ルノーアルピーヌA110、違う名前とデザインあれば・・・。

何故、このクルマに、アルピーヌA110とネーミングする必要があったのか?VWはゴルフの皮替をビートルと、BMWミニはデカくなったFFにミニと、ランボルギーニはシアンの皮替にカウンタックと名付けた。

RRだった前のA110、ミドシップの今のA110、引き継ぐストーリーや機能やモノもない。むしろ、この名前を付けるため、ムリに似せたデザインのボディーになった。

この系のネーミング、A610で止まっていたハズ。フツ~にA710で良かったのではないの?ムリクリに前のA110に似せたデザイン着せなくても、ミドシップ相応なフロント/リヤのデザインを与えれば良かったのではないの?逆に、ルノーもアルピーヌもC・ゴーンのせいでクリエイティブ職に人材才能が不足していたのか?

110だけを引き継ぎ、A⇒Bとして、B110にしても良かったのではないの?

BMWでも、歴史的因縁あったM1やZ1は継がれていない。ムリに名前やイメージをお仕着せる必要はないのだ。

 

 

 

 

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【試乗】バカッ速で軽快でモータースポーツでも強い! 進化したアルピーヌA110GT&A110 Sはスポーツカーのすべてが詰まったクルマだった
7/28(木) 7:01 Yahoo!ニュース
 
ライトウエイトミッドシップスポーツがさらに進化した
 
マイナーチェンジしたアルピーヌA110 SとA110 GTに試乗。
 アルピーヌ『A110』がマイナーチェンジを受け進化した。

 今回ベースクレードの「A110」に加え、「A110 S」「A110 GT」という3種類のバリエーション展開となっている。このうち「A110 S」「A110 GT」にはパワーアップされたエンジンが搭載され、最高出力は300馬力、最大トルクも340N・mを発揮するようにチューニングされている。トランスミッションは7速のDSGに変更はない。

【画像ギャラリー】マイナーチェンジしたアルピーヌA110のディテール

 外観的な意匠はほとんど変更なく、唯一従来モデルと識別できるのは車体後部のA110のロゴの後ろに“S”や“GT”といったエンブレムが加わったということのみである。

 まず「A110 GT」に試乗してみると、室内はダッシュボードが革張りとなりステッチが縫い込まれ、シートも革張りでリクライニングするセミバケットタイプが採用されていた。センターコンソールも同じくステッチが施されたレザー貼りとなっていて、高級な印象を受ける。ステアリングも革張りでカラーコーディネートされたステッチが縫い込まれていて、この辺りはGTらしさを演出している部分である。

 ダッシュボード中央にはスマートフォンミラーリングできる新しいモニターアイテムが備わり、モダンな使い勝手の良さを得ることができている。

 センターコンソールのスタートストップボタンを押すとエンジンが始動する。ドライブモードは「スポーツ」「ノーマル」があり、ステアリングのスポーク右横に設置されたボタンにより切り替えることができる。デフォルトではノーマル状態で、エンジン音は静かでアイドルストップなども機能し、普通の乗用車として扱うことができる。

 シフトレバーはなく、シフトセレクターはすべてボタンスイッチにより行われ、左から「D」「N」「R」と配置されたボタンを押すことによって選択できる。発進は、Dボタンを押すことでDレンジにエンゲージされ走り出すことができる。Dレンジをさらにもう一度押すと「マニュアルモード」となり、パドルを使った変速が可能となる。パドル自体はステアリングコラム固定式でレーシーなものとなっている。

 低速での乗り味は非常にまろやかなフィーリング。この辺りはサスペンションのチューニングが効いているところである。ある程度ロールを許容させ、ダンパースプリングなどの減衰力も低く抑えることで乗り心地を良くしている。一方でA110らしい軽快さを損なわないように重量配分や装備などについても重量増加を招かないように厳選されたものとなっているようだ。

 ワインディングでの印象は非常に軽やかで、昨今2トンを超えるようなクルマが多い中にあって僅か1トン強の車両重量効果は絶大だ。

 タイヤは「ミシュラン パイロットスポーツ4」が標準で装着されており、これに4色のカラーでコーディネートできるブレーキキャリパーが備わっている。また、アルミホイールのデザインが豊富で、車体色とも組み合わせてさまざまなオプションなどを取り入れていくと、7万通りものカスタマイズされたアルピーヌA110が構成され、自分だけのオリジナルなA110を手に入れることができるという。

