今更「頭文字D」東堂塾ネタ?「MFゴースト」ネタ書いたら?

週刊ヤングマガジン連載しげの秀一頭文字D」、Dの遠征で高橋涼介のベストタクティクスと思うのが、東堂塾二宮対拓海の下りとパープルシャドウ星野対啓介の往復勝負だ。

・対東堂塾二宮、涼介の拓海へ1本目先行で2点を指示

バックミラーを見ない。

11,000リミット中、9,000回転まで。

9,000回転ならEKシビックより回るハズだが、二宮は1本目で抜けると判断し、ラインを頻繁に変えて煽り、フロントタイヤ消耗させた。拓海はバックミラーを見なかったため、煽りに全く動じなかった。

2本目では勝負処で温存したフロントと高回転ゾーンを活かし、ブレーキングで抜いた。

・対パープルシャドウ星野、涼介の啓介への指示は

往路登り7秒遅れでついて行く。

星野の提案で、登りターン下りのステージになった。R34GT-Rの登りトラクションに乗せられず、FDのタイヤ消耗を抑えつつ登り、下りで吐き出したスプリントで追い付いた。

2本目、ターンで抜かれたが、下りドリフト合戦の末抜き返した。星野はR34のタイヤを使い切り、3本目はなかった。

対東堂塾、酒井のインテRと次戦OB舘の東堂塾デモカー、勝負のキーワードはFFの弱点、登り中低速の立ち上がりトラクション。

ソコに至る経緯が変わっただけだ。

しかし、こんな記事より「MFゴースト」について書いたら?シーズンチャンピオンシップのポイント的に、主人公片桐夏向がポイントリーダーM・ベッケンバウアーに対し、正当なレースで抜くのが難しいポイント差になりかかっている。

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頭文字D』名勝負列伝21 FFとの因縁対決に高橋啓介が燃える! RX-7(FD)対インテグラタイプR
5/19(金) 19:00 Yahoo!ニュース
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ベストカーWeb
 伝説のクルママンガ『頭文字D』の名勝負を選出した「頭文字D名勝負列伝」が、読者のアンコールに答えて復活!21回目となる今回は、前回に引き続きプロジェクトDの栃木遠征からRX-7の火の玉バトルをお届けしよう。FFとの因縁の対決に啓介が燃える!

【画像ギャラリー】FFとFRの宿命対決!!RX-7(FD3S型)とインテグラタイプR(DC2型)を写真で見る!(9枚)

 (新装版第10巻 Vol.228「FFターボを操る男」~Vol.234「決着のゴールへ」より)。

 文/安藤修也
マンガ/しげの秀一

【登場車種】
 ■先行:ホンダ・インテグラタイプR(DC2型)
→ドライバーは酒井(下の名前は不明)。茶髪にそばかすという一見、モブキャラっぽい顔立ちながら、運転に集中すると笑ったような顔になる「スマイリー」の異名は伊達じゃなかった。愛車は、タイプRとしては初代となるDC2型インテグラで、カーボンボンネットや後付けターボを装着している。

 ■後追い:マツダRX-7(FD3S型)
→ドライバーは高橋啓介。「プロジェクトD」のヒルクライム担当。横暴な物言いが鼻につくところはあるが、彼なりに相手に気をつかっているそぶりもたまに見せる。兄の涼介は、拓海には的確なアドバイスをするが、啓介にはほとんど何も言わない。これも啓介の性格を慮ってのこと。

【バトルまでのあらすじ】
 高橋涼介が指揮する群馬選抜の県外遠征、その初戦として栃木でセブンスターリーフとのバトルに挑んだプロジェクトDの面々。完全アウェイの戦いでありながら、藤原拓海と高橋啓介のダブルエースは、それぞれがダウンヒルヒルクライムを制して完全勝利を成し遂げた。

 次に涼介が設定した対戦チームは、やはり栃木県をホームとする東堂塾。その実態は、元ラリーストでもある東堂商会の社長が設立したドライビングテクニックの特訓教室で、そのレベルの高さは、かつて涼介や拓海を苦しめた須藤京一もここのOBであったほどだった。

 まず初戦、ダウンヒルでは、東堂塾内でも現役最強にして歴代トップ3に入るテクニックを持つと言われる二宮大輝がシビックタイプRで拓海のハチロクとバトル。ハチロクが先行すると、ブレーキングの達人として知られる二宮のプレッシャーを「あえてミラーを見ない」ことで克服した拓海は、なんとか一本目をそのままの位置でやり過ごす。

