フェラーリF1、個人的には・・・312TとT2!

今のヒト達、76年・77年富士スピードウェイでF1最終戦が行われていたコトなど、知らないのだろう。76年は、大雨の中でN・ラウダがリタイアして、以降エンツオvsラウダの冷戦が始まり、ハントはタイヤ交換ロスを取り返して逆転チャンピオンを獲得した。77年は、既にラウダがタイトル決定しチームをゼッケン1と共に離脱、ブラバムに移籍した。代わりにビルヌーブがデビューしたのではなかった?

その時期、N・ラウダの愛車はフェラーリ312T2。76年がT、77年はT2。79年J・シェクターがタイトル獲得した年に乗っていたのは、T4。

以後、M・シューマッハが3度目のチャンピオンをフェラーリで獲るまで、20年近く獲れずにいた。

シェクター以後も、ビルヌーブやピローニ、アンジェリス、アルボレート、ベルガー、プロスト、マンセル、アレジと、優れたドライバーが来ても勝てなかった。94年・95年とベネトンで連覇して、フェラーリに移籍した。96年はD・ヒル、97年はJ・ビルヌーブという2世に負け。94年はヒルにブツけて成功したが、97年はビルヌーブに見透かされ弾かれた。98年・99年はM・ハッキネンに連覇を許した末、00年から5連覇しファンジオを抜いた。05年・06年アロンソに負け引退したが、07年K・ライコネンマクラーレンアロンソ&ハミルトンの漁夫之利チャンピオンを獲った。

個人的に好きなクルマは、75年312Tと76年・77年のT2。他には、チャンピオンカーではないけど、F1初のセミATを搭載した89年の640。以後のF1に大きな影響を与えたクルマだ。

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日本のF1ファンが選んだ”あなたの好きなフェラーリ”。圧倒的得票数で1位に輝いたマシンはこれだ!
1/1(日) 9:45 Yahoo!ニュース
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アラン・プロストがドライブするフェラーリ641/2(ベルギーGP)
 motorsport.com日本版の読者の皆様からお寄せいただいた、”好きなフェラーリ”投票。本稿ではそのベスト10台をご紹介。圧倒的な得票数で、あの1台がベスト1台に輝いた。では、第10位からご紹介していこう。

【全車集結!】フェラーリこそF1の歴史……歴代”跳ね馬”全マシン(1950年~)

■1位:フェラーリ641/2(1990年)
「最も美しく、最もセクシーなフェラーリ」:80票

 圧倒的な得票数で読者の皆様から”一番のフェラーリ”に選ばれたのは、1990年のF1を走った641/2だ。

 1990年、フェラーリはニューマシン641を開幕戦に投入。その後、エンリケ・スカラブローニやスティーブ・ニコルズの手によるアップデートが施され、第3戦目に登場したのが641/2である。

 この年は前年のチャンピオンであるアラン・プロストマクラーレンから加入。そのため、カーナンバーは当時のフェラーリ伝統のナンバーである27&28から、1&2(ナイジェル・マンセル)に変わった。

 サイドポンツーンが綺麗な曲線で形作られており、歴史上最も美しいF1マシンとの評価が寄せられることもあり、ニューヨーク近代美術館にも飾られているほどだ。戦闘力も高く、プロストが4勝(+641でも1勝)、マンセルが1勝を挙げた。MP4/5Bを走らせたマクラーレン・ホンダと互角に渡り合ったが、最終的にはダブルタイトル獲得を許してしまい、ランキング2位となった。

 読者の皆様からは、「とにかく美しい」とその流線美についての意見が寄せられたが、搭載していたV12エンジンのサウンドと相まって「バイオリンみたい」との声もあった。

2位:フェラーリ640(1989年)「セミオートマ投入。歴史上欠かせない」:31票
 
フェラーリ640
 1位となった641/2の前年、1989年のF1を走ったのがフェラーリの640で、これが今回の読者投票2位となった。

 641/2同様、美しいサイドポンツーンの形状が目を引く1台であり、高い人気を集めた。それ以上にこのマシンで特筆すべきなのは、セミオートマを採用した最初のF1マシンであるということ。それまでのF1では、ステアリングから片手を離し、シフトレバーを操作していた。しかしこの640に搭載されたセミオートマなら、ステアリングを両手で握りながらギヤチェンジを行なうことができた。

 ただ信頼性には乏しく、リタイア連発。16戦中、ナイジェル・マンセルゲルハルト・ベルガーがチェッカーを受けたのは9回のみだった。ただそのチェッカーすべてが表彰台……速いが脆いを地で行った1台だった。

