'86TBC菅生ビッグロードレース、平vsローソン!

'86世界GP全日程を終え、ヤマハは500をE・ローソン、250をC・ラバードが制した。外人主要ライダー達は、日本オートバイメーカーとの契約更改ついでに、全日本最終戦鈴鹿、富士スーパースプリント、実質的にヤマハ内輪に近いTBC菅生ビッグロードレース辺りのどれか或はいくつかエントリーしていた。

'86シーズン、平忠彦は世界GP250にフルエントリーした。予選は速いが、開幕戦押しがけスタートで追突され骨折、その後も押しがけスタートに苦しみ、ヤマハワークスライダーとして良くない成績だった。最終戦サンマリノレース前、J・アゴスチーニは来季平とは契約しないと言っていたが、サンマリノでまたスタート出遅れ最下位近くに落ちながら、ラバードの転倒もあり、抜き返して優勝したコトで風向きが変わった。最終戦優勝で、'87年GP500エントリーが認められた。

そんな'86年オフ、鈴鹿ではW・ガードナーに勝ち、富士では負けた。そして菅生、ヤマハ500のエース、E・ローソンとの対決になった。

菅生最終コーナーに設けられたシケイン、登り勾配10%に繋がるココをパッシングポイントに、アウトから切り込み切り返し、マモラやローソンを抜いた。しかし、最終コーナーからのスピードのノリは弱く、ホームストレートエンドでは抜き返されていた。最終ラップ最終シケイン、平は警戒して外をブロックに行ったローソンのインを突いて、抜き切り返した。ローソンはベストラインから立ち上がったが、コントロールラインには間に合わなかった。

'84年に続き'86年もチャンピオン獲得したローソン、ヤマハの世界GP500エースとして、全日本500V3チャンピオンとはいえ'86年をGP250で過ごしていた平に負けたコトは、内心穏やかではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

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500ccで平忠彦エディ・ローソンを打ち破る! 蘇るTBCビッグロードレース【初DVD化第6弾 1986年編】
1/27(金) 19:07 Yahoo!ニュース
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王者ローソンをどう攻略するか
 
蘇るTBCビッグロードレース【初DVD化第6弾 1986年編】
ウィック・ビジュアル・ビューロウは、バイク専門クラウドファンディングサイト『2輪市場』にて、TBCビッグロードレースを初めてDVD化して10作品を発売する。第6弾は1986年編だ!

【写真+動画】1986年の平忠彦 vs エディ・ローソン

1986年に開催されたTBCビッグロードレースの映像をDVDに復刻収録!
前年はあいにくの雨のレースとなったが、この年は天候に恵まれ熱いレースが展開された。また、1986年からはそれまで2ヒート制だったレースが30周のワンレースになったのもトピックだ。

──1986年編は500ccとTT-F1を収録!

500ccでは再びWGP500ccのタイトルを手中に収めたエディ・ローソンに加え、ランディ・マモラとマイク・ボールドウィンが参戦。TT-F1クラスにもクリスチャン・サロンケビン・マギーがエントリーを果たした。

ローソンは1984年、1985年と2ヒートを全て勝利して4連勝中。1986年は自身2度目となる世界グランプリ500ccクラスのタイトルを獲得し、年末のTBCビッグロードレースには4回目の参戦だ。

これを迎え撃つ日本人ライダーは、この年のサンマリノGP、250ccクラスで念願の初優勝をあげた平忠彦。王者ローソンをどう攻略したのか、その勇姿をその目で確かめて欲しい。

TT-F1では、クリスチャン・サロンケビン・マギーを相手に宮崎祥司、上野真一らが奮闘する。

参戦したレジェンドライダーたち
クリスチャン・サロン(TT-F1クラス)
ケビン・マギー(TT-F1クラス)
・辻本聡(TT-F1クラス)
エディ・ローソン(500ccクラス)
・ランディ・マモラ(500ccクラス)
マイク・ボールドウィン(500ccクラス)
平忠彦(500ccクラス)

国際格式レースが日本になかった時代に誕生したのがTBCビッグロードレース
1977年、TBC東北放送は開局25周年を記念し、スポーツランドSUGOにて特別なレースを開催した。当時の日本では国際格式レースがなく、海外のライダーを見ることができる唯一のレースとして誕生したビッグイベントは、その名をTBCビッグロードレースといった。1977年~1980年は毎年5月/10月の2回開催であったが、1981年より年1回の開催に変更された。

グランプリのシーズン終了後に開催されることにより、WGPのスーパースターも参戦できたことが特別なレースたるゆえん。特に1980年10月開催からは、それまでのF750カテゴリーからWGPと同じ500ccマシンでの開催となり、GPライダー&GPマシンの組み合わせがファンを熱狂させた。

そんなTBCビッグロードレースを、モトGP公式DVDの制作などで知られるウィック・ビジュアル・ビューロウが初めてDVD化して発売するのが本DVDシリーズだ。

※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

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