ホンダNSX2台持ち、バカでしかない!

ホンダNSXを1台持つのは、好き好きだから、"どうぞ御勝手に!"としか思わない。しかし、1家に2台持ちで2台ともNSX?バカじゃないの?家族持ちでNSX2台、奥さんも?バカじゃん!

イヤ、3台目を持てるなら、やっぱり"どうぞ!"だ。

2台までなら、イタリアやイギリスなどのスーパーカーとか所有するなら、いつブッ壊れるかわからないから、もう1台は壊れない家族使いを意識したクルマを持つ必要がある。プロスポーツ選手、フェラーリランボルギーニ持ってても、1台はベンツやレクサスに乗ってる。

NSXなら、日本使いなら、壊れない。ノーマルとタイプR、知ったかぶりか裸の王様か、違いがわかった気でいるだけだ。実際、サーキットにでも行かない限り、違いなどわからない。1台あれば充分だし、Rはちょい味わえば要らない。普段使いにはノーマルで充分だ。

壊れない2座を持ってるなら、もう1台は2+2クーペやセダンやミニバンでも良いハズ。子供や旅行など考えたら、フツ~の選択じゃないの?

ワタシでも、殆ど壊れないであろうポルシェ996カレラと家族使いのアルピナB12-5.0BMWだ。子供が手を離れたから、アルピナB12をZ3へ買い替える。家族揃う時はポルシェの後席でガマンしてもらって、純然たる趣味の2座オープンに乗る。子供が出戻って来て、よほどのファミリーユースになるなら、中古の5ナンバーノアかキューブ3でも3台目に買い足す。

たぶん、クルマの持ち方の節度というモノがある。

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見に行ったショップを出るときの奥さんのひと言が凄すぎる! NS-XタイプRに乗り続けるオーナーの羨ましいちょっと古いクルマ生活とは
1/11(水) 21:10 Yahoo!ニュース
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情熱が続くかぎり乗りたい!
 
1995年型ホンダNS-XタイプRとオーナーの池田さん
18歳のときにホンダNS-Xに衝撃を受け、現在は純白のホンダNS-XタイプRに乗る池田茂己さん。サブフレームを新品に交換するなど、新車時の性能にこだわっている。

【写真14枚】NS-XタイプRに乗り続けるオーナーの羨ましいちょっと古いクルマ生活を写真でチェック

◆ラインオフしたばかりのような美しさ

好天に恵まれたこの日。ゴルフ場の駐車場はプレイを楽しむ人たちのクルマで一杯だった。名門クラブということもあってか、駐車場にはメルセデス・ベンツSクラス、BMW X5、ポルシェ・カイエン、アウディA6、ジャガーXFなどヨーロッパ・プレミアム・ブランドのクルマがズラリと並んでいる。

そのなかでひときわ異彩を放っているクルマがあった。純白のホンダNS-XタイプR。背の高いクルマが並ぶなかに、地べたに張り付いたようなスポーツカーがポツンとある様子が面白かった。

オーナーの池田茂己さんに声がけして、クルマをクラブ・ハウスのクルマ寄せに移動してもらった。クラブ・ハウスを背にしたNS-XタイプRから、さっき抱いた違和感が消えた。瀟洒なエントランスに純白のスポーツカーはよく似合うと思った。

それにしても、なんて綺麗なクルマなんだろう! ボディはもちろん、ホイールにさえ染みがひとつもない。本当にたったいま栃木の工場からラインオフしたばかりのような美しさである。

