V逸ソフトバンク8年前との違い、メンバー構成の差!

ソフトバンク王監督退任後、今までCSや日本シリーズなどココ一番の試合を勝って来た。あのオリックスとの10・2決戦は、もう8年前になるか。

あの時は、せっかくブッちぎっていたのに、秋山監督が王会長から侍ジャパン監督就任を促され、逃げ回っていた。そのせいで、チーム内監督コーチスタッフ間のコミュニケーションが疎かになり、故障不調ベテラン選手を試合に出し、結果を悪化させた。オリックスマー君渡米後の最強エース金子を立てて、みるみるゲーム差を詰めた。しかし、10・2決戦、CS、日本シリーズと肝心な試合を大隣が抑えた。不調ベテラン選手達も、肝心な試合では力を発揮した。

その後、秋山監督が妻の死を理由に退任し、工藤が後任になった。工藤監督は前年に学ばず、前半の大量ゲーム差を吐き出し、日ハム大谷翔平に1番投手でのプレーボールホームランやリーグ優勝や日本シリーズを与えてしまった。元々は、MLBに於けるヤンキース、NBAに於けるブルズ、NPBに於ける巨人救済のためのプレーオフだが、キチンと戦力と勢いあるチームなら、2位や3位からでも勝ち上がれる。実際、工藤監督は西武に2年優勝されながら、日本シリーズは巨人を8タテにした。

通常のチームなら、3・4人しかローテ柱の先発がいない。だから、CS1stラウンドを2・3戦戦うと、ファイナル初戦を3番手4番手投手で始めなくてはいけない。しかも、優勝チームは1勝アドバンテージがある。ホームアドバンテージ1試合分しかないNBAやMLBに比べ、上位アドバンテージが大きい。だから、肥大戦力チームの威力は2位や3位で発揮される。しかし、その肥大戦力維持してるのに、CS行けなければ意味がない。だから、工藤はダメだった。

藤本監督、コーチなどで野球を観ている割に、学ばなかったのか?他チームと違い、レギュラー以外差のない補欠の多いソフトバンク、監督コーチの仕事はレギュラーの故障不調を見抜き、故障不調者を試合に出さないコトなのだ。それを怠ったから、秋山最終年は最終戦にもつれたし、工藤初年度日ハムに抜かれ、最終年はCSにすら残れずチームにも残れなかった。カレはシーズン中、上手く入れ替えていたが、入れ替えたらそのまんま放置していた。若手の中継や捕手を、肝心な場面でも放置して使っていた。監督コーチがマウンドに行くコトもなかった。

結局、オリックスの負けた日もお付き合い負けしたし、最終戦オリックス勝ったのに自分達は負けた。

 

 

 

 

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最強軍団・ソフトバンクが泣き崩れた「10.2最終決戦」…2つの史上初が重なった悲劇と“歓喜の8年前”は何が違ったのか?
10/5(水) 11:06 Yahoo!ニュース
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運命の「10.2」決戦。マジック1で臨んだソフトバンクに待っていたのは、プロ野球史上初となる、記録と記憶に残る悲劇の幕引きだった photograph by Sankei Shimbun
 運命の「10.2」決戦。マジック1で臨んだソフトバンクに待っていたのは、プロ野球史上初となる、記録と記憶に残る悲劇の幕引きだった。

【新着写真】超貴重なソフトバンク藤本監督の現役時代&8年前の「10・2決戦」を写真で比較。どんな選手がいた? ガリガリな2年目・大谷翔平や“今季引退の名選手”まで記事写真を一気に見る

歴史的V逸に「2つの史上初」
 2022年10月2日、パ6球団が揃って迎えたレギュラーシーズン最終戦の143試合目。ソフトバンクは千葉のZOZOマリンスタジアムで、ロッテ相手に優位に試合を進めながら3-5と痛恨の逆転負けを喫した。その試合終了のわずか約2分前、仙台の楽天生命パークではオリックスが5-2で楽天を下した。

 両チームともに76勝65敗2分で勝率.539――。

 長い、長い143試合を戦い抜いた末、ソフトバンクオリックスも全く同じ勝敗と引き分け数で並んだ。CS導入以前ならば、両チームによる「優勝決定戦」(3試合)が行われていたのだが、現行のパ・リーグの規定では(1)当該球団間の対戦勝率(2)リーグ内対戦成績の勝率(3)前年順位の順で、順位決定されることになっている。

 ソフトバンク、今季の対オリックスは10勝15敗。

 過去のプロ野球で1位と2位がゲーム差なしでフィニッシュした例はあったが、同率で並んだ例は過去になかった。

 また、リーグ全日程の最終日での優勝決定は1982年セ・リーグの中日以来で、パ・リーグでは1963年の西鉄ライオンズ以来、59年ぶり。そして過去5度は、すべて前日首位のチームがそのまま優勝していた。ソフトバンクはこのケースでも史上初めてとなる歴史的V逸に名を刻んでしまったのだった。

「10.2」決戦を迎えるまで
 史上空前の壮絶な大混戦。それが今季のパ・リーグだった。

 9月11日の時点では1位・ソフトバンク、2位・西武、3位・オリックスがゲーム差「0」の中にひしめいた。

 それでも15日にソフトバンク楽天に勝って5連勝として、優勝へのマジックナンバー11を今季初めて点灯させた。17日~19日には京セラドームでオリックス相手に痛恨の3連敗を喫したものの、マジック9は点灯させたままだった。

