太平洋戦争の亡霊?ネコも杓子も空母?

トンでもない大枚ハタいて空母を造り、バカ高い大枚ハタいた飛行機を積み、搭載機によっては大枚ハタいて空母を改装したりする。太平洋戦争での空母の働きに取り憑かれているのか?もう80年前近いが。

防衛に空母が要ると思うか?明らかに、悪意ある敵国の侵攻基地を叩く意図なら、役に立つが。

戦争戦闘も進化して行く。というか、持たざる者は既存のモノを後追い調達するより、新たな戦い方を模索し策定するべきなのだ。バカの後追いみたく、アメリカや中国やロシアみたいに戦闘機や爆撃機や空母やイージス艦や潜水艦やミサイルを揃えるより、ソレらを無効化する戦い方を模索し策定するべきなのだ。

アメリカや中国やロシア、第2次世界大戦戦勝国ではあるが、バカの国だ。単に物量や国土に恵まれているだけで、アタマの使い方はカラっきしだ。カレらは流れを後追いしても、財力や資源を使えば追い付く。ソレを後進国がマネしても、後進のままだ。

 

 

 

 

 

 

 

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デカいスゴイ!のはずが…タイ初の空母にして最大の現役艦どう活用? 動かすと金かかる…
9/21(水) 6:12 Yahoo!ニュース
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宝の持ち腐れ? タイ最大の現役軍艦のいま
 
チャクリ・ナルエベト(画像:タイ王国海軍)。
 横須賀の「記念館三笠」やハワイのパールハーバーで展示されているアメリカ海軍の戦艦「ミズーリ」など、第一線を退いた後、記念艦や博物館船として一般公開されている艦艇は少なくありませんが、なかには現役ながら、半ば博物館船と化してしまった艦もあります。そのひとつが、タイ海軍最大の現役軍艦にしてSYOVL(短距離離陸・垂直着陸)空母の「チャクリ・ナルエベト」です。

【やっぱデカい!】停泊中のチャクリ・ナルエベト/飛行試験した無人機 写真で見る

 同艦は1997年に就役。タイの海軍力強化の過程における、ひとつの象徴といえます。

 第二次世界大戦後、タイの安全保障上の脅威は国内の共産主義武装勢力と、隣接するカンボジアラオスにおけるベトナム軍に限定されていたため、タイは外洋で活動する艦艇の戦力の強化に力を入れていませんでした。しかし1980年代後半に入るとそれまでの脅威に代わって、南シナ海における海洋権益をめぐる争いが顕在化したことからタイは海軍力の整備に注力。「チャクリ・ナルエベト」はその一環として建造されました。

 タイ海軍は「チャクリ・ナルエベト」を「外洋哨戒ヘリコプター母艦」に分類しており、当初はヘリコプターだけの搭載が計画されていました。同艦はスペイン海軍のSTOVL空母「プリンシペ・デ・アストリアス」(2013年退役)の設計を基に開発されており、建造もスペインで行われています。

 スペイン海軍は1987年に「プリンシペ・デ・アストリアス」の艦載機として、AV-8BハリアーIIを導入しており、同艦の艦載機であったハリアーシリーズのAV-8S「マタドール」は余剰となっていました。そこでスペインはタイにAV-8Sを安価で譲渡する話を持ちかけ、タイがこれを了承したことから、「チャクリ・ナルエベト」は事実上のSTOVL空母となったわけです。

デカくて高コストだけじゃない“動かさない理由”
 
艦載機だったAV-8S「マタドール」。タイ王国空軍博物館に展示(竹内 修撮影)。
「チャクリ・ナルエベト」はタイ海軍初の空母であると同時に、アジアの海軍で初めてのジェット戦闘機を運用できる空母でもあったことから、1997年の就役当時は大いに注目されました。

 しかし、その直前に発生したアジア通貨危機でタイの経済が大きなダメージを受け、同国海軍の予算も大幅に削減されたことから、運用コストが高い「チャクリ・ナルエベト」はほとんど行動できなくなり、1か月のうち1日程度しか航海に出ていなかったと伝えられています。

 また、スペインから格安で譲渡されたAV-8Sは導入した時点で既に老朽化しており、タイ海軍にAV-8Sを活用する状況も存在しなかったことから、2000年代中期には運用を停止。「チャクリ・ナルエベト」はヘリコプターのみを搭載する艦となりました。

 同艦は2004年に発生したスマトラ沖地震や、2010年と2011年にタイで発生した洪水などの大規模災害救助で大きな役割を果たしているものの、2021年3月31日付のフォーブスは、「1か月のうち数日しか航海に出ておらず、通常は母港で観光客の見学に供されていると報じています。

 見学できるものならばしてみたいと思って筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)が調べてみたところ、艦内見学ができるのはタイ国民だけのようですが、2022年9月現在、停泊時は母港のラヨーンで一般公開されていることが確認できました。

 グーグルマップで「チャクリ・ナルエベト」を検索すると「博物館/美術館」「営業開始:9:00」と表示されますが、これには筆者も苦笑いしてしまいました。

無人機活用で風向き変わる…か?
 
一般公開されているチャクリ・ナルエベトの飛行甲板(netsuthep/123RF)。
 タイ海軍の「チャクリ・ナルエベト」を博物館/美術館にしておくつもりはないようで、有効活用を模索しています。その一環として、2021年に固定翼無人航空機「MARCUS-B」の運用試験を行いました。

 同機は全長2.5m、主翼幅4.3mの小型無人航空機で、偵察用の器材しか搭載できませんが、海軍のヘリコプター保有数が30機程度のタイ海軍にとって、貴重な洋上航空偵察手段となることは間違いありません。

 無人機によって存在感を増した空母の例としては、トルコ海軍の強襲揚陸艦「アナドル」が挙げられます。同艦は、アメリカとの関係悪化でF-35Bの導入が事実上不可能になったことから、当初想定していた軽空母としての運用も困難になりました。しかしロシアのウクライナ侵攻で世界的にその名を知られるようになった「バイラクタルTB2」のメーカーであるバイカル・バイカル・エアロスペースが、バイラクタルTB2の艦載機型「バイラクタルTB3」の開発計画を発表したことで、無人機空母という、新たな活用策が見いだされています。

 タイ海軍は2022年8月29日から9月1日までバンコクで開催された防衛総合イベント「ディフェンス・アンド・セキュリティ2022」でMURCUS-Bを展示しています。

 もしかすればMURCUS-Bによって、「チャクリ・ナルエベト」も無人機空母として活用されるのでは……そんな期待を込めてタイ海軍の方に質問してみたところ「チャクリ・ナルエベトは動かすとお金がかかるんで、MURCUS-Bは水上戦闘艦から優先配備される予定だよ」とのことでした。

「チャクリ・ナルエベト」が博物館/美術館扱いを脱するまでには、まだ時間がかかりそうです。
竹内 修(軍事ジャーナリスト)

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