり低く、無駄の少ないスリムなデザインになっている。

ハンドリングはダイレクトかつ軽快で、高速走行も容易に続けられる。しかし、多くのドライバーが求めるような、ダイレクトな操作感は薄い。その分、安心・安定感のあるドライビングを楽しめるし、上級クーペとして別の嗜み方もできるだろう。

10. フォード・マスタング

合理性を追求するなら、アウディTTかBMW 2シリーズ・クーペを買う方がいいのかもしれない。

確かに、マスタングというクルマは、日本では大きな欠点がある。4.8m近い全長と、1.9mを超える全幅は、必ずしも国内で扱いやすいサイズとは言い難い。駐車する場所をよく考えなければならないし、大食漢の5.0L V8では、ドイツ製あるいは日本製のスポーツカーに乗る仲間よりも給油所に行く回数は必然的に多くなる(2.3Lエコブースト搭載車は多少マシ)。

しかし、これほど明白で好感が持てるキャラクターのクルマも珍しいだろう。それに、欠点があるからこそ愛着が湧くというものである。マスタングのV8エンジンには、気筒数の少ないエンジンにはない魅力があり、シャシーのバランスも実にいい。フォードのセンスが光っている。

フォードが日本から撤退して久しいが、英国向けモデルを輸入すれば右ハンドル車に乗ることもできる。

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