共用ビジョンがなければ、200万未満販売はムリ!

この記事のメディア及びライター、値段を決める根本は何だか、わかっているか?本来は市場価格と言って、購買力と市場価値の兼ね合いなどあるが、実のところ原価、特に、部品構成品原価だ。コレが高いと、内製費用低減しても下がらない。まして、ジャストインタイムのせいで部品構成品の未達補償やら、未達工場稼働率悪影響で原価悪化する。製造面で悪化すると、営業費用にも悪影響する。

FR車両なら、共用車両を2種類以上持たないとムリだ。ソレも新規開発は厳しいから、既存FRと共用しないとダメ。86/BRZかスープラと共用すれば、幾分はマシになる。S-FRがどうとかいう問題ではない。どんなFRだろうと、その問題は不可避だ。

ムリなら、今でも腐るほどFFあるのだから横置ユニット流用し、横置ミドシップの顔変えてオープン/クローズドクーペ2車種出せば良い。MRSとMR2同時に出せば良いのだ。イヤ、インセクトドアのセラのミドシップを追加して3車種出せば、消費を掘り起こせる。トヨタともあろうモノが、原価管理の基本もわかってないのか?

今のエンジン、良くなっているから、ペラペラモノコックにFFは厳しい。本来はフレームマウントにしないと、シビックタイプRの二の舞だ。逆にFFでキチンと横置ユニットをマウントできれば、ミドシップ化してもターボ化しても耐えるクルマになる。

この問題、AW11で顕在化⇒SW20では車体補強を馬力&トルクアップで相殺、後継モデルはパワーアップを諦め、1.8リッターNAのみにスケールダウン、ゴマカシでオープン化してMRSと名前を変えた。

FRなら、縦置&プロペラシャフト結合である程度制震され、原価だけの問題で済む。

 

 

 

 

 

************************************

夢見たアンダー200万FRスポーツは幻に……トヨタS-FRが市販されなかった理由ってなんなのよ
2023.05.21 04:06掲載 ベストカーWeb 13
1/7
Next
すべてみる
全7枚
86の価格・グレード・レビューなどの情報を見る
モーターショーに出展されたコンセプトカーのなかには市販化を熱望されながらも、その後まったく話を聞かなくなったというものも少なくない。そんな印象が特に強かった2015年の東京モーターショートヨタS-FRが市販化されなかった理由や今後の市販化の可能性を考えてみた。

文/永田恵一、写真/ベストカー編集部、トヨタ

夢見たアンダー200万FRスポーツは幻に……トヨタS-FRが市販されなかった理由ってなんなのよ

■S-FRとはどんなコンセプトモデルだったのか?

2015年の東京モーターショーで公開されたFRスポーツのコンセプトモデル、トヨタS-FR。このまま市販できそうなほど完成度は高かったのだが……

S-FRのコンセプトはズバリ、トヨタのラインナップにおけるエントリーカーとなる、狭いながらもリアシートを持つコンパクトなFRのライトウェイトスポーツクーペである。

当時のトヨタは「大中小のスポーツカーをラインナップしたい」という意向をコメントしていたこともあり、筆者は「中がすでに市販化されていた初代86、大がこの時点で開発が噂されていたスープラ、小がS-FRなのか!」と心躍った記憶がある。

S-FRは搭載されるエンジンこそ発表されなかったものの(コンセプトカーは1.5Lの4気筒NAあたりを積んでいたのだろうか?)、車重900kg台前半を目指していたと想像される画期的な軽量化、エンジンの搭載位置はフロントミドシップ、リアはダブルウィッシュボーンと思われるサスペンション形式など、小さいながら中身は本格的であった。

■かつてのヨタハチを彷彿とさせる外装デザイン!

