池沢さとし「サーキットの狼」ハマの黒ヒョウ

週刊少年ジャンプ連載、池沢さとしサーキットの狼」主人公風吹裕矢やライバル早瀬左近が東京の暴走族だったのに対し、ハマの黒ヒョウは神奈川、横浜の暴走族総元締という設定だった。

初対決は公道グランプリ。前年優勝のトヨタ2000GTの隼人ピーターソン、ロータスの狼ロータスヨーロッパの風吹裕矢、ナチス軍総統ポルシェカレラRSの早瀬左近、他にもフェラーリデイトナマセラティーボーラやランボルギーニウラッコなどもエントリーする中、ハマの黒ヒョウのランボルギーニカウンタックはエントリーせず、終盤の上位者に勝負を仕掛けた。

風吹はピーターソンに仕掛けるも、執拗なブロックに遭い、ワザとハマの黒ヒョウに譲って後ろから様子を窺った。嵐の海岸通り、ピーターソンのインを再三窺った黒ヒョウが勝負処と外にパワースライドをかけたが、高波に打ち付けられクラッシュ、後続の風吹はスピンターンで逃れた。

2度目は筑波サーキットでのAライ模擬レース。ハマの黒ヒョウのランボルギーニカウンタックフェラーリBB512、デトマソパンテーラGTS、切替徹のマセラティーボーラ、北海の龍原田和夫のランチアストラトス、早瀬左近のポルシェ930ターボ、風吹裕矢のロータスヨーロッパターボ。序盤はパワーに優るカウンタックとBBがリード、中盤に風吹のロータスがリード、早瀬のポルシェがブッちぎった中、ハマの黒ヒョウはワザと周回遅れになり、青旗振られる中で早瀬を抑えた。(青旗無視して早瀬を抑えたのだから、黒旗失格にならなかったのか?)

3度目は流石島レース。飛鳥ミノルのランボルギーニミウラ、早瀬左近のポルシェカレラRSRターボ、潮来のオックス関根英次のランボルギーニイオタ、隼人ピーターソンのBMW3.0CSL、北海の龍原田和夫のランチアストラトスターボ、風吹裕矢のフェラーリディノRS。1周目は風吹裕矢の幻の多角形コーナーリング覚醒でリードするが、2周目、700馬力セリカLBターボらの出現で荒れる。ハマの黒ヒョウは幻の多角形コーナーリングの風吹のインを四輪ドリフトで突き、風吹のディノをスピン&トラブルに追い込んだ。大雨に依り、早瀬がリードを奪う中盤、スタミナ切れした黒ヒョウはコースを飛び出した。

4度目は黒のBB&LP500S追跡。筑波で風吹のストラトスに負け、BB&LP500Sの連携プレーに負けた。

5度目は日光街道レース。グループ4・5・6マシンのレース。風吹裕矢はランチアストラトスターボ、早瀬左近はポルシェ935-77、飛鳥ミノルはマーチ74SBMWランボルギーニカウンタックをグループ5仕様に仕上げたが、雪のチラつく峠、風吹と土方と3ワイドでトンネルを全開、コーナーが近付くコトの認知が遅れ、曲がり切れずクラッシュ&炎上し死んだ。

記事には、ランボルギーニカウンタックLP400Sが出ているが、当時はLP400Sは存在せず、LP400に乗っていた設定だ。

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ハマの黒ヒョウ。ヒール役を盛り立てた強烈個性のカウンタック
12/18(日) 6:02 Yahoo!ニュース
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カウンタックで主に活躍したハマの黒ヒョウ
誰しもが通ったであろう「サーキットの狼」という漫画。この作品が登場するまで実在するクルマを描き切った作品がなかったことに加え、漫画に登場するスーパーカー群を乗り継いできた作者によるリアルなエピソード。そして、1人の暴走族がF1レーサーへと成長する過程を丁寧に描いたストーリーに酔いしれた。そんなサーキットの狼世代に向け、往年の名車とともにじっくりと堪能できるシリーズをおおくりする。

>>【画像20枚】斜め上方に跳ね上げるカウンタックのドアなど。キャビン内からの後方視界が利かず上半身を乗り出して後退操作を行う通称「カウンタックリバース」もこのドア構造だから初めて可能になったワザ

ヒール役「ハマの黒ヒョウ」を
盛り立てた強烈個性のカウンタック

ランボルギーニ カウンタック LP400S】

サーキットの狼 Story
物語の中で何度も登場する、この時代を象徴するクルマ

スーパーカーブームの中心的存在であったカウンタックだが、この物語の中では脇役、もしくは悪役として描かれることが多かった。その理由はロータス・ヨーロッパという非力なクルマを駆る主人公と大排気量でぶん回す直線番長のスーパーカーの象徴的存在の対比という意味も大きかったようだ。このクルマで主に活躍したのがハマの黒ヒョウ。愚直なまでに対決にこだわる彼は当時の人気キャラクターの1人だ。

 

ランボルギーニ カウンタック LP400S SPECIFICATION 諸元
全長×車幅×全高●4140×2000×1070mm
ホイールベース●2450mm
トレッド 前/後●1490mm/1606mm
車両重量●1385kg
エンジン●60度V型12気筒DOHC縦置きミッドシップ 
総排気量●3929cc
最高出力●353ps/7500rpm
最大トルク●37.0kg-m/5000rpm
生産年●1978~1982年
生産台数●237台(LP400S)
生産国●イタリア
※スペックは池沢早人師ミュージアムに準じる。

 

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年12月号 Vol.184
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部

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