原因はペラペラ鋼板モノコック!マウントチューンでは片付かない!

よくこんな局部端論に走るモノだ。確かに、クルマも中古車になると、マウントが甘くなったりするし、マウントラバー交換など奨められる場合もある。しかし、それはあくまで機能保全の範疇で、向上したなら元がダメだったのか、今後ボディーに来る負担を警戒すべきだ。

エンジンとミッションとデフを、縦にシャフト結合しているFRやRRにはあまり起こらない。全て横置に一塊にしているから、FFとユニット移動ミドシップに起きる。フェラーリディノや308らは鋼管フレーム、ランボルギーニミウラやランチアストラトスはフォードGT40をモチーフにしたダラーラセミモノコック設計があった。

80年代、エンジンパワー&トルクがそれほどでなかった時代、生産効率コスト低減に取り憑かれた自動車メーカーは、FF化を絶対解のように進めた。パワーアップされ始めて気付いた。このペラペラ鋼板ではヤバいと。マウントを意図的にユルくした。モータージャーナリスト黒沢元治サンらには易々と見抜かれ、本に書かれた。

キチンと高馬力&トルクエンジンを専用フレームで受け止める構造にしていたら、特にタイプRなくてもFFの伸びは変わったろう。ホンダには、オートバイフレームの技術があったのに、ホンダ技術者にはフォードGT40がペラペラ鋼板溶接に映り、2本の太いパイプは見えてなかった。ソコが、セミモノコック剛性担保のキモだったのに、キチンと理解せず、ペラペラ鋼板の次はペラペラアルミ板モノコックへと踏み込んだ。

 

 

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愛車に長く乗る場合の盲点『マウント類』チューニング[カスタムHOW TO]
8/2(火) 6:30 Yahoo!ニュース
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(写真:レスポンス)
エンジンやミッションはクッション材を介して取り付けられている。だからこそ、快適に運転できるわけだが、ソフトすぎるマウントはむしろ運転しにくくなっている。マウントを引き締める効果とデメリットを解説。

【画像全2枚】

◆エンジンはゴムの塊の上に乗っている
エンジンがどのように取り付けられているかご存知だろうか。実はゴムの大きな塊(マウント)の上に載せられている。外れないように最終的にはネジで固定されているが、振動を吸収するためにゴムに載せられている。そうでもしないと室内は激しい振動で大変なことになってしまうのだ。

しかし、そこで問題がある。それは大きく揺れることでハンドリングが悪化すること。どう悪化するかというと、せっかくクルマが止まろうと思ってもエンジンマウントが柔らかいと、止まる瞬間にエンジンはまだ揺れていて、ビシッと止まることができないのだ。同じようにコーナリング時もエンジンが左右にフラフラしているとハンドリングの安定感は弱まってしまう。水槽に水を入れて、それを持って走ったら「タップンタップン」して走りにくい。そういう状態になってしまうのだ。

とはいえ、ノーマルのマウントで普通に走っているのでそうそう違和感を感じることはない。そこで違和感を感じるほどだったら、純正エンジンマウントが壊れている可能性が高い。10万キロ近く走っていると硬化したゴムのエンジンマウントが切れてしまい、エンジンがプラプラになっていることも珍しくない。そうなると異常に落ち着きがない挙動になったりする。

◆マウントを硬くするとクルマはシャープに!!
ではマウントを強化するとどうなるのか。それはエンジンという大きな物が動きにくくなるので、ハンドリングにシャープさが生まれる。レーシングカーではそういった効果を狙ってマウントを強化することが多い。ときには直接ボディに固定してしまうこともある。しかし、そうなると車体中に振動が伝わり騒音も半端ない。街乗りでは乗れたものでじゃなく、とんでもない騒音と振動に悩まされることになる。レーシングカーだから許されるが、それでも各部のネジが緩みやすくなるなど、悪影響も大きいのでリジットマウントは相当の覚悟が必要になるのだ。それでもある程度のマウント強化は大きな効果があるので、レースカーでは多くの場合で強化マウントが導入されている。

◆ストリートカーなら硬度が高くないものか一部の交換
メーカーによって強化マウントのゴムの硬度が異なる。一般的にニスモなどの自動車メーカー系のマウントはそれほどハードではないので、まずマウントチューンをするならオススメ。もしくは、たとえばエンジンマウントが3か所あるクルマだったら、前後方向への揺れを抑える部分だけを強化品にするのも効果的。それほど振動が増えずに、大きな動きを抑えることができるのでハンドリングアップに効果が大きかったりする。

だが、気をつけたいのは3か所のうちの2か所を強化して、1か所はノーマルのままでもいいのだが、そうなると振動は柔らかい純正マウントの箇所に集中しがち。純正マウントの傷みが早くなって切れやすくなることもある。

◆5万km以上ならまずは純正新品マウント!!
そんなエンジンマウントチューンだが、5万km以上、製造から10年を経過していたら、まずは純正マウントの新品に交換してみるのがオススメ。すでに純正マウントがちぎれている可能性もあるし、ゴムが硬くなって本来の仕事をしていない可能性も高い。まずは基本に立ち返り、純正マウントをリフレッシュしてみよう。

ちなみに筆者は『S15シルビア』に乗っていた頃、購入した車体は約10万km。当時で製造から15年が経過。まずはマウント交換と思い、純正マウントで3か所を交換したが、部品代だけで4万円近かった。新品マウントは3か所で1万5000円程度だったはずだが、古い車種の純正パーツ高騰によって3倍くらいの価格になっていたのだった。

当時ニスモ製の強化マウントの方が安いという逆転現象まで起きてしまうほどだった。近年はネオクラ車の純正部品価格高騰が著しいので、アフターパーツの方が安いことも多い。よくリサーチしてからチョイスしてもらいたい。
レスポンス 加茂新

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