変えておかしくなる一方のロードスター

モータージャーナリスト、言葉の使い方を間違えている。マツダロードスターは、2代目までは名車だった。

NC以後は、今の本田望結みたいなモノで、アスリート名乗っていても、「あんなプクプクで跳べるか!」とツッコミを入れたくなる感じと変わらない。

NA⇒NB、進化の方向は間違っていなかった。F1的な正常進化、エンジンのパワーアップとリトラクタブルヘッドライト⇒固定式ヘッドライトへの変更、バッチリだった。新設の1.8リッターには、6速MTも設定されていた。

日本市場を鑑みてタマ投入すべき日本自動車メーカーが、90年以降、何故日本市場5ナンバー枠を蔑ろにしたクルマ作りをしたのだろうか?

NCやNDの、グレード2リッターまでの排気量設定は問題ない。しかし、何故車幅1.7mを超す必要があったのか?数十ミリはみ出るだけで、無差別級に位置するコトになったのだ。NDを共用したアルファ124は、ヨーロッパを見据えて1.4リッターターボだ。製作元のマツダより、自社が扱う車両のマーケティングを承知して、装備を変えた。

NDに至っては、1.5リッターの3ナンバー?F1ですか?ターボないけど。990キロ?バカ高いから、別に要らない。

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マツダ・ロードスターは2代目も名車だ! 平成生まれのライトウェイトスポーツカーの魅力とは?
8/5(金) 20:53 Yahoo!ニュース
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2代目ロードスターは1998年1月に登場。ボディサイズは全長3955mm、全幅1680mm、全高1235mm、ホイールベース2265mmで、初代ロードスターと比べて全幅だけを5mm広くした。
1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)と『GQ JAPAN』編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回は「NB」の愛称で親しまれている2代目「ロードスター」だ。

【写真を見る】マツダが所有する極上のNBロードスターの細部をチェック(18枚)

マツダが所有する車両
少年I:今回、探偵団がとりあげるのは、ロードスターの2代目です。

探偵:なつかしいです。手が届きそうなので、ほんの少しだけ現実的なクルマでした。もちろん、子どもだから、手なんか届かないのですが。

少年O:初代のロードスターが「NA」というコードネームでファンには呼ばれていて、1998年に登場の2代目は「NB」。車台は基本的に初代からのキャリーオーバーで、2265mmのホイールベースは同一。全長も同一です。大きなちがいはヘッドランプ。初代は格納式でしたが、安全基準で認められなくなって、固定式になりました。

探偵:丸っこいヘッドランプ、上手にデザインされていますよね。精悍さがあって、私は好きです。

少年I:今回は、このクルマを作ったマツダが所有している車両をお借りしています。

探偵:自社のプロダクトを保管しているんですね。

少年O:走行可能な状態で保管しているのは珍しいですよね。公道を走れる状態だと、自動車税も払わなくはいけません。それでも、当時の車両を知らない開発者などに、過去のヘリティッジを学んでもらうのは重要と考えているメーカーもあります。トヨタ博物館も、そんな考えですね。

少年I:マツダが素晴らしいのは、展示しておくんじゃなくて、こうして我々に貸してくれるところです。このNBロードスターも、「歴代ロードスターのヘリティッジが今のマツダのクルマづくりにつながっていると思います」(広報担当者)とするマツダの考えに基づいて動態で保管されています。

探偵:社員が“追体験”出来るわけですね。

少年O:クルマは消費財でもあるので、つねに変わっていくことが商品性とされているわけですが、同時に経験の蓄積とそれを活用することも大事。マツダはそこがわかっています。

少年I:マツダは歴代ロードスターをすべてきれいにメインテナンスして、走れる状態にしているんですね。

探偵:それはすばらしいことです。おかげで私も乗ることが出来ました。

軽快さがイイ!
少年I:マツダが所有する車両は1998年型の「RS」というグレード。最高出力145psの1839cc直列4気筒ガソリン・エンジンを搭載していて、変速機が6段マニュアルですね。ビルシュタイン製ダンパーを備えたサスペンションシステムを備え、走りの性能をより追求したモデルです。

少年O:中心は1.8リッターのエンジン排気量をもつモデルでしたが、初代では途中から廃止された1.6リッターエンジンもNBでは復活。1.8リッターは可変吸気システムなどよりエンジンパワーを引き出すことに注力されたモデルで、いっぽう1.6リッターはずっと以前からの“飛び道具”をもたないピュアなスポーツカー感覚。

