星野伸之、野球の本質を量れる投手!

星野伸之、素晴らしい投手だった。球速は一般人が投げるのと変わらないか、やや速い程度。今で言う、ソフトバンク和田的な"タマの出処を見ヅラい"ピッチングフォーム、内外高低緩急のコントロールや投げ分けが絶妙だった。メジャーに行った長谷川滋利とは、左右の違いと、星野の方が10~15キロ遅かった。今のヤクルト石川とは、フォームのタマの出処のわかりにくさが異なる。こういう投手達は、忘れてはいけない野球の本質を教えてくれる。

投手は、プロでもアマでも、160キロの速球を目指す必要はない。ストライクゾーン周辺に投げられれば良いのだ。投手が90キロだろうと160キロだろうと、ストライクゾーンに来れば、3ストライク以内に打たないといけないのだ。あくまで、主体は投手にあり、投手の投げたタマに合わせて打者は打たなくてはならない。投手は打者に、変化球やスローボールを投げたらいけないワケではない。

今はルール変更で、多段モーションすらOKになった。故障のリスクを冒してまで、160キロや150キロ出さなくて良いのだ。力一杯投げる必要すらない。アマチュア野球、特に中学や高校野球の気合い入ったチームは、大会公式戦でなくても練習試合親善試合や紅白戦など、頻繁に試合がある。速いタマは打者に慣れられにくいが、遅いタマや変化するタマ、メリハリあるピッチングや変わったフォームも捉えにくいのだ。

マチュアに限らずプロ参加大会のタマ数制限など、野球の投手⇔打者本質的な関係から目を背け、力任せピッチングに傾倒させるだけだ。

今の投手達、球場側スピードガンの工作もあり5~10キロ出やすくなっているが、10代中盤のトレーニングで瞬発力偏重に依り、割と140キロ以上が当たり前になって来た。持久力トレーニングを疎かにし、投げる練習が減り、変化球や内外高低緩急投げ分けするクルージングスキルを磨けない。そのせいで常に力任せ投球、タマ数制限必要だったり、連投が利かなくなったり、故障や手術の低年齢化を招いている。アメリカの20代中盤で起きているコトが、日本の10代中盤以降で起き始めて来ている。

もっとも、あのスピードの星野が阪神に移籍して、故障で全く稼働するコトなく終わった。

カレがもっと活躍していたら、もっと内外高低緩急のコントロールや変化球を使い分ける投手スキルにブームが来たかも知れない。

 

 

 

 

 

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星野伸之さん 現役時代の愛称イヤだった「全然カッコよくないじゃないですか…」
2/3(金) 18:20 Yahoo!ニュース
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星野伸之
 オリックスの元エースで、野球解説者の星野伸之さん(57)が2日深夜放送のテレビ東京「サンドナイツがプロ野球選手だけの居酒屋はじめました」(木曜深夜1・00)にゲスト出演。現役時代の愛称「星の王子さま」について語る場面があった。

 1983年ドラフト5位で阪急入りし、その後、超スローカーブを武器にオリックスのエースとして活躍。当時は西崎幸広日本ハム)や阿波野秀幸近鉄)、渡辺久信(西武)ら細身でスタイリッシュな投手たちが“トレンディ・エース”としてパ・リーグを席けんしており、1メートル80超の長身ながら体重65キロ程度という細身の体と優しい顔立ちだった星野さんも「星の王子さま」の愛称で女性ファンから人気を集めた。

 だが、イケメンぞろいな“トレンディ・エース”たちの一人にカウントされていたことについて「どさくさにまぎれて入れてもらった」と謙遜した星野さん。彼らの当時の人気は凄まじかったと指摘されると「阪急はそうでもなかったです。バレンタインのチョコレートもらってもちょっと増して発表したりとか…」と軽い自虐?もまじえて面白トークを展開した。

 続いて「星の王子さま」という現役時代の愛称について聞かれると「誰が付けたんですか?でも」「イヤです。イヤですよ…」と苦笑い。カッコいい愛称だと指摘を受けても「全然カッコよくないじゃないですか…」と口にした。

 「最初に僕それ覚えているのは、初勝利した時に僕、突然出てきて勝っちゃったんですよ、敗戦処理で。で、次の日に“シンデレラボーイ”って出たんですよ。そこから誰かが盛って星野から王子さまって」と星野さん。「うまい記者がいたわけですね」という声に「僕はうまいとは思わないですけど」と笑わせ「“うまい”でいいんですかね…」と最後まで苦笑いだった。

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