タマが変化する面白さ、投手にも依る!

堀内恒夫は、元よりストレートとカーブの投手だった。V9を支え、長嶋第1次まで投げたかな?カレも、V9終わりから、腰痛もありキレが落ち、ストレートとカーブだけでは苦しくなり、長嶋2年目からはスライダーに手を出し、多投したのではなかった。幼い頃の事故で、右手人差し指が少し短いから、曲がり球に独特のスピンをかけるのには向いていた。フォークには向いてなかったとか。

ダルビッシュ有は、重い硬球が曲がったり落ちたり動くコトを楽しんでいたフシがあり、プロ3年目くらいに変化球本を出していた。右手の手形見たが、190センチ超の大男の割に、173センチのワタシの手と変わらなかった。手が大きくない分、指先でスピンを操るコトがデキやすくなる。ダルビッシュ有はメジャーでも変化球を操る。

大谷翔平は、190センチ超の大男で、手もデカい。スピンをかけるより、射出型ピッチングマシンだ。だから、ストレートは真っ直ぐ速いストレートでしかない。ツーシームやカットもあまり動かない。カーブも磨いて来なかった。ハッキリとスピードを落とすスライダーか、挟んで抜くフォークしかなくなった。

粗悪メジャー球では、フォーク多投は再手術のリスクもある。だから、スライダーを投げやすいフォームで、大きく曲げるコトをやり始めた。ストレートとは、全く違うタマ筋を作ろうとしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

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堀内恒夫氏、大谷翔平の肘負担を心配「なぜこんなにスライダーを投げるのか」
8/5(金) 5:30 Yahoo!ニュース
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エンゼルス残留が決まってから初の先発登板に臨んだ大谷翔平。6回途中まで投げ3失点(カメラ・泉 貫太)
◆米大リーグ エンゼルス1―3アスレチックス(3日・アナハイムエンゼルスタジアム

 前回の登板でも気になったが、大谷はなぜこんなにスライダーを投げるのだろう。ストライクを取れてカウントを稼げる、三振も取れるからだろうか。

 160キロ前後のストレートを投げられるのに、信用がおけないのか投げない。スプリットの割合も同様の理由か少ない。投球の70%程度がスライダー系。いびつな組み立てだ。6回、先頭から安打、ホームランされたが、打たれた2人の打者に投げた7球全てがスライダー系の球。あれだけ同一の球種を投げれば、どんな打者だって狙う。結果は見えていた。

 それでも、序盤はまだ握力と指の力の強さで打者の手元で変化するから、三振も取れる。しかし、変化球は投げ過ぎると握力がなくなり、スタミナも消耗する。最後は右打者の内角に抜け始め、危険信号が出ていた。

 2018年にトミー・ジョン手術を受けた大谷は復帰後、肘への負担を少なくしようとしたのか、大きく取っていたバックスイングを小さくした。それによってスライダーにはひねりを加える必要性ができ、それまでの横に滑っていたスライダーが、曲がるスライダーになった。

 交代の理由は右前腕の違和感で軽症のようだが、今後も今のような投球スタイルを続けると苦しい。というより、スライダーを投げる際、指でひねることで肘への負担は増す。故障する危険性が大きい。心配だ。(スポーツ報知評論家・堀内恒夫
報知新聞社

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