 ただセミオートマは後のトレンドとなり、現在に至る。F1の歴史を語る上で欠かせない1台と言えるだろう。

3位:フェラーリF2004(2004年)「シューマッハー最強伝説Part2。最多勝記録樹立」:30票
 
フェラーリF2004
 ミハエル・シューマッハーが最後にチャンピオンを獲得した時の愛機F2004が4位にランクインした。

 この年のシューマッハーは連戦連勝で、第13戦ハンガリーGPまでに12勝。結局シーズン13勝を挙げ、2022年にマックス・フェルスタッペンレッドブル)に更新されるまで、シーズン最多勝記録だった。

 チームメイトのルーベンス・バリチェロは2勝に終わったものの、2位7回、3位5回と安定して表彰台を獲得。その結果このF2004は、全戦で表彰台を獲得するという離れ業を演じた。

 寄せられた意見も、やはり「シューマッハーの黄金期」とか「速くて壊れなくて美しい」というモノが多かった。

4位:フェラーリF2007(2007年)「ライコネン王者を後押しした美しい1台」26票
 
フェラーリF2007
 ミハエル・シューマッハーが引退(1度目)した後に加入したのが、”フライングフィン”キミ・ライコネンであった。そのライコネンに唯一のタイトルをもたらしたのが、このF2007である。チームもコンストラクターズタイトルを手にしており、ダブルタイトル獲得となった。ただこのダブルタイトルの裏には、あるドラマがある。

 この年速さを見せたのは、マクラーレンだった。2005年と2006年にチャンピオンを獲得し、脂が乗った新加入のフェルナンド・アロンソと、新人ルイス・ハミルトンのコンビ。ただふたりの不仲もあり、取りこぼすレースもいくつかあった。またスパイゲート事件があり、マクラーレンコンストラクターズポイントは剥奪されることになった。

 ライコネンはハミルトン、アロンソと激しいタイトル争いを繰り広げたが、終盤4戦中3勝を挙げて逆転で王者獲得。アロンソ、ハミルトンとのポイント差はわずか1だった。

 カラーリングは赤基調ながら、メタリックなモノに変更された。また当時は空力パーツが厳しく規制される最終晩年だったこともあり、サイドポンツーンやバージボード、前後のウイングが実に複雑な形状となった。またホイールには、タイヤの動きに合わせて回転しないホイールカバーを装着し、気流を制御した。

 ライコネンファンからの票は、このF2007に集中した感がある。

5位:フェラーリF2002(2002年)「シューマッハー最強。なんと全戦表彰台」19票
 
フェラーリF2002
 シューマッハーの最強時代は、おそらくことの年だろう。

 開幕戦で優勝したシューマッハーは、第2戦マレーシアGPで3位。そして第3戦ブラジルGPでこのF2002が投入された。するとその後は連戦連勝。最終戦まで、優勝10回、2位5回……つまりすべてのレースを2位以上でフィニッシュしてみせたのだ。旧車の改良版F2001Bを走らせた開幕2戦も表彰台を手にしているから、この年のシューマッハーは全レース表彰台という信じられないような結果を実現してみせたのだ。

 チームメイトのルーベンス・バリチェロも4勝、2位5回。シューマッハーも速かったが、マシンも速かった証拠と言えよう。

 読者の皆様から寄せられた声も、やはり”シューマッハーの圧倒的な強さの象徴”という意見が多数あった。

■6位以下の順位

6位:14票
フェラーリF92A(1992年)

7位:13票
フェラーリ312T2(1976年)
フェラーリ412T2(1995)

9位:10票
フェラーリF2003-GA

10位:9票
フェラーリ312T4(1979年)
フェラーリF1-2000(2000年)

12位:8票
フェラーリ126C2(1982年)
フェラーリF2008(2008年)

14位:7票
フェラーリ248F1(2006年)

15位:6票
フェラーリ643(1991年)

16位:5票
フェラーリF1-75(2022年)

17位:4票
フェラーリ312T(1975年)
フェラーリSF15-T(2015年)
フェラーリSF90(2019年)

20位:3票
フェラーリ126CK(1981年)
フェラーリ412T1(1994年)
フェラーリF138(2013年)
フェラーリF187(1987年)
フェラーリSF71H(2018年)
フェラーリSF70H(2017年)
フェラーリ312B2(1971-72年)

27位:2票
フェラーリ156/85(1985年)
フェラーリF2012(2012年)
フェラーリF187/88C(1988年)
フェラーリF2001(2001年)
フェラーリF310(1996年)
フェラーリF60(2009年)

33位:1票
フェラーリ126C2B (1983年)
フェラーリ126C3(1983年)
フェラーリ150° Italia(2011年)
フェラーリ312F1/67(1967年)
フェラーリ312T3(1978-79年)
フェラーリF10(2010年)
フェラーリF14T(2015年)
フェラーリF2005(2005年)
フェラーリF399(1999年)
フェラーリ639(1988年)

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