 そして前後を入れ替えた二本目、実は一本目では涼介の指示で回転数を抑えて走っていた拓海が本領を発揮すると、コースを熟知した地元ドライバーである二宮の走りを完全に凌駕。最後は、二宮が得意とするブレーキングで、シビックをパスしていった。

 ダウンヒルで敗北したことにより、プロジェクトDは速さだけじゃなく高い戦略性も持ちあわせていることに気づいた東堂塾の面々。そして次のヒルクライム担当として名乗りを挙げたのは、二宮と並んで東堂塾でもトップクラスの実力を誇る酒井。FFターボのインテRとFRターボのRX-7によるヒルクライム対決が始まる───。

【バトル考察】
 まず一本目、先行するのはインテR。スタートするなり、酒井は回想に入る。たとえ邪道と言われる手法であっても、VTECにターボを付けて馬力を向上させていること。そのこだわりは、「FFの可能性を追っかけてみたい」から、そして、世に溢れる大排気量のFRとも勝負できるような「迫力あるインテRを作りたい」から。とにかくインテR愛があふれているのだ。

 このインテRのターボが後付けでありながらもかなり効いていて、後方から追いかける啓介をして、「速えな…!!FFでも上りでこんだけトラクションかせげるのか?」、「手ごわいぜ兄貴」とまで言わせている。また、コースの大部分が中高速コーナーでトラクション不足が顕著に表れないこともインテRに好影響していた。

 ここにきて集中力が高まり、テンションが上がった酒井は「スマイリー酒井」というあだ名どおりの、笑ってるような表情を見せている。ハイパワーFF特有のハンドリングのクセも「ジャジャ馬ぶりが実感できて、かえって面白い!!」と言えるほどの余裕であった。

 そして、それでも離されないRX-7に対して酒井が見せた奇策が、ブレーキランプの点灯である。中速コーナーの立ち上がりで目の前のインテRのブレーキランプを見た啓介は、反射的にアクセルペダルをリリースしてしまう。このフェイントが見事に啓介のタイミングとリズムを狂わせ、インテRから引き離されてしまうであった。

 この撹乱戦法につづき、後方のクルマをコントロールするのが得意な酒井が次に繰り出したのは、いいリズムに乗ってきたところで、ブラインドコーナーにわざとオーバースピードで突っ込むという、コース熟練者でないとクラッシュしかねない危険な戦術だった。

 案の定、インテRに続く形でオーバースピードでコーナーへ突っ込んでしまったRX-7だったが、啓介の天性のスーパーテクニックでスピンを回避。涼介が評価するところの「野生的なひらめきと瞬発力」で、なんとかRX-7はクラッシュをせずギリギリでコーナーを通り抜けた。

 酒井の戦法をなんとか制した啓介は、闘争心に火がつく。まるで火の玉のようになって突進するRX-7。徐々にその差を縮めていったところで迎えたヘアピンは、FFターボのインテRにとって、低回転域で前輪のトラクションが足らない苦手なポイントだった。

 酒井はここで再度、ブレーキフェイントを使い、RX-7を引き離そうと画策していた。ところがヘアピンの出口、酒井が左足ブレーキを踏む前に、RX-7のフロントノーズがインテRのリアフェンダー接触。2台は横並びになると、そのままの形で次のコーナーにつっこんでいく。

 こうなると最後は加速性能と闘争心のぶつかり合い!横並びのため、コーナーがいつもより狭く、走行ラインが制約されていると感じる酒井。結果、コーナー通過スピードが低速になり、FFターボの弱点を披露することになってしまう。

 結果、そのままストレートでインテRを引き離したRX-7が勝利を収めることとなる。FFとFRという宿命の対決でありながら、技巧派の酒井と本能で戦う啓介という対照的な2人を競い合わせた至高のバトルであった。

 主人公である拓海と啓介がFR車を選んでいる時点で、まるでFF車がヴィラン(悪役)のようであるが、実はそうではないことはこのバトルを読めばよくわかるに違いない。抽象的な表現ではあるが、思い入れのあるクルマと心を通い合わせるということも、この作品のコンセプトなのかもしれない。

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