巨人9-3中日、立浪監督敗色濃厚で祖父江投入!

中日ドラゴンズ、フロントに勝つ気ないコトは、落合GM以降のやり方でわかっているハズ。立浪監督が何を目的に采配を振るっているのか、全く見えないというか、ブレブレ!

このチーム、優勝する気はない。6割近く勝つ必要はなく、4割以上負けても差し支えないのだ。監督として、必要なコトは、"天の恵み"と言える勝てる試合をキチンと勝ち、単に"順当な結果"たる負ける試合を"お客さんを引き留める"試合にするかなのだ。

勝ち試合に投げさせる投手は、先発も中継も抑えも決まっている。中継や抑えは割と強い。

しかし、勝ち試合を見込む先発が3点リードを取られれば、大体負け試合だ。もちろん、表立って言えなくても、"今日は勝てない"試合もある。そんな試合もリードできなければ、どうせ負け試合だ。そんな負け試合をイカにお客さんの目を引く試合にするかを考える方が、賢いのだ。中盤に来て、3点以上リードされていれば、ホームの9回表/アウェイの8回裏を根尾の投球回に決めて置けば良かったのだ。宣言して置いても良かった。毎日投げさせても良いのだ。実際、連投でも抑えていた。

ソレが、カレが抑え過ぎて、勝ち試合登板投手達より防御率良かったから、根尾の防御率を落とすべく、"調子出しにくい"登板間隔や"準備しにくい"タイミングでの起用をするようになった。表向きは休養やタマ数配慮などと言っているが、カレはプロの今より高校時代の方が遥かにハードだったのだ。

負け試合を魅せる野球にデキないカレに、このチームを率いさせる意味は希薄に思う。

 

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中日の「やりたい野球」が見えない 今季のチーム成績も“ビジョンのなさ”を露呈〈dot.〉
9/23(金) 18:00 Yahoo!ニュース
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中日・立浪和義監督
 ミスタードラゴンズである立浪和義監督が就任し、シーズン前の期待は高かったものの前年を下回る最下位の可能性が濃厚となっている中日。昨年と比べて各種チーム成績はどうなっているのか、改めて並べてみると以下のような数字となった(今年の数字は9月21日終了時点)。

【写真】2017年に本塁打王になった中日の助っ人といえば

■2021年
チーム防御率:3.22(リーグ1位)
平均失点:3.34(リーグ1位)
本塁打:98(リーグ1位)
与四球:376(リーグ2位)
チーム打率:.237(リーグ6位)
平均得点:2.83(リーグ6位)
本塁打:69(リーグ6位)
盗塁:60(リーグ5位)
四球:326(リーグ6位)

■2022年
チーム防御率:3.32(リーグ2位)
平均失点:3.50(リーグ2位)
本塁打:87(リーグ2位)
与四球:365(リーグ3位)
チーム打率:.245(リーグ4位タイ)
平均得点:2.87(リーグ6位)
本塁打:60(リーグ6位)
盗塁:58(リーグ4位)
四球:303(リーグ6位)

 持ち味である投手陣の強さは今年も健在で、軒並みリーグでも上位の数字をキープしている。しかし打撃成績に関してはチーム打率こそ改善しているものの平均得点は大きく変わっておらず、本塁打数の少なさを見ても長打力不足解消の兆しは見られない。1年で劇的にチームを変えるのはもちろん簡単なことではないが、数字を見る限りその兆しも見られないというのが現状である。

 一方で個別の選手を見るとチームを作り変えようとしているのが見えるのは確かだ。野手では3年目の岡林勇希が完全にレギュラーに定着。シーズン後半からは2年目の土田龍空もショートのポジションをつかんでいる。投手も先発では2年目の高橋宏斗が見事な投球を見せており、リリーフもロドリゲス、清水達也の2人が大きく成績を伸ばした。ただそれでも上位からこれだけ引き離されていることを考えると、さらなるチーム改革が必要であることは間違いないだろう。

 まず短期的なチーム強化で気になるのが外国人選手とトレードだ。チーム最大の課題である長打力不足を改善するためには、ドラフトや若手の底上げだけでは時間がかかることは間違いなく、最も即効性があるのはやはり外国人とFAを含むトレードである。落合博満監督時代は現有戦力の底上げで強くなった印象が強いかもしれないが、外国人ではウッズ、ブランコ、FAでは和田一浩と長打力のある選手をしっかり獲得している。彼らがいなければあそこまで安定して勝つことはできなかっただろう。

 そして、ここ数年の中日を見てみるとそのあたりの動きが非常に鈍い印象が否めない。2017年に来日したゲレーロは35本塁打本塁打王も獲得したが1年限りで退団。その後新たに加入した外国人選手で20本以上のホームランを放った選手は1人もいないのだ。外国人選手は当たり外れがあることは確かだが、中日が獲得しているのは年俸も安く、実績に乏しい選手ばかりである。チームの現状を考えれば、もう少しお金をかけてでも力のある選手を狙うべきではないだろうか。

 さらにトレードも効果的に活用できているとは言えない。過去5年間で松葉貴大、武田健吾、加藤翔平後藤駿太の4人をトレードで獲得しており、松葉は先発としてそれなりの結果を残してはいるが、残りの3人はいずれも守備に定評のある外野手ばかりで、チームの補強ポイントにマッチした選手とは言えない。実際、武田は昨年限りで自由契約となり、加藤と後藤の2人も目立った成績を残すことができていない。強打者タイプを獲得して結果が出ないのであればまた理解はできるが、このあたりのトレードを見てもフロントのピントがずれているように感じているファンも多いのではないだろうか。

 選手の補強に関してはフロントの問題だが、立浪監督など現場についてももちろん問題がないわけではない。最も大きいのはどのような野球で勝とうとしているかが見えない点だ。監督就任時には「投手陣をしっかり整備して守り勝つ野球ができるように」というコメントがあったが、冒頭にもあったように投手は昨年も今年も結果を残している。

 それに続いて発していた「打つ方は必ず何とかします」という点に改善が見られないのも気になるところだが、単純に打つ以外に点を取るための有効な戦術も見られない。パ・リーグではロッテも長打力不足に悩んでいるが、盗塁はリーグでもダントツの数字をマークしており、平均得点はリーグ3位となっている。長打がないならないなりに、現有戦力を生かして点をとる方法を探るのが首脳陣の仕事であり、その点が足らないのは明らかだろう。

 2020年オフの契約更改で福谷浩司が「チームに将来のビジョンはありますか?」と問い、それに対して球団代表が答えることができなかったことは大きな話題となったが、知る限りその後もチームのビジョンは発表されていない。ビジョンとは毎年掲げているスローガンのようなものではなく、将来にわたって指針となるものであり、チーム内だけではなく対外的にも公にするものである。

 それが騒動から2年経っても明らかになっていないという点からも、どんなチームを目指すかが見えてこない大きな原因ではないだろうか。ビジョンなき球団が果たして再び強さを取り戻すことができるのか。チーム再建への道は険しいと言わざるを得ないだろう。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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