ホンダNS400R。NSR400は出なかった!

週刊少年マガジン連載、しげの秀一バリバリ伝説」主人公巨摩郡が、聖秀吉が峠で死んだ時のゴタゴタで愛車ホンダCB750Fを盗まれた。その後に買ったオートバイがホンダNS400Rだった。

83年にK・ロバーツを破って初のチャンピオンに輝いた、F・スペンサーのホンダNS500の市販レプリカという位置付だったが、確かV型3気筒エンジンのレイアウトは逆だったハズ。

ストーリー上、巨摩郡は高校卒業後に工業大学(武蔵工大?)に進学し、新入生歓迎イベントのタイムトライアルマッチレースに参加した。既に、鈴鹿4耐優勝とノービス最終戦にぶっちぎり優勝してB級特別昇格し、A・B混走の全日本250初戦筑波で表彰台に上がった郡は、NS400RでマッチしたFZ400Rをぶっちぎり、伝説のコースレコードを塗り替えた。

マンガ「バリバリ伝説」でのNS400R登場は、それだけだったハズ。以後、巨摩郡はサーキット移動用にはマツダFC型サバンナRX7を常用するコトになり、全日本を制し世界GPでのサーキット移動用にも使用した。

途中、スペインの峠で族に絡まれた時は、レースバイクにCB750Fを選択、二輪ドリフトやガードレールキックターンを披露した。

マンガは、世界GP500を初フルエントリーでチャンピオン獲得してストーリー終了した。

もし、あの時期にホンダがNSR250に続きNSR400を出していたら、巨摩郡プライベートで描いていたろうか?

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[’85-]ホンダ NS400R:その時、スペンサーになれた気がした【青春名車オールスターズ】
2/26(日) 11:20 Yahoo!ニュース 
“4ストロークこそ上級”。そんな時代にRZが待ったをかけた。軽量な車体にピーキーな2ストロークユニットを抱き、大排気量車を追い回す快感。’80年代はレーサーレプリカ熱が沸騰した時代だ。本記事では、ワークスレーサーのNS500を由来とし、あの漫画の主人公も乗り換えたホンダ NS400Rを取り上げる。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。

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2ストV型3気筒の咆哮〈ホンダ NS400R
 
ホンダ NS400R
当初、MVX250Fの上位モデルとして400版の発売が検討されていたが、250の販売不振を受け計画はストップ。この心臓部を受け継ぎ、NS250Rの技術を融合したモデルがNS400Rである。

パワーユニットは、前2&後1気筒の90度バンクV型3気筒。WGPのホンダワークスNS500は前1&前2気筒だが、市販車としての熱処理の問題や、補機スペース確保のため、この仕様に落ち着いた。

さらに、250同様のNSシリンダーと排気デバイスATACを採用。これをアルミフレームに搭載し、アンチダイブ機構を備えたTRACと、空気圧でプリロードが調整可能なエアアシストサスの足まわりで武装した。

国内仕様は59ps、輸出仕様は72psを絞り出す。トルクはクラスナンバー1の5.1kg-m(国内仕様)。低回転ではトルクフルで扱いやすいと評判だったが、やはり高回転域では2ストらしい怒涛の加速が健在だった。

NS500と同デザインのアルミコムスターホイールや、3本サイレンサーが形成するリヤビューは、ワークスレプリカの雰囲気十分。カラーリングもWGPマシンを強く意識しており、HRCトリコロールとロスマンズカラーの2色を用意した。

発売当時、ホンダはNS500でWGPのメーカータイトルを2連覇しており、フレディ・スペンサーに憧れたライダーがこぞって購入したものである。また初代デビューの直後、人気バイク漫画「バリバリ伝説」で主人公、巨摩郡が愛車として乗り換え、話題を呼んだ。

〈ギャラリー写真1〉【’85 HONDA NS400R】■水冷2ストV型3気筒 ピストンリードバルブ 387cc 59ps/8500rpm 5.1kg-m/8000rpm ■163kg ■タイヤサイズF=100/90-16 R=110/90-17 ●価格:62万9000円

〈ギャラリー写真2〉NS250Rと似た外観ながら、リヤから見れば一目瞭然。右2本+左1本出しのサイレンサーNS400Rアイデンティティだ。

〈ギャラリー写真3〉軽量スリムなV3で、他のビッグ2ストよりコンパクトな車格だったNS400R。前方2気筒は、回転数に応じて排気容積を変化させるトルク増幅排気機構=ATACを装備。高回転域では甲高いサウンドに変化し、圧倒的な加速を示した。

〈ギャラリー写真4〉角型断面パイプのアルミ製ダブルクレードルフレームを採用。スペースなどの関係上、NS500とは逆の前2気筒&後1気筒を採用する。サスは前後とも調整可能で、前輪にエアアシストサス、後輪にプロリンクサスを装備。

〈ギャラリー写真5〉3連メーターと横一線に並ぶインジケーターで、ストイックなコクピット。中央のタコメーター上部には反射による見にくさを防ぐカバーを装備。

〈ギャラリー写真6〉こちらはホンダレーシングカラー。サイドスタンドのカバーにも注目。NS250R同様の装備で、徹底的に空力性能を追求していた。

’83年、スペンサーがNS500で年間タイトルを獲得。翌年がNSのラストイヤーとなる。発売時の広告にもスペンサーが起用された。

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●文:ヤングマシン編集部
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