 20日日本ハムに勝ってM8。

 22日は試合無しも、オリックスが敗れてM7。

 23日~26日は、ロッテ4連戦を3勝1敗で乗り切ってM4まで減らした。

 27日はソフトバンク完敗も、オリックスも敗れてM3。

 29日・30日のソフトバンクは、楽天に敵地で連勝していよいよM1としていた。

 大混戦でも、ソフトバンクは頭1つ上の立ち位置でシーズンを進めていた。それを物語るように、ソフトバンクセ・リーグも含めた12球団で唯一、シーズン開幕から1度たりともBクラスに落ちることなく戦い抜いたチームだった。3位になったのも8月4日のたった一日だけ。順位表の1位か2位にずっと名前があった。

近年は「勝ってきた展開」だった…
 地力が勝るのか、それとも経験による試合巧者だったのか。

 振り返れば、2010年に親会社がソフトバンクとなって初めてリーグ優勝を果たして以降、昨年までの12年間のうち6度もパ制覇を成し遂げてきた常勝軍団だ。

 大一番での勝負強さも兼ね備えている。

 圧倒的な強さを誇ってきたイメージも強いが、2010年と2014年の優勝もシーズン最終戦での決着だった。特に2014年は今季と同じくオリックスとの優勝争い。ソフトバンクは当時のシーズン最終戦だった144試合目に本拠地でオリックスと直接対決に臨むことになった。勝てば優勝、敗れればオリックスにM1が点灯して事実上の敗北となる一大決戦。延長10回にもつれ込む激闘の末に松田宣浩が優勝サヨナラタイムリーを放って激戦に決着をつけた。それが2014年10月2日だったため、今年は「8年越し」の10.2の再来というドラマもあった。

 また、2018年と2019年はシーズン2位に終わったが、いずれの年もクライマックスシリーズを勝ち上がり日本一に輝いた。日本シリーズにしてもダイエー最後の日本一だった2003年から8回連続でセ・リーグ球団を倒している。

 天下分け目の大勝負となった時、ソフトバンクは必ずといっていいほど勝ってきた。それも、当たり前のように――。

 しかし2022年の今シーズンは、残り2試合でM1としながら悔し涙に暮れる結果となった。

涙、涙、涙…藤本監督「選手はよく頑張った」
 まさに涙の敗北だった。10月1日の西武戦は延長11回、今季絶対的セットアッパーとして大活躍を見せてきた藤井皓哉が山川穂高に特大の41号サヨナラ2ランを浴びた。藤井はマウンドで茫然とし、マスクを被っていた海野隆司はその場で崩れ落ちた。チームメイトたちが客席へ挨拶を行う中、藤井と海野の2人はずっと号泣しっぱなしだった。

 そして10月2日のロッテ戦は2-0とリードして迎えた6回裏、2番手・泉圭輔がロッテの山口航輝に16号逆転3ランを打たれた。V逸の敗戦投手となった泉は試合後、そのショックのあまり自力で歩けないほどだった。

 敗戦から18分後、鷹番記者の代表取材に応じた藤本博史監督は気丈にふるまっていた。

「悔しいけどね、選手は一年間よく頑張った。プレッシャーのある中で、一生懸命やってくれたのがこの結果だった。もう誰がどう、こうじゃない」

 藤本監督の言うとおり、藤井や海野や泉が責任を背負い込む必要はない。藤井はあの日が今季55試合目にして初黒星で、防御率もそれまで0点台だった。海野は正捕手・甲斐拓也の背中を追いかけながら着実に成長し、今季は自己最多の47試合に出場した。泉も「ジョーカー的な存在で良い場面で抑えててくれた」と藤本監督が信頼を寄せていたからこそ、マウンドへ送った投手だ。

 藤井26歳、海野と泉は25歳。まだ伸び盛りの選手といえる。

8年前の「10.2」と何が違ったのか? 
 8年前の「10.2」だった2014年を振り返れば、ブルペン陣にはメジャー帰りの五十嵐亮太岡島秀樹がいて、正捕手・細川亨のバックアップには鶴岡慎也がいた。

 あの頃は成熟したメンバーが多く、若手はそれに引っ張られながら一生懸命プレーしていた。今シーズンのソフトバンク柳田悠岐キャプテンや今宮健太選手会長中村晃、投手陣でも千賀滉大や東浜巨ら球界トップレベルの「柱」たちがいるのは間違いない。しかし、藤本監督が就任1年目の今シーズンは「世代交代」が明確に打ち出され、チームは本当に若返った。育てながら勝ちを積み重ねてきたのだ。

 それでもあと一歩、いや半歩及ばなかった。非礼を承知で書くのならば、ホークスが未熟だったからなのかもしれない。

 裏を返せば今のソフトバンクは、無限の可能性を秘めている若鷹たちの集団なのだ。敗北を泣いて悔しがれる彼らは、もっと成長する。筆者はそう確信している。

 もちろん、今季の戦いもまだ終わっていない。8日からはクライマックスシリーズの第1ステージが開幕する。涙の数だけ強くなった若鷹たちが下剋上日本一に挑む。
(「野球のぼせもん」田尻耕太郎 = 文)

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