NA~NDまで4代、共用車両もなく継続するロードスター!

初代NA型ユーノスロードスター、発表前の車両を広島のマツダ本社ビルで見せてもらった時、「コスト管理的に、車体共用するFRセダンないし2+2は必要でしょ?」と聞いたが、全く答えはなかった。

稀少なオープン2座やミドシップ2座を作るなら、なるべくコスト高になりにくいよう、他の車両とのユニット共用や車体流用を計るのはフツ~だ。

例えば、トヨタAE86レビン/トレノ以外のカローラ系をFF化した時、横置エンジン&ミッション&デフ一体化ユニットを使って、初代のAW11MR2を作った。制震上、もう一回り大きいユニットをというコトで、カローラ系からセリカ系ユニットに替え、2代目SW20MR2を作った。横置ミドシップならば、FFユニットを共用するコトである程度コスト抑制できる。嘗て、MGBなどFRオープンを作ったMGも、FFユニット共用のMGFというミドシップ2座オープンを作った。

しかし、FRなら身も蓋もなく、台数見込めるセダンや2+2クーペと共用しないとコスト低減は見込めない。NA当時なら、マツダは販売チャネル増やすために、中身のないFF顔替車両を増やしていた。1.6リッターFRセダンやFR2+2クーペらを出していたら、きっとメーカーとしての価値が変わっていたろう。

少なくとも、1.5リッターの2座オープンなんかにヌケヌケと300万近いプライスタグを付けているメーカーなのだ。

日本の誇り?いや、何で車幅を詰めないのか、エンジンも1.4やターボそして1.6リッターでなく1.5リッターなのか、埃を叩いて出す必要があるように思う。

この30年以上、こんなメーカーのクルマ作りを糾弾できない、日本のモータージャーナリストも要らないと思う。

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【生粋のライトウェイト・スポーツ】「人馬一体」を真摯に追求した傑作FRオープン、マツダ・ロードスターは日本の誇りである!
2022/09/11 08:00 カー・アンド・ドライバー3

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ロードスターはライトウェイト・スポーツの世界代表である!

ロードスターというスポーツカーは、稀有で素晴らしい存在だ。基本に忠実な作りのスポーツカーを稀有な存在だといわざるを得ないのだから、高性能で高機能なクルマはたくさんあっても、ライトウェイトのリアルスポーツが生まれにくい世の中になってしまったということか。とにかく日本にロードスターがあってよかった。

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それを再認識したのが、話題の990S登場に伴う改良モデルのメディア試乗会だった。第4世代となった現行型、いわゆるNDロードスターもデビューからはや7年が経つ。フルモデルチェンジの噂も出るほどの、いってみればモデルライフ末期の改良だ。通常なら試乗会など開催されないし、たとえ実施されたところで参加する側としては気合の入り方が薄めになったとしても仕方がない。

ところがロードスターは別格。久々にリフレッシュされたと聞いて、まるで新しいスポーツカーに乗るようなウキウキとした気分で出かけた。しかも、乗ったら乗ったで与えられた時間枠いっぱいを使ってドライビングを楽しみ、さらに爽快な気分で帰途についたのだ。そんなふうに思える国産車など、いまやロードスターくらいのものだ。

操ることがこれほど楽しいクルマはない。まさに傑作!

ND型の魅力はアフォーダブルでありながら、カッコいいスポーツカーとして普遍的なフォルムを持ち、幅広い技量のドライバーを受け入れる懐の深い性能を実現している点にある。ドライバーと4輪の位置関係が絶妙で、ミッドシップほどシビアではなく、かといって普通のクーペほどダルじゃない。まさにオン・ザ・ロードダンスパートナー
「人馬一体」という言葉は、人と機械とが融合するのではなく、あくまでも相対的に存在し、共同作業を気持ちよく成し遂げる操作フィールのことを表す。ロードスターにはそれがある。

それゆえロードスターに乗っていると、いつでもどこでも運転が楽しい。ガレージを出て、最初にステアリングホイールを切った瞬間から心が浮き立ち、交差点で止まるたびに愛おしさが増していく。

スカイアクティブ1.5リッターエンジン(132ps/152Nm)はリアルスポーツカーにとって無闇にパワーやシリンダー数を誇る必要がないことを再認識させてくれるし、車両重量1トン前後のパッケージは「軽さ」が正義であることを大いに思い出させてくれる。新たに得たKPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)という技術は、その走りにまたちょっと違った爽快感と安心感を加えた。マツダの今後のFR系モデルにも大いに活用されるアイデアだ。  日本が誇るライトウェイトのロードスターは、いまやスポーツカーの核心的存在となった。
マツダ・ロードスター990S 価格:6MT 289万3000円)

マツダ・ロードスター 主要諸元

グレード=990S
価格=6MT 289万3000円
全長×全幅×全高=3915×1735×1235mm
ホイールベース=2310mm
トレッド=フロント:1495×リア:1505mm
車重=990kg
エンジン=1496cc直4DOHC16V(プレミアム仕様)
最高出力=97kW(132ps)/7000rpm
最大トルク=152Nm(15.5kgm)/4500rpm
WLTCモード=16.8km/リッター(燃料タンク容量40リッター)
(市街地/郊外/高速道路:12.0/17.7/19.5km/リッター)
サスペンション=フロント:ダブルウィッシュボーン/リア:マルチリンク
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=195/50R16+アルミ
駆動方式=FR
乗車定員=2名
最小回転半径=4.7m
パワーウェイトレシオ=7.50kg/ps
※価格はすべて消費税込み

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