S-FRのエクステリアはヨタハチなどかつてのトヨタライトウェイトスポーツの系譜が受け継がれている

また、俗にヨタハチと呼ばれているかつての「トヨタスポーツ800」を思い出させるファニーなエクステリアに呼応するように、ポップに仕上げられたインテリア(液晶メーターは現行GR86&BRZに通じる感も)にはディスプレイの類を配置するスペースすらなかった。

S-FRのインテリア。外装だけでなく、内装面もこのまま市販してもおかしくないほどの高い完成度を持っていた

これは現在そうなりつつあるように、ナビやオーディオの機能はスマホに任せるという示唆や割り切りだったのかもしれない。

さらにS-FRは初代86のコンセプトカーがそうだったように、翌2016年の東京オートサロンにはS-FRをサーキット仕様とした「レーシングコンセプト」も出展された。

2016年の東京オートサロンで公開されたS-FRレーシングコンセプト。こちらも驚きの完成度で登場し、クルマ好きの来場者を大いに驚愕させた

「レーシングコンセプト」はエンジンのターボ化、エアロパーツの装着、50mmの車高ダウン、40mmの拡幅に加え、ブレーキも強化。S-FRはベースとなるコンセプトカーの完成度が非常に高かったこともあり、「こんなに話が進んでいるのか!」と感じざるを得なかった。

それだけにS-FRの市販化への期待が高まるのは当然で、「総額200万円くらいで市販化されれば、かつてのAE86レビン/トレノやFR時代のスターレットのように若者も楽しめる!」と感じたクルマ好きは多かったに違いない。しかし、S-FRは冒頭に書いたようにいまだ市販化されず、開発は凍結されたようだ。

■なぜS-FRは市販化されなかったのか?

市販化されなかったのがつくづく惜しいと思わせるS-FR。トヨタさん、今からでも遅くないですぞ!!

ここからは筆者の憶測となるが、考えてみるとS-FRが市販化されなかった理由はいくつか浮かんでくる。

1.開発資源が足りなかった?

S-FRが市販化されていたのであれば、開発を担当するのは現在のGR部門だっただろう。しかし、S-FRが東京モーターショーに出展された時点ですでにトヨタは2017年からのWRC復帰を発表しており、この頃には現在のGRヤリスとなるモデルが構想されていたのかもしれない。

もしそうであれば、いかに大トヨタといえどS-FRとGRヤリスの2台を市販化するのは難しく、その場合はWRC参戦ベース車という目的によりGRヤリスが市販化され、S-FRが幻になったのも理解できる。

2.初代86の中古車との価格的なバッティング?

S-FRが市販化されたとしたら、ライバルとなったのは案外200万円程度の初代86の中古車かもしれない。というのはもちろんS-FRの魅力は大きいにせよ、中古86も主に積載性という意味での実用性の高さや、エンジンが2LなだけにFR車らしいパワースライドがやりやすそうだったという強みを持つ。

そのように考えるユーザーが多ければ、S-FRは期待ほど売れなかったということも充分あり得ただけに、この点もS-FRが市販化されなかった理由だったのかもしれない。

■S-FRの市販にまったく望みはないのか?

次期型マツダロードスターをクーペモデルとしてこのS-FRのエッセンスを詰め込んだ市販車として登場させるのは不可能ではない?

これも筆者の願望、妄想だが、「トヨタがアライアンスを結ぶマツダロードスターをクーペにすれば、S-FRの意思を継ぐスポーツカーになるのでは」と思うことがある。

ただ、もしそういうことがあったとしても、その場合のロードスターは次期型になっていると思われ、電動化やそれに伴う価格、S-FRも4シーターではなく2シーターになりそうなど、懸念される要素は多々ある。

しかし、ロードスターも現行型で兄弟車だったアバルト124スパイダーがなくなったこともあり、いろいろな意味で折り合いがつくのであれば次期ロードスターとS-FRが兄弟車になるというのは生産台数の確保など、両社にとって“ウィンウィン”なのではないだろうか。

まあ、それ以前にこれから純エンジンのスポーツモデルが開発されるというのは絶望的ではあるが、それでも何らかの形でS-FRが市販化されれば喜ぶクルマ好きは多いのではないだろうか。

************************************