探偵:そんなところも、NBの魅力なんですね。

少年O:ロードスターのいいところは、比較的コンパクトな軽量ボディをずっと守っているところですね。マツダが今にいたるまで、このパッケージを大事にしているのは、本当に評価できます。今回の取材車は、16.6kgmの最大トルクを5000rpmで出すという設定なので、トルクはそんなに太くないです。ずぼらにシフトしていては運転がしにくいのが、逆にスポーツカー好きを喜ばせてくれますね。

探偵:たしかに軽快です。すいすいと曲がれるし、瞬発力もかんじさせてくれます。車体が軽いってイイですね!

少年O:ライトウェイトスポーツカーというジャンルが、自動車の世界にはあります。だいたい1.0リッターから1.5リッターぐらいのエンジンを搭載するコンパクト車を指すんですが、マツダ・ロードスターは、いまもそのよき世界観を体験させてくれるモデルです。現行モデルにも車重が1tを切る軽快なグレードが設定されているぐらいですし。

探偵:車体が大きく重くなったクルマが多い中、スポーツ・スニーカーのように感じられました。エンジントルクがそんなに太くなくても、クルマって気持ちよく走れるんだ! ということが、NBロードスターでよく分かりました。

少年I:マツダは「人馬一体感はロードスターを発表したときから、今にいたるまで、ずっと大切していたもの」と、話しています。中古を手に入れたあと、徹底的にレストアしたんだから、今回のRSモデル、いい状態だと思います。

自分がどう見られたいか考えたい
探偵:クラッチのつながりだけちょっと慣れが必要ですけど、エンジン回転を上げて、クラッチのミーティングポイントを左足でうまくコントロールして、ギアをエンゲージさせ、すかさず加速。一連の動作がスムーズに出来たときは、気持ちイイですね。トルクがそんなに太くないんで、首都高を走るときも、シフトダウンを比較的まめにやらなくてはいけない。それも楽しいんです。

少年O:クルマの運転は一種の“スポーツ”といえる楽しさがあるんです。マツダはほんとうにそこがよく分かっています。あえてエンジントルクを太くして、加速性とハンドリングを楽しませようというスポーツカーが多いものの、ロードスターはNB含めその逆張り

少年I:日本車だと、トヨタ「86」とスバル「BRZ」とかはそれですね。

探偵:あれはあれでいいと思いますが、でも、NBを知って、ライトウェイトスポーツならではの魅力を知りました。NBはいまでも十分通用しますよ。

少年O:タイトなコクピットもいいですよね。軽い幌を持つスポーツカーって、たとえ幌の開け閉めが手動でも、たとえば雨が降り出したり、その逆に雨がやんだりしたとき、信号待ちで、後ろに腕を回して運転席に座ったまま、さっと幌を操作する。

少年I:イカしていますね!

探偵:乗ること自体が、ある種のスタイルなんですよね。できれば、自分がどう見られたいか考えて、ヘアスタイルやシェイド(サングラス)、服装など、そのときどきで考えて乗りたいクルマです。

少年O:伝統的にこういうスポーツカーのシートがPVCビニール張りなのは、濡れてもメインテナンスが楽だからですね。

少年I:1台のロードスターでこんなに語れることがあるなんて、思ってもみませんでした。

【プロフィール】俳優・永山絢斗(ながやまけんと)
1989年3月7日生まれ。東京都出身。2007年『おじいさん先生』(日本テレビ系列)で俳優デビュー。連続テレビ小説『おひさま』や『べっぴんさん』(NHK総合)、『ドクターX~外科医・大門未知子~ 第5シリーズ』(テレビ朝日系列)、そして2021年には『俺の家の話』(TBS系列)に出演。映画では2010年の『ソフトボーイ』で第34回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。

出演情報/
・映画『冬薔薇』2022年6月3日(金)全国ロードショー
WOWOWオリジナルドラマ「ダブル」6月4日(土)22時30分より放送・配信スタート
・映画『峠 最後のサムライ』2022年6月17日(金)全国ロードショー
・映画『LOVE LIFE』2022年9月9日 全国ロードショー

まとめ・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・Babymix ヘア&メイク・新宮利彦

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