80年代ニッサンの究極!Z32

ニッサンZ32型300ZX、80年代ニッサンのクルマ作りの究極体だと思う。

当時ニッサンにはR32型スカイラインGT-Rというクルマはあったが、R31型スカイラインGTS-Rに続き、グループAを勝つためにサーキット仕様のパートタイム4WDをRB26DETTと共に装備した。サーキット仕様だから、ハコ型で良かった。イヤ、富士スピードウエイなら高速勝負で、空力と4WDが足枷になるかと思っていた。しかし、インターTEC以降、他の日本自動車メーカー、完全に尻込みした。

インターナショナルスポーツカーとして、ル・マンであれポールリカールであれ旧シルバーストーンであれホッケンハイムニュルブルクリンクでも、R32GT-RよりもZ32の方が将来性あるし、世界に通用する資質は高いハズだった。

しかし、ニッサンはZ32の煮詰めやプロモーションを怠った。GT-RはR32⇒R33⇒R34と変えたのに、Z32は据置だった。R33GT-R、LMモデルまで投入したル・マン24時間、よーいドンでブッちぎられていた。

Z32なら、ココまでの醜態は晒さなかったろう。

遅きに失したZ33、積まれたエンジンは3.8リッターV6NA、3リッターV6ツインターボにトルクで劣るクルマだった。(カタログ値ではわからない。)ニッサンの技術者、シーマやインフィニティーQ45の3リッターV6ターボ⇒4.5リッターV8NAの愚を、10年以上経っても繰り返した。

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日産スポーツカーの双璧、4代目フェアレディZにいま乗ろうと思う。
3/31(金) 20:02 Yahoo!ニュース
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FORZA STYLE
いまや高根の花である昭和クラシックスの日本車は、情熱というエネルギーの固まりです。日進月歩で進むメーカー間のパフォーマンス競争。当時はお役所も最高出力は280psまでにせよ! なんて規制するほど元気モリモリ。車種間のエンジン流用こそありましたが、操作系のスイッチなど細部にわたり車種専用設計。そりゃあいま見ても魅力が尽きないのであります。


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 昭和から平成へと受け継がれた1989年。日産は4代目フェアレディZを投入します。CFでは真っ赤なZが登場(2シーター)。右へ大きくステアリングを切り、瞬時にパワースライドへもちこみ360度ターン。一瞬静止して、再び走り出します。当時のコピーは縦書きで“スポーツカーに乗ろうと思う”。

ハイスピードカメラによるなんともシビレる演出に当時のワタシはFC3Sを売り払いなんとか購入(2シ-ターのTバールーフNA)。動画内ではボケてて昭和登録なんていっちゃってますが、冷静に考えれば平成ですね。スーパーカー世代の人間ですからワイド&ローなZ32のフォルムに完全ノックアウトされたのでした。

バブル極めし4代目フェアレディZに令和のいま乗るとどうか? 最新相場も確認すべく、前編でもお世話になったレアな昭和車が揃う「Cars 4U」さんにうかがってみました。

「2シーターのクーペとコンバーチブルが同時に揃うことって稀なんですよ」と語るのは代表の関根井さん。しかも、2台ともマニュアルトランスミッション仕様。「Z32は2by2もデザイン的に流麗となり魅力は増しましたが、サイズ感や車重のメリットもあり、どうしても私は2シーターにこだわってしまいます」というように、部品取り車まで2シーターという徹底ぶり。

2005年に登場したゴーン体制下の5代目以降、2名乗車の2シーターを貫くフェアレディZですが、初代S30からZ32まで、どの世代にも4名乗車を実現した「2by2」モデルの設定がありました。しかし、ホイールベースを伸ばしたことで、結果的にルーフラインに影響を与え、スポーツカーらしさをスポイル。このボディは皮肉にも「Zバン」と呼ばれスポーツカーファンは揶揄するのでした。

【純日産自動車時代のフェアレディZ年表】

S30(1969-1978年)

S130(1978-1983年)

Z31(1983-1989年)

Z32(1989-1998年)

【Z32型の基本スペック】
ボディサイズ:全長4310(4525)×全幅1790(1800)×全高1245mm(2by2)
ホイールベース:2450mm(2by2:2570)
サスペンション:前後ともにマルチリンク
エンジン:VG30DETT/VG30DE(3LツインターボとNA)
備考:ノーマルルーフとTバールーフを設定。コンバーチブルは1992年8月の追加モデル

2シーターと2by2。4代目フェアレディZにパッケージの違いによるデザイン上のハンデはありません。パッと見て違いは分かりにくいのですが、実際にはホイールベースで120mm、全長で215mmとサイズ差があります。見分け方は左側面にある給油口で、2シーターが後輪より前、2by2が後ろにという具合に、間違い探しのようなデザイン上の技が見受けられます。

デザインを担当したのは日産社内デザイナーの山下敏男さん。現在はご自身のYouTubeチャンネルをおもちなので是非アクセスしてみてください。細部に渡るこだわりがおわかりいただけるかと思います。パフォーマンス的にはNAで230psなので現在でも十分走ります。ちなみに動画に収めたのはセレブなコンバーチブルの走行シーン。

最後に中古車相場です。よほどのローマイレッジorレアモデルでもない限り、ざっと見渡すと当時の新車価格前後というのが相場観でしょうか。クルマの造りはR32GT-Rと並ぶ日産のフラッグシップ。やはり客層と相まってシルビア系よりコンディションはいいと思います。上手に探せば一生もの。大切にガレージ保管したくなる昭和バブルの名車なのです。

Text:Seiichi Norishige
Video:Yoshihide Shoshima
Video Edit::Airi Harumi
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