ポルシェ911、殆ど911ターボ!

今回のサッカーW杯カタール大会見てトーナメント組合せを見ずに、ドイツ&スペインに勝ちグループ突破を手放しで喜ぶヒト同様、ポルシェ911フェラーリランボルギーニらに盲目的に平伏すヒト達がいる。

もはや、フェルディナント以降ポルシェ一族が描いた911ではない。フェルディナントが描いたビートルをあんな形で、単なるゴルフの皮替なんかで塗りツブされた上、今度は911すらGT3以外を3リッターターボで塗りツブされた。

何故ポルシェ911が特別だったか、それはパワーに囚われるコトなく、RRによりトラクションを活かし、独特の車体と空冷のレスポンスが名ドライバー達を引き付けた。排気量と車重が増えても、空冷から水冷に変わっても、独特孤高の存在であり続けた。

しかし、991以降、拡幅拡張、車重増量も甚だしく、それを馬力増で取り繕う過大スパイラルに陥った。もはや、それらしい形だけ、911ではない。殆ど930ターボ。カレラではない。

それらを指摘するモータージャーナリストも皆無だ。元々、日本のモータージャーナリスト自体が、自動車メーカーの腰巾着だが。

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「最後を一緒に過ごせたら、クルマ人生思い残すことはない! by エンジン編集部ムラカミ」自動車評論家42人が選んだ「いま買っておきたいクルマ」2022年の総合第8位は、ドイツのあのスポーツカー!
12/2(金) 7:45 Yahoo!ニュース
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不世出のスポーツカーだ!
 
昨年の同じ7位となったドイツのあのスポーツカーとは?
雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。大激変期のいま、僕たちクルマ好きの欲望を一番刺激するクルマはいったい何か? 42名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員のそれぞれが、2022年の今だからこそ買いたいと考える20台に20(1位)~1(20位)のポイントをつけて投票し、新車で買える熱々の100台を選んだ。2022年版のホット100に選ばれた注目の上位20台をカウントダウン形式で発表する。第7位に選ばれたのは?

【写真34枚】最後を一緒に過ごせたら、クルマ人生思い残すことはない!  911Tも追加された911カレラの写真をチェック

◆順位はなんと昨年とまったく同じ、7位! ポルシェ911カレラ&カレラ4 173点!

今回「“大変革期のいま”だからこそ、乗りたいクルマ」というテーマを与えられたジャーナリストたちがまず考えたのは「素晴らしいICEを挙げておかねば」ということだったのではないか。実際、7位の911のみならず、1~6位にもずらりとICEが並ぶ……と書こうと思っていたのに500eが食い込んだ。確かに現時点でEVというソリューションが最もぴったりくるのがあのクルマだからな。でもほぼICE。

さて911が動的にどう優れているのかについて、ここであらためて、しかも私が述べる必要はまったくないのであって、それ以外の部分について考えてみたい。

竹岡圭さんが「中学生の時から『60歳になったらポルシェに乗る!』と、憧れ続けたクルマ。ボディ・サイズは大型化されたとはいえ、インテリアも水平基調でスッキリと私好みなので、買うならコレ! と、心に決めました。何が何でも手に入れるため頑張ります!」とびっくりマーク多めでおっしゃるように、憧れとしてずっと存在してくれるのが、このクルマの偉大なところだ。

これがNSXだと買えるようになった時にはもう新車は売っていなかったという実話がいくつもありそうだし、やった、子供の頃から憧れ、いつか手に入れたかったスープラが復活してくれ…… BMWじゃねーか!(モノの良し悪しは別にして)というケースもあるだろう。憧れを手にできるほど成功するだけでも難しいのに、時期までなかなかコントロールできないって。ケータハム・セブンならずっと売っているじゃないかって? さすがに子供の頃に憧れたままの姿過ぎるって(笑)。

911のように、たいていは魅力をスポイルする要素でしかないいくつもの現代的要件を満たしつつ、憧れ始めた時と同じように第一級のスポーツカーであり続けてくれていることが重要なのだ。ライバルは時代ごとに入れ替わる。日本車の威勢がよかった時代もあるし、最近ではそれこそ電動車とも競合する。私よりも先輩である圭さんが中学生の時から憧れ続けるということは、明言は避けるが、911は少なくとも数十年前には彼女をはじめ世のクルマ好きの憧れの対象としてこの世に存在しているということだ。

スポーツカーが存続しやすい時期もしにくい時期も、自社が好調な時も不調な時も、調子に乗って親会社を買収しようとして逆に完全に買収された時も、常に同じ車名を冠し(識別のためにコードネームで呼ばれることのほうが多いが)、リア・エンジンというメリットとデメリットが入り混じりつつも他車との部品共用を考えると足かせに違いないレイアウトを堅持してきたからこそ、現在の地位を獲得したのだろう。

そして同時に「人生の最期をポルシェ911と過ごせたら、私のクルマ人生にはもう思い残すことはないと断言できる。運転する歓びのすべてをギュッと凝縮しながら、毎日使える利便性をも兼ね備えたこんな傑作は、あと100年経ってももう出てこないだろう」と村上編集長に言わしめるように、憧れを手に入れた人の心をずっと離さない魔力ももっている。不世出とはこのことだ。

911カレラ&カレラ4・クーペ(S、GTS含む)」現行の992シリーズは2019年からこのHOT100にはエントリーするも7位が最上位。素のカレラのスペックは全長×全幅×全高=4520×1850×1300mm。ホイールベース=2450mm。車両重量=1530kg。リアに縦置きされる3リッターフラット6ターボは最高出力=385ps、最大トルク=450Nmを発生。デュアルクラッチ式7段自動MTを介して後輪を駆動。車両価格=1503万円~

文=塩見智 写真=望月浩彦

ポルシェ911カレラにはこの12人が投票! 165点を獲得!!
編集部村上20pt+日下部保雄19pt+竹岡圭18pt+藤野太一18pt+塩見智17pt+大谷達也17pt+高平高輝15pt+河村康彦14pt+佐藤久実14pt+小川フミオ10pt+編集部新井9pt+編集部塩澤2pt(合計173pt)

(ENGINE2022年9・10月号)
ENGINE編集部

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