大谷翔平、良くも悪くも全力プレー!

大谷翔平、良くも悪くも全力プレー!

基本、日本からMLB移籍した選手、象徴としては打者野手走者のイチロー、投手の上原浩治イチローのボールコンタクト、俊足や強肩、故障しないしなやかさ、上原浩治は同じフォームから高低内外緩急をコントロール、アピールは日本で磨いた、技にフォーカスしたモノだった。

それが、投手として渡米したダルビッシュ有、投手打者として渡米した大谷翔平、2人ともMLB投手としても屈指の体格やパワーと、日本で数年プレーしたコトに依る実践的技をミックスした。それまでの日本人にはなかった、力勝負しても負けない日本人だ。

力勝負する以上、基本は常に全力プレーになる。力勝負、タマに技、投げて160キロ、打ってホームラン、それくらいがアメリカ人メインのMLB観客視聴者達にわかりやすく、ウケているのだ。

 

 

 

 

 

 

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大谷翔平「奇襲バント+絶叫71球」に見る“超負けず嫌い”「たまーにするからオモロイなと」「最後の夏、甲子園に行けなかった悔しさはずっと」
3/17(金) 11:21 Yahoo!ニュース
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侍ジャパンの4強進出に大きく貢献した大谷翔平。試合後は同僚のフレッチャーを見つけて楽しそう photograph by Gene Wang/Getty Images
大谷翔平WBC準々決勝でも侍ジャパンの勝利に貢献しました。絶叫ピッチングに意外性あふれるセーフティバント敢行など……なぜ彼は全力でプレーし続けるのか。雑誌「Sports Graphic Number」「NumberWeb」に掲載された記事のなかから、彼にまつわる「名言」や貴重写真を紹介します。

【最新写真】「大谷さん、ヌートバー爆笑してるのに素だな…」“オオタニの神バント+絶叫ピッチ”、イタリア戦友は「ショウヘイに水ぶっかけるゼ~」《翔平と侍の仲良すぎな日々》を一気に見る(100枚超)

<名言1>
ファンの人が見ていて何が楽しいのかを考えると、バントヒットもたまにするからおもしろいんじゃないかと……ホームランを打つ人がたまーにバントをして一塁へ走るから、その姿が『オモロイな』となるわけで。
(大谷翔平/Number1048号 2022年3月31日発売)

◇解説◇
 3月16日のWBC準々決勝、大谷が東京ドームと日本全国の野球ファンを一番驚かせたのは……気合のピッチングや豪快なフルスイングではなく、「シフト破りのセーフティバント」だっただろう。

 驚きの一手だった。0-0で迎えた3回裏1死一塁の場面、バッターボックスには大谷が立った。この日の相手イタリアはマイク・ピアザ監督の下で守備陣形を細かく替える「シフト」を敷いており、この打席の大谷に対しても痛烈な引っ張りを警戒してセカンドだけでなくショート、サードが極端に右方向へ寄っていた。

 大谷はそれを逆手に取った。

 相手の2番手左腕ラソーザが初球ストレートを投じた瞬間、選んだ選択肢はスイングではなくバント。守備者のいない三塁方向に転がると慌てて打球処理に入ったラソーザの一塁送球がずれ、大谷はセーフ。相手がもたついている間に一塁走者の近藤健介もしっかりと三塁まで進塁して1死一、三塁のチャンスを作る。そして4番に入った吉田正尚の――通常の守備陣形ならセンター前ヒットなのだが――ショートゴロによって待望の先制点を奪い取った。

 侍ジャパンは掴んだ流れを離さず、5番・村上宗隆の四球でつなぐと、6番・岡本和真が巧みにボールをバットに乗せ、3ラン本塁打で追加点。4点を奪い取ったこのビッグイニングが、9-3の快勝につながったと言えよう。

エンゼルスでもたまに見せるセーフティバント
 こんな勝負所で、まさかセーフティバントとは……と驚いた人も多いかもしれないが、実はエンゼルスで大谷はしばしば“奇襲バント”を仕掛けている。

 例えば2021年4月26日の試合では「リアル二刀流」として起用され、初回にいきなり4失点を浴びたものの、その後マウンドで復調し、投手として3シーズンぶりの白星を得た。打者としてタイムリーツーベースヒットを放つとともに、3点リードの6回の第4打席にはシフトをあざ笑うセーフティーバントで悠々と一塁セーフになると、後続が続いて勝利を決定づける8点目のホームを踏んだ。

 メジャーでは今季から極端なシフトが禁止になったものの、昨季までは大谷のパワーを警戒して、今回のイタリア代表のような守備陣形を敷かれることが多々あった。これについて大谷は冒頭の発言を含めて、2022年のシーズン開幕前にこう語っている。

「今のままのシフトを敷かれた中で打率だけを求めるなら、セーフティバントをすればいいし、守っていないところを狙って打てばいい。でも、それじゃ、おもしろくないでしょう」

