F1やGTカーに乗ったら、どうなる?

F1やGTカーに一般人が乗ったら、どうなるか?確かに、全く何の準備もなく、乗せられたら、スタートもままならないかも知れない。今のクルマ、ローンチ押してほぼ全開にするんじゃなかった?

純レーシングカーたる、フォーミュラースーパーGT500ならいざ知らず、GT3やGT4なら、かなりフツ~のクルマに近くないかな?その辺だと、3ペダルMTもあれば、2ペダルもある。レクチャー受ければ走れるし、今のクルマは結構パドルシフトも多いハズ。

70年代のレーシングカーは、かなりピーキーだったと聞くし、パワステもなく、3ペダルMTだったから、かなりシビアかも。80年代はパワーも上がったから、スタートでスピンするかも。走り出せても、カラダにGの負荷をかける加速ができるか?そのままシフトアップしつつ、鈴鹿や富士で言えば280キロ近くまで加速した状態から、200mの看板でフルブレーキングできるか?ホントにGかかる状態だと、Gで体重がペダルに乗って踏み過ぎでロックさせちゃうとか。

一番難しいのは0Gからの動き始めだろうし、フルGかけながら加速し、看板目安に自分の体重乗せ過ぎずにフルブレーキングするコトだと思う。90年代以降だと、パワステもある。

一頃、グランツーリスモなどのゲーマーから、レーサーを育成するプロジェクトをやってなかった?ニッサンでルーカス・オルドネスらがやってたと思うけど、どうなった?

今のGT3などなら、市販状態でパワーウエイトレシオ2くらい、トルクウエイトレシオ25くらい。しかし、実ウエイトは1.5t近いハズ。

昔のGCマシンみたいに、似たパワーウエイトレシオ&トルクウエイトレシオでも、車重600キロだと、鋭く動くだろうけど、シビアかも。

 

 

 

 

 

 

 

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一生触れる機会がない「F1」や「GT」マシンに一般人が乗るとどうなる? レーシングドライバーに聞いたら「意外な答え」だった
8/11(木) 17:30 Yahoo!ニュース
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ただ動かすだけなら普通の人でも走らせることができる
 
最近のレーシングカーは「いかにドライバーの負担を軽くして疲れずにレースを走れるか」を考えている面もあるので、じつはサーキットを走らせると驚くほど快適だったりする。ただし、レーシングスピードで走らせられるかどうかは別次元の話だ。
 F1やスーパーフォーミュラ、スーパーGTマシンなど、レース専用車両はさまざまなカテゴリーに分類され数多くある。どれもレース専用に設計されていて、サーキットを速く走ることが前提で作られているものだ。

【写真】レーサーでも操れない市販車3台!

 こうしたレース専用マシンを一般のドライバーが運転したらどうなるだろうか。「動かすことも不可能?」「速すぎて意識飛びそう?」など強烈な性能を予測して尻込みしてしまう人が多いのではなかろうか。

 確かに、サーキットをプロのレーシングドライバーと同じような速さで走らせるのは一般ドライバーには不可能だと思っていい。とくに、上位カテゴリーになるほど一般乗用車との性能乖離が大きく、ドライビングは容易ではなくなってくるだろう。

 しかし、ただ動かすだけなら、じつは誰にでもできる。大昔のレーシングマシンはエンジンを高回転型にチューニングし、低速トルクが小さく、また強化クラッチが装着されてクラッチペダルを踏むこともままならないほど重かった。エンストを起こさないように半クラッチを駆使して走り出すのは大変だったのだ。だから、一般ドライバーが試乗すれば確実にエンストを引き起こしていた。

 ただ、近年のレースマシンは2ペダル化され、ステアリングパドルのクラッチスイッチでアクチュエーターを操作するなど、手順を守れば誰でも動かすことができる。3ペダルのマシンではクラッチペダルが重く感じるだろうが、エンジンの制御で十分な低速トルクを引き出せるので、通常の乗用車と同じように走り出せるはずだ。

 シフトアップもダウンもステアリングパドルで行い、走行中はクラッチペダルを踏む必要もなく、むしろロードカーのマニュアルトランスミッション車のほうが難しく感じるかもしれない。

 ステアリングには電動パワーアシストが装着され、「重ステ」と言われていた時代のレーシングカーからは想像もできない軽さで操舵できる。

レーシングスピードで走らせるにはスキルと強靭な肉体が必要
 
レーシングカーは市販車では考えられない領域で走行するので、ドライバーに求められるテクニックや装備は生半可な物ではないのが現状だ。よって、”転がす”程度は容易だとしても、それなりに”走らせる”のは一筋縄ではいかない。一流レーサーは超人的存在なのだ。
 しかし、車速が上がってくると、その印象は激変する。トップカテゴリーのフォーミュラカーやGTマシンは空力性能に優れていて、速度が高まるとダウンフォースが高まり、車体を地面に押さえつけてくる。ステアリングの手応えが増し、安定感も断然高まってきて空力性能の高さを実感できるはずだ。

 だからといって、そのままコーナーを曲がっていける訳ではない。レーシングマシンに装着されているレース用スリックタイヤは、本来のグリップを発揮できる作動温度領域が高い。したがって、速度を上げてダウンフォースだけ高めていても、タイヤのウォームアップが正しく行われていないとハイスピードのままコーナーを曲がることができないのだ。素人ドライバーがレーシングカーを試乗すると、多くの場合でタイヤウォームアップ不足によるグリップ不足でコーナーを曲がり切れず飛び出してしまったり、またはスピンしてしまうことになる。とくにタイヤが温まりにくい低温の冬場などは危険だ。

 レーシングカーは各パーツが高価でクラッシュしたらとんでない修理費用がかかる。

 コクピットはタイトに設計されていて、多くの場合はドライバー毎に専用のシートを作って取り付ける。さらに5点式以上のシートベルトでガチガチに固定され、息をするのも苦しいほどだ。さらにHANSという頸椎損傷を保護する専用の装置にフルフェイスのヘルメットを固定し、腕を動かすことも、首をまわすこともし辛い状況だ。

 ヘルメット越しに見える視界は狭く、メーターを見ることも難しい。こんな自由度の少ない運転姿勢でよくレーシングスピードで走らせ、他車と競うことができるなと感心させられるはずだ。

 さらに、LAPを重ねてタイヤ温度が高まり、タイヤが本来のグリップを発揮しはじめると、強烈な横Gが全身を襲う。たとえば右コーナーで先を見ようとしても頭が左に傾き、黒目を右に向けることもできない。シフトレバーを操作しようと手を伸ばしても、すぐそこにあるレバーに手が届かない。腕に横Gがかかって思うように動かせないのだ。

 また、両足は横Gを受けてコーナー外側に傾き、アクセル操作を正確に行えない。レーシンググリップが発揮され、アクセルやブレーキのペダルを強く踏み込んだら加速Gと減速Gで頭部は前後に振られ、抗することもできないだろう。1周もしないうちに全身の筋肉は疲労し呼吸も苦しくなっているはずだ。

 レーシングカーは誰でも動かすことは難しくない。しかし、本来のレーシングスピードで走らせるには、特殊なドライビングスキルと高いGフォースに耐えうる強靭な肉体が不可欠だ。モータースポーツがドライバーにとって過酷なアスリートスポーツであることを深く認識することができるだろう。

 ただ、一般ドライバーがトップカテゴリーのレーシングマシンをドライブする機会は、国内ではほとんどない。
中谷明彦

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