オートモービルカウンシル

オートモービルカウンシル、こういうスーパーカーイベントも久々に行われ出した。先日も北野天満宮で、スーパーカーの御祓に40台近いクルマが集まり、ランボルギーニ・シアンやダラーラ・ストラダーレらが集結した。

こちらには、ランボルギーニミウラ&カウンタックフェラーリ・BB、デトマソ・パンテーラだけでなく、マセラティー・ボーラ&MC20もあった。あくまで、イタリアンスーパーカーダラーラやスタンツァーニやフォルギエリやガンディーニジウジアーロ含めたベルトーネピニンファリーナ、将に旧き良きイタリアというトコだろうか?

しかし、コレらイタリアのメーカーも、大メーカーの言いなりの過大装備⇒過大サイズ⇒過大重量⇒過大馬力&トルク⇒過大価格というクルマ作りに終始するようになった。別に、イタリアメーカーに限った話ではなく、ポルシェやBMWやイギリスや日本のメーカーも変わりない。

昭和オヤジも嘆いて泣いているが、あの世でエンツオもフルッチオもスタンツァーニもフェルディナントも本田宗一郎も泣いているんじゃないの?

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昭和オヤジむせび泣き! どストライクすぎるスーパーカー4台がイベントに集結
2022/05/25 18:32 WEB CARTOP2

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 この記事をまとめると

■2022年の「オートモビルカウンシル」のテーマのひとつが「スーパーカー」だった

「なんだこれは」が車名の由来! 伝説だらけのスーパーカーカウンタック」とは何ものなのか?

■1970年代半ばのスーパーカーショーの思い出が蘇る展示車に胸アツ

■いつの時代もスーパーカーの魅力が変わらないことを再認識できた

「オートモビルカウンシル」の今年のテーマは「スーパーカー

 日本にもヘリテージカーの文化を定着させたいという目的で2016年に始まった、「オートモビルカウンシル」。とはいえこのイベントの魅力は、「クラッシック・ミーツ・モダン」のコンセプトに示されているとおり、ヘリテージカーばかりではなく、オーガナイザーによって企画された最新ジェネレーションのモデルや、あるいは独自のテーマに沿ったモデル達を同時に鑑賞できることにある。

 ちなみに今回、オーガナイザーがテーマとして掲げたのは、DTM(ドイツ・ツーリングカー・選手権)とスーパーカーDTM1984年から1996年、そして2000年から現在まで開催されているが、オートモービル カウンシルのステージに並んだのは、1987年式のBMW M3、1990年式のメルセデス・ベンツ190E 2.5-16 Evo.II、そして1993年式のアルファロメオ155 V6 TIの3車。いずれも第一期のDTMで活躍したワークスマシンだった。

 一方スーパーカーの企画展示も興味深かった。ここでまず思い出したのが、1970年代半ばのスーパーカーショーだった人も多いことだろう。当時ブームの主役だった子供たちも、今では50代も半ばを超え、久々にこの時の熱狂ぶりを思い出したに違いない。そこにあったスーパーカーはどれも素晴らしいコンディションを保ったものばかり。まさに時間が1970年代に逆戻りしたかのような感覚だ。

 この企画ブースには4台のスーパーカーが並んでいた。まずはスーパーカーといえば常にこれが主役だったというランボルギーニカウンタックを見る。ちなみにこのモデルはカウンタックではもっとも初期の「LP400」で、新車で上陸してからそのままの姿で日本の地にある。オーナー氏によれば、右側のガラスひとつを除いてはパーツもすべてオリジナルのまま。昨年のランボルギーニ・デイを始め、コンクール・デレガンスでは常に優勝候補の一台だ。

 ミッドに搭載されるエンジンは4リッターのV型12気筒。最高出力は375馬力と発表されていたが、興味深いのはその搭載方法。組み合わされる5速MTはエンジンのさらに前方に位置し、トルクはこのミッションからさらに180度方向を変えてリヤのデファレンシャルへと戻ってくる。

 当時の少年たちはランボ派とフェラーリ派にまっぷたつ

 同じくランボルギーニミウラP400も、その美しさでは現代のモデルにも負けてはいない。デザイナーはもちろん、かのマルッチェロ・ガンディーニ。車名に添えられるP400とは、400(4リッター)のV型12気筒エンジンをPosteriore(後ろ)に搭載していることの意。ミウラはその後P400S、P400SVと進化を遂げ、カウンタックへとその市場を譲る。

 1970年代のスーパーカーブームで、カウンタックと並ぶ人気モデルだったのは、フェラーリのBBシリーズ(ベルリネッタ・ボクサー)ではないだろうか。今回のオートモビルカウンシルには、そのファーストモデルである365GT4BBが展示されていた。

 BBと聞けばまず思い出すのはその最高速。カウンタックの300km/hに対抗して、302km/hという数字を掲げたことが懐かしい。ちなみにミッドに搭載されるエンジンは、水平対向12気筒ではなく正確には180度V型12気筒。最高出力は385馬力という数字だった。そしてこの365GT4BBは、自動車排出ガス規制の対策として、1967年には512BBに、また1981年にはボッシュ製のKジェトロニックインジェクションを採用した512BBiへとマイナーチェンジされる。

 デ・トマソ・パンテーラも、スーパーカー・マニアにはファンの多いモデルだ。展示されたのは1971年式で、その内外観は当時の「L」グレードのオリジナルに思える。パンテーラはドレスアップやチューニングの素材にされることが多いため、オリジナルのままその姿を残すモデルは非常に少ない。5.8リッターのV型8気筒OHVエンジンが発揮するビッグトルクはとても魅力的だ。

 スーパーカーの特別展示コーナーのほかにも、マセラティ・ブースには、最新のMC12とともに、ボーラの姿があった。マセラティ初のミッドシップ2シーター車であるボーラと、ギブリの生産中止以来、久々の復活となった最新のMC12。そのコラボレーションは、これもまたオートモビルカウンシルならではの演出といえるのではないだろうか。

 スーパーカーの魅力は、やはりいつの時代も変わらない。それ改めて再確認できたイベントだった。

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