 スポーツモードに切り替えるとメーター表示が切り替わり、ブレーキの踏力やターボの過給圧だけでなく、エンジンの発揮しているトルクや出力なども表示される。エンジン回転数を示すレブカウンターは6500回転からレッドゾーンとなっており、6500回転までまわすことは可能だが、高回転ではトルクが落ち込む印象で、むしろ中・低速を生かした走りのほうがより合っているようだ。スポーツモードを選ぶと、さらに変速プログラムが切り変わり、無駄な変速を行わなくなり、エンジンもトルクバンドの最高回転まで引っ張りこむようになる。

 また、ブレーキの踏力に応じて1速2速といったシフトダウンが行われ、ドライバーはステアリングに集中して2ペダルとして運転することができる。その2ペダルの足もとはアルミのペダルと頑丈なフットレストで構成されていて、スポーツ走行に極めて適したドライビングポジションを得て正確なペダル操作を行うことができる。

初代を彷彿させるフレンチスポーツは軽快そのもの
 
A110 S/GTには300馬力の1.8リッター直4ターボが搭載される。
 次に「A110 S」に乗り換える。

 今回、この試乗車にはオプションで用意されているタイヤ「ミシュラン パイロットスポーツカップ2」と、これも本来はオプションとなるエアロスポイラーがフロントとリヤに追加装備されている。これらのエアロ効果は非常に効果的で、最高速250km/hあたりのダウンフォースはノーマルでも275kgも引き出されているが、さらにフロントアンダースポイラーで+60kg、リヤで+81kgにもなる。また、最高速度も+15km/h向上するほど効果的だという。

 元々、重量配分の良いA110にダウンフォースが増加することで、より高い限界性能が引き出され、カップタイヤのハイグリップ性能と組み合わせれば、サーキット走行などでも存分に攻め込んで楽しむことができるだろう。

 室内はアルカンターラ調のバックスキンで覆われたダッシュボードが非常にスポーティで、シートはリクライニング機構を省いた軽量のセミバケットシートが装着されている。装着角度はオリジナルの状態でも非常にフィッティングが良く、リクライニング機構を必要としないほど最適化した運転姿勢がとれる。

 また、A110 Sには助手席にもアルミ製のフットボードが備わっていて、しっかりと足を踏ん張り、高いGフォースに耐えることができる。

 エンジンのパフォーマンスやトランスミッションの構造や機能、スポーツモードなどの設定はGTとSの間で差はない。ただし、Sはさらにカーボンルーフが標準装備となっており、より軽量化を突き詰められた仕様だ。

 ミッドシップレイアウトのエンジンは、ウエットサンプ潤滑方式で重心が低い訳ではないが、サスペンションのロール軸やシートのヒップポジションの位置関係のレイアウト、パッケージングにより非常に軽快でスポーティかつ高い限界性能を発揮するマシンに仕上がっている。

 それでいながら、アルミのフロントボンネットフード下には40kgの重さに耐えるトランクスペースが備わり、リヤエンドにもトランクがあってシート裏の物置スペースと組み合わせると、かなりの手まわり品を乗せることができるのはありがたい。

 エンジンフードはガラスのリヤウィンドウが兼ねていて、開けるにはリヤトランク裏の3つのネジを外してエンジンカバーを取り出さないとエンジンを見ることはできない。エンジンは横置きで、メガーヌなどと共通となる普通のエンジンだが、大分チューニングが異なるようで、アルミ製のスペースフレームとエンジンマウントにより、軽量な車体への剛性面も考慮して、強固にドッキングされていることがわかる。

 前後ダブルウイッシュボーンのサスペンションは、A110 Sにおいてはよりロール剛性やダンピング特性を強めたものが採用されていて運動性能はさらに一段引き上げられている。

 一般道においての快適性はもちろん損なわれておらず、ミッドシップスポーツカーと思わせる軽やかで、かつ滑らかな走りを楽しむことができ、一方でサーキットなどに持ち込めば高い限界性能とミッドシップらしい安定した車両姿勢、そしてコントローラブルなハンドリングを引き出せるはずだ。また機会があればサーキットでのアタックなども行いたいものだ。

 現在、A110は全日本ジムカーナ選手権などにおいても2ペダルで電子パーキングブレーキとの組み合わせを持っているクラスで圧倒的な強さを誇っており、他を寄せ付けない実績を残している。そういう意味でモータースポーツのベース車としても非常に高い素性を持っているわけで、アルピーヌの名を代表する現代のマシンとして十分な役割を果たしているといえるだろう。
中谷明彦

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