「これが優勝争いをしていて残り20試合くらいの状況とか、ポストシーズンのような短期決戦だったら逆方向を狙ってもいいし、バントヒットもいいと思うんです。ただホームランを打てるバッターが毎試合、逆方向のシングルヒットを狙うのを見ていて楽しいかと言われたら、僕は絶対に楽しくないと思うんです」

 もちろん「打者・大谷」最大の魅力と言えば、どこまでも飛んでいきそうなホームランである。しかし勝利のためならシチュエーションによって……という“意外性”もまた、野球少年のような大谷らしさなのだ。

打率.286、18本塁打でも“悔しい成績”と思えるメンタル
<名言2>
数字は悪くなくても、こういう成績に対して悔しいなと思えることがいいことだったと思います。
(大谷翔平/Number989号 2019年10月31日発売)

◇解説◇
 今やメジャーリーグの看板選手となった大谷。二刀流で鮮烈デビューを飾った2018年を経ての2年目は、右ひじをトミー・ジョン手術をしたゆえにバッター専念の1年となった。

 そのシーズンで残した結果は打率.286、18本塁打、62打点、12盗塁。日本人メジャーリーガーとして初の快挙となる「サイクル安打」を達成した。本人の言う通り「悪くない数字」でも満足感を漂わせるどころか、まだまだ納得できないとする辺り……大谷の向上心の強さを感じさせる。

 もちろん悔しがるだけではなく「去年よりも数字は下がっていますけど、それが成長につながっていないということではなくて、むしろ良くなっていると思っているんです」と、大リーグの戦術にも対応できていると手ごたえをつかんでいる。また、バッター視点で「こういうピッチャーを目指すのがいいのかな」と思う機会もあったそうだ。本気で悔しがる日々の積み重ねが、彼をさらなる進化に導いているのだろう。

最後の夏、甲子園に行けなかったという悔しさ
<名言3>
最後の夏、甲子園に行けなくて悔しかったという気持ちはずっと持ってます。いまでも勝ちたかったと思う。それが、こうしてプロでやっていることにつながってるんです。
(大谷翔平/Number858号 2014年7月31日発売)

◇解説◇
 大谷の“負けず嫌い”は高校球児の頃から一貫している。

 2012年、岩手県大会決勝。盛岡大附戦に臨んだ花巻東のエース大谷は、まさかの5失点を喫し、高校野球生活に別れを告げた。かねてから逸材として期待されていた大谷だが、決して順風満帆の3年間を過ごしてきたわけではない。2年夏前には左股関節の負傷で投球練習を禁止、走り込みに専念。トレーニングと食事改善に取り組んだことでその体躯を手に入れた。ただその一方で、3年春のセンバツでは打者として藤浪晋太郎から豪快なホームランを放ったものの、投手としては制球が安定せず、王者・大阪桐蔭に苦渋を嘗めたこともあった。

 全てを懸けて臨んだ夏、県大会の準決勝で160kmを記録したことでメディアの注目度は一層高まったが、大舞台に立つことができなかった。

「160km出すよりも日本一になって岩手の方々に喜んで欲しかった」

 当時をそう回想した大谷。当時まだ真紅の優勝旗が渡っていなかった東北に、岩手に優勝旗を自らがもたらしたかったという思いの強さを感じさせる。なお大谷は、悔し涙にくれた翌日にはもうグラウンドに出て練習していたとも言われている。

 それから11年後――まるで高校球児のようにそれぞれ輝く侍ジャパンにあって、大谷もまた走・攻・守すべてで全力を発揮し、躍動している。最後は「Number」最新号インタビューから、決意の言葉を紹介しよう。

10年後、20年後、30年後、もっともっといい大会に
<名言4>
せっかくいろんな国からベストに近いメンバーが出てくるんですから、僕たちもそこにしっかりフォーカスすることによって、10年後、20年後、30年後、もっともっといい大会になっていけばいい。
(大谷翔平/Number1069号 2023年3月9日発売)

◇解説◇
 イタリア戦、5回途中2失点ながらマウンド上の大谷が見せた鬼気迫る表情、そして一球ごとに「おりゃあ!」と叫び声をあげながら捕手・甲斐拓也に投げ込んでいくピッチングに心打たれた人も多いだろう。やはり大谷の全力プレーには人を惹きつける力がある。

 第1回WBCが行われた2006年はファンの認知度が発展途上の段階だったが、今回の日本ラウンドを思い返せば、侍ジャパンの戦いはもちろん、準々決勝キューバvsオーストラリアに3万5000人が詰めかけた。

 さらにマイアミで行われているプールC、Dも地元アメリカだけでなく中南米各国のファンも熱狂的な声援を送るなど、国際大会の“祝祭感”は着実に醸成されている。その中に大谷と侍ジャパンも決勝ラウンドから入っていくことになる。

チャーター機で決戦の地マイアミへ
 イタリア戦直後にはチャーター機でマイアミの地に向かった。「JAPAN」のユニフォームを着た大谷がアメリカを驚かせるプレーを連発すれば、2009年以来3度目の世界一も着実に近づいてくるはずだ。
(「スポーツ名言セレクション」NumberWeb編集部 = 文)

 
 
 
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