期待されない時ほど・・・それも、グループ突破まで。

結果を残すとはドコまでか基準が曖昧だが、今のところ日本がW杯に残した結果はグループ突破だけ、トーナメントは未だに1度も勝ち上がったコトはない。日韓共催の時、韓国はトーナメントを勝ち上がった。

W杯に出るようになり、海外在籍選手が増えて行った。外人監督、ドイツ大会ではサッカーの神様ジーコだったハズ。海外在籍選手が増え期待はあったし、練習試合でドイツと引き分けたりもしたが、本番では機能しなかった。

逆に、南アフリカやロシアでは、起用が当たった選手が出て困難なグループを勝ち抜き、トーナメント進出した。しかし、毎度ソコまでだ。南アフリカではPK戦、ロシアではせっかく2点リードしたのに予選非難された経緯で以後もフツ~に戦い3点取られて敗退した。

今回だって、スペインとドイツとコスタリカという死のグループ。期待されない中で、森保は初戦から交替5人を使い切り、当たりが出た。しかし、所詮は単なる1勝、2勝しなければ勝ち抜けない。コスタリカは日本よりランク下だが、単なるFIFAランキングだけの話。コスタリカも、死のグループ内で日本相手にしか勝つ見込がない。スペイン相手にシュート1本もなく0-7負けの雪辱に燃えて立ち向かって来たら、日本は対応できるか?日本は第3戦負けがほぼ確定しているスペイン戦、第2戦コスタリカ戦に引分以上でないとダメなのだ。スペイン-ドイツでドイツが勝てば、状況はひっくり返る。勝ち点6での争いになる。

単に、グループ突破の可能性が出ただけ、楽観できる状態ではない。

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なぜサッカー日本代表は「期待されていない時」ほど結果を残すのか〈dot.〉
11/27(日) 6:30 Yahoo!ニュース
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グループリーグ初戦のドイツ戦で大金星を収めた日本代表
 サッカー日本代表は23日、カタールW杯のグループリーグ初戦でドイツ代表と対戦。戦前の予想では強豪のドイツ代表が圧倒的に有利との見方も多かったが、見事に前評判を覆し「2対1」で逆転勝利を収めた。

 今回のW杯では、アジア最終予選での苦戦などもあり、決して期待値が高かったチームとは言えなかったが、いきなりの“ジャイアントキリング”で世界を驚かせた。

 過去のW杯でのサッカー日本代表の戦いぶりを振り返ると、期待が高いほど苦戦し、低いほど躍進するという傾向がある。

 カタール大会とは対照的に前評判が高かったのが2006年のドイツ大会と2014年のブラジル大会だ。

「ドイツ大会は、日韓大会を経て海外でプレーする選手も増えた。中田英寿中村俊輔など各国リーグで結果を残す選手もおり、日本中から期待され、チーム内にも浮ついた空気もあった」(欧州在住サッカーライター)

「ブラジル大会は海外組がさらに増え、選手個々の自己主張も強くなった。アジア杯を勝ったことで過信に近いものも生まれていた。チームが同じ方向を向くことができれば大きなパワーを発揮できただろうが、最後まで1つにまとまれなかった部分もある」(サッカー協会関係者)

 結果はいずれの大会も1分2敗で敗退。グループリーグでは初戦に逆転負けを喫し、2戦目は引き分け、3戦目には優勝候補のブラジル(2006年)、コロンビア(2014年)に大敗して、世界のレベルを痛感して大会を去ったことなど類似点も多い。

 一方で、大会直前に4連敗を喫するなど全く勝つ気配のなかったのが2010年の南アフリカ大会。だが、大会に入ってから岡田武史監督が急遽、戦術を守備的に変更したことが奏功し、グループリーグを突破。また、前回のロシア大会でもW杯直前に監督が交代するなど、ゴタゴタがあったが、西野朗監督が指揮したチームは史上3度目となるグループリーグ突破を果たした。決勝トーナメント1回戦でもベルギー相手に健闘するなど、良い意味で期待を裏切ったと言える結果となった。

 なぜ、日本代表は期待された時には苦戦し、逆に前評判が低い時は結果を残すことができるのだろうか……。

南アフリカ、ロシア大会ではW杯本番前にチームが1度崩壊してしまった。どちらのケースも状況は異なれど、チームとして戦えるような状態ではなかった。そんな中で岡田監督は戦術を180度変更。西野監督は堅実な自身のスタイルを貫いた。周囲が諦めムードの中、両監督が腹を括ったことで進むべき方向がはっきりした。選手、関係者のモチベーションが高まっていくのがわかった」(サッカー協会関係者)

「結果を出し続けることで大きな自信が生まれ、結果が出ないことでパフォーマンスが大きく低下することも多々ある。だが、(結果が出ずにどん底になった時に)腹を括れる選手は、そこから巻き返して結果を出せる可能性が出てくる。これはサッカーだけではなく、どの競技にも当てはまる。特に日本人アスリートには顕著に見られ、ある意味での国民性かもしれない」(アスリートを専門とするメンタルトレーナー)

 スポーツで結果を残すにはメンタル面が非常に重要となるが、日本人選手の場合は“開き直り”そして“腹を括る”ことが好結果に結びつくことも多いという。2010年と2018年、そして今大会初戦のドイツ戦でも、そういった条件がハマったとも考えられる。

 だが、今回のドイツ戦での番狂わせについては、海外のハイレベルな環境でプレーする選手が増え、強豪相手にもメンタルの面で怯まなかったことが、大金星を収められた要因だという指摘もある。

「今の海外組は高い技術力を持っている。また常に高いレベルの選手とプレーする環境にいることもあり、判断力や精神力もアップしている。(試合では)様々な要素が絡んで歯車が狂うことはあるだろうが、立て直すことができれば対等に戦えるというメンタルがある。選手個々も理解しているはず。そういった精神面でのゆとりも生まれている」(アスリートを専門とするメンタルトレーナー)

 競技は違うが、2014年に全米オープンで準優勝を果たすなど、テニスの世界で今まで日本人が「到達したことのない領域」にたどり着いた錦織圭も、壁を破るキッカケはメンタルの部分での変化だった。善戦しながらも中々勝ちきれない錦織に対し、当時のコーチだったマイケル・チャン氏が、とにかく相手に怯まず戦うマインドを植え付けたという。

「技術、戦術はもちろん、メンタル面でも今の日本代表は間違いなく強い」(サッカー協会関係者)

 今回のドイツ戦で自信をつけた日本代表はさらなる躍進を見せてくれるのか。次戦のコスタリカ戦以降も強い精神力で強豪に立ち向かい、日本のファンに目標と掲げるベスト8以上の「新しい景色」を見せてくれることに期待したい。

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