BMW1シリーズ、ちゃんとM1を出せなかった!

BMW初代1シリーズ、FRの5ドアHB、嘗てマツダ最終型FRファミリアX508以来に感じた。Z3MクーペやZ4Mクーペに感じる中途半端さはない。3シリーズ以上にあるツーリングみたいなステーションワゴンの間延び感はない。FFだらけのホットハッチへのクサビを期待した。フロントマスク的にもE46型の焼き直し的な感じだった。

このシリーズに"M1"が早く出ていれば、欲しいと思ったろう。M135など要らない!"あのM1"の幻を終わらせれば良かったのだ。

M1として、3リッター直6ターボより、2リッター直4でホンダを超す超高回転エンジンを載せて欲しかった。

もし、1シリーズをヨーロッパ主体に配備するなら、1.4リッターターボにすれば良かったし、日本市場を考えるなら車幅1.7mに収めた2リッター直4/直4ターボが欲しかった。

 

 

 

 

 

 

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BMW初代「1シリーズ」は実用性より走り重視!? 新時代を開拓したコンパクトハッチバックを振り返ろう
2/4(土) 19:11 Yahoo!ニュース
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FRのコンパクトハッチという圧倒的個性を誇った「1シリーズ」
 
2004年にデビューしたBMW初代E87型1シリーズのカタログ
 初代BMW「1シリーズ」(1er、E87型)の本国での登場は2004年のこと、同じ年、日本市場での展開も始まった。事実関係でいうと、上級の「3シリーズ」がE36型の時代に、そのシリーズ派生モデルとして設定されたコンパクト(E36/5・ti)に始まり、それがE46型(E46/E)まで2世代続き、このE46/5を先代としてバトンタッチする形で登場したモデルである。

【画像】FRのカッコいいハッチバックに熱狂した! 初代「1シリーズ」のカタログを見る(10枚)

スポーティながらもカジュアルさをまとったスタイリング
 それまでは3シリーズの派生だったが、1シリーズとして独立し、3シリーズとは別のよりコンパクトなクラスとして位置づけられた。ちなみに「ti」は3シリーズの前身にあたる「02シリーズ」の時代に設定のあった「2002tii」(ツーリング・インターナショナルのインジェクション仕様)を思わす呼称であり、往年のBMWファンなら少なからず「おぉ!」と思わせられたもの。それだけで、走りへの思いが伝わった。
 そして初代1シリーズは、3シリーズの派生モデルの位置づけにあったそれまでの「3シリーズti」に対して、より独立したモデルとして位置づけられたのが特徴。それはスタイリングにもいえて、3シリーズtiは第1世代が当時のE36、2世代目がE46と、いずれも当時の3シリーズセダンのトランクをカットしたようなフォルムだったのに比べると、1シリーズは同じ2ボックスながらより独自路線のスタイルが与えられた。FRらしく重心を後ろに乗せたフォルム、肩口をつまんだように通したキャラクターラインなど、キリッとした味わい。
 ちなみに当時の同世代のBMWを振り返ると、E90型5代目3シリーズは1シリーズ翌年の2005年の登場だったが、5シリーズ(E60型・5代目)、6シリーズ(E63型・2代目)そして7シリーズ(E65型・4代目)、さらにSUVの初代X3(E83)と、いずれもエッジを効かせてややトガったスタイルをまとっていた時代。そのなかにあって、スポーティでシャープながらもコンパクトクラスらしいカジュアルさもあるスタイルでまとめられていたのが特徴だ。

前後重量配分はもちろん50:50
 メカニズムは3シリーズ(E90型)との共通項を見出すことができ、カタログの諸元表を見返すと、サスペンション形式はフロントがダブルジョイントスプリングストラット式、リアが5リンクコイル式と、これはE90と同一表記であり、フロントがアルミニウム合金製であるところも同じ。それとBMWらしくこの1シリーズでも「前後約50:50の重量配分」であることもカタログには謳われている。
 搭載エンジンは、直列4気筒DOHCの3機種でスタートしている。「116i」、「118i」、「120i」の3モデルが揃い、116iが1.6L(115ps/15.3kg-m)、118i(129ps/18.4kg-m)と120i(150ps/20.4kg-m)がともに2Lながらスペック違い。筆者はBMWに関して完璧にスペックを掌握している自信はまったくないが、たしかエンジン排気量ではなくエンジン出力でグレード名を表わすようになったのはこの頃から始まったように記憶している。

走りが最重要課題であると言わんばかりの操縦性
 一方で走りだが、これはかなりインパクトがあった。リアルタイムで試乗した経験と記憶を呼び起こせば、明らかにスポーティな仕立てであった記憶がある。とくにステアリングのレスポンスはクイックで、グリップが太く小径のステアリングホイールを切ると、即刻クルマが向きを変えた。同時にランフラットタイヤを履き始めた頃のクルマでもあり、コンパクトなBMWというよりもスポーツカーさながらに、路面にアンジュレーションがあればそれがストレートに伝わる、どちらかというとタイト気味の締め上げられた足……そんなマナーだったことが記憶に残っている。
 タイトといえば、室内空間も決して広々としたものにはなっていない。1シリーズはフォルクスワーゲン「ゴルフ」などをライバルとするクルマであり、パッケージングはもっと追求してあっても不思議ではなかったが、FR(後輪駆動)であり、フロアトンネルも大きめだったことから、後席に居住空間はゆったりというわけにはいかなかった。BMWである以上、実用性よりも走りが最重要課題である……言われなくてもそう感じさせられる居住性だった。

エンジンスタートボタンやUSBなども新時代を感じさせた
 またその一方で、新時代のBMWらしさはこの初代1シリーズでも感じさせられたところ。エンジンの始動に関してボタン式が採用されたのはそのひとつだ。実際にはキーフォブをボタン下のスロットに差し込み(この状態で車両のデータがやりとりされ、そのデータがディーラー入庫時に活用されたほか、各種設定がプログラム可能な機能ももっていた)、ボタンを押すことでエンジンが始動した。
 新時代といえば、インナーミラー(室内ミラー)で、厚みのあるハウジングの横からカードを差し込む方式のETC一体型が用意されたのもこの時代のBMWから。それとセンターコンソールに3.5mmステレオミニプラグのジャックが用意された。じつはUSBジャックが最初に用意されたのもこの初代1シリーズだったと筆者の記憶にはあり、その時の取材チーム一同で「ついにクルマがパソコンの“周辺機器”になる時代が来たのかぁ」と感慨深く思ったもの。だが、今の現実世界は、こと「繋がる」に関しては、その頃とは比べ物にならないほどの進化を遂げているのはご承知のとおりである。
島崎七生人

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