内装とエンジン・ルームを撮影してさらにビックリ。まったく汚れがない。ちょっと古いクルマのオーナー取材をたくさんしてきたが、ここまで綺麗な個体を見たことがない。

「1995年式です。2007年に購入しました。買ったときは、こんなに綺麗ではなかったです」

内外装を綺麗にするだけでなく、新車時の性能を味わうために、サブフレームを新品に交換したというのには本当に驚いた。

◆予備校での衝撃

池田さんがNS-Xに衝撃を受けたのは18歳の時。予備校で友人に見せてもらったプロトタイプの写真に目が釘付けになったのだという。

「なんてカッコイイんだろう! と思いました。こんなにカッコイイものが本当に発売されるのか? と思うほどその姿は衝撃的でした」

小学校でスーパーカーブームを経験して以来、クルマへの興味は薄れていた池田さんだったが、この写真を見たことで再びクルマへの思いに火が点いた。

「NS-Xは高くてもちろん買えないんですけど、走りに特化したミドシップ・レイアウトと流麗なスタイリングを持ったトヨタMR2なら、中古で買えると思いました」

そこから池田さんのクルマに対する興味は急速に立ち上がった。

「運転って楽しいと思いました。仲間とツーリングにも行くようになりましたし、どんどんクルマにのめり込んでいきました」

池田さんはトヨタMR2に2台乗り継ぐと、スバル・インプレッサWRX STiタイプR、日産180SXと車歴を重ねていく。乗り継いでいくたびに自分なりにクルマの良し悪しがわかるようになっていったという。

そして、某自動車関係の会社に転職した。憧れのNS-Xを池田さんが手にしたのはそんなときだった。

「会社の社員教育の一環で英会話教室に通ったんです。そこに本田技研工業の人がいまして、すっかり意気投合しました。NS-Xが憧れのクルマだと伝えると、ショップを紹介しますよという流れになって、1991年式のNS-Xを勢いで買ってしまったんです」

2002年についにシルバーのNS-Xを手にした池田さん。天にも昇る気持ちだったという。

「最初に運転した日のことは、いまでもハッキリ覚えています。ハイスピードでも安定していることに感動する一方、普段使いも出来る間口の広さに驚きました。峠に行ったら、たいした技術ではない私でもすごく楽しかった。もう完全にハマリました。これは一生モノだと」

18歳で衝撃を受けてから14年後のことだった。

◆NS-X2台持ち

NS-Xとの日々が5年続いたある日、近くのショップにタイプRが入庫したという知らせが入った。

「カミさんに言ったら、見に行こう! と。5万kmにしては綺麗だね、なんてことを言ってショップを出ようとしたら、カミさんが言うんですよ。“え? 買わないの?”って」

なんとも羨ましい話である。さらに驚くのは、それまでのNS-Xは奥さんが買うことになったことだ。

こうして、池田さんはノーマルのNS-XとNS-XタイプRを乗り比べることができるようになった。

「クーペの方は1年半後に手放すことになるんですけど、それまでどっちを残すか? 考えながら過ごすことができるという至福の時間を味わうことができました」

ノーマルとタイプRの違いについて池田さんに聞いた。

「タイプRは路面からの情報がダイレクトに伝わってくるんですけど、サブフレームをリフレッシュして、さらに良くなりました。狙ったラインを綺麗にトレースする感じのコーナリングなんかは気持ちいいこと、この上ないです。最初に乗ったトヨタMR2はハンドリングがピーキーだったけれど、タイプRは本当に安定しています。これを完全にコントロールできる技術が自分にはないので、ちょっと勿体ないぐらいです。一方のノーマル・クーペは、タイプRに比べると上品でマイルド。当時は同じクルマなのにこんなに違うんだと驚いたものです」

タイプRでは青森、広島、能登と全国いろいろなところをドライブしたという。

「3月25日に鈴鹿サーキットで開催された最後のNSXフィエスタにも行きました。乗り心地はめちゃくちゃ硬いですけど、慣れました(笑)」

一番好きなところは?

「う~ん、やっぱり外観ですね。いま見ても古さを感じない。時代を感じさせない本当に素晴らしいデザインだと見るたびに思います」

タイプRを手放すつもりはいまのところないという。

「いまのクルマは外観に個性がない。たとえばホンダのクルマにトヨタのバッヂを付けても違和感ないと思うんです」

18歳のときに受けた衝撃は、池田さんの心のなかでNS-Xに対する情熱に変わり、燃え続けている気がした。その火が消えない限り、池田さんは純白のNS-XタイプRに乗り続けるだろう。

文=荒井寿彦(本誌) 写真=茂呂幸正 撮影協力=龍ヶ崎カントリー倶楽部

(ENGINE2022年7月号)
ENGINE編集部

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