ポルシェ959、ニッサンGT-Rのモデル!

ポルシェ959、フェラーリF40と共に3リッター弱の排気量にツインターボ過給で450馬力以上を叩き出し、200マイル以上の最高速度を可能にした、80年代終盤の代表車だ。違いは4WDかRWD、フラット6かV8かだ。

あくまでグループB、ロードカーとして販売台数があり、その上で改造範囲が広い。古くはWRC用のトヨタA60セリカ1.8GT-TRなどもグループBだった。ソコに元から圧倒的性能を与えた。

同じグループBに対して、ポルシェとフェラーリのスタンス、ビミョ~に異なる。片やWRCやあらゆる天候や路面ステージでの超高速走行を想定したポルシェと、あくまでサーキットやオンロードを想定したフェラーリに分かれる。

ニッサンR35GT-Rは、ポルシェ959を20年近く経って模倣したに過ぎない。

マクラーレンF1は、フェラーリF40のスタンスを継承したクルマだ。

 

 

 

 

 

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ポルシェ 959は、第2次スーパーカー ブームの立役者となったハイテク4WDマシンだった【スーパーカークロニクル/031】
4/26(水) 19:03 Yahoo!ニュース
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ポルシェ 959(PORSCHE 959:1986-1989)
 
ポルシェにとっては、当時のWRCで活躍するアウディ クワトロをメルクマールにスポーツカー用4WDの開発が必須条件だった。
1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、ポルシェ 959だ。

【写真はこちら】ベースは911ながら、ボディパーツはほとんど専用。グループCカーのDNAがすべてを変えた(全8枚)

FIA国際自動車連盟)は1982年にモータースポーツに参戦する競技用車両の規定を改定し、改造範囲の広いグループBの導入を発表した。そこでポルシェはグループB車両の開発にあたり、前規定のグループ4で当時のWRC世界ラリー選手権)を席巻していたアウディ クワトロを凌駕するには、4WDが必須であると考えた。

そこで実績のあるタイプ930の911をベースに、トランスミッションからPSK電子制御クラッチを介して前車軸までプロペラシャフトを通し、運転状況に応じて前後のトルク配分を40:60から20:80まで自動調整する可変トルクスプリット式フルタイム4WDシステムを開発した。可変トルクスプリット式フルタイム4WDとは、ステアリングの舵角や車速、加速Gなどを電子制御で検知し、最適な前後トルク配分を行うもので、以降、各自動車メーカーのスポーツ4WD車製作のお手本になったといわれている。

加えて、ドライバーが室内からソフト/ミディアム/ハードの3段階に調整できるダンパー設定や、119~180mmまでの最低地上高調整機構などを組み合わせて、路面を選ばぬ超絶のロードホールディングの実現も図られた。

こうした中、1983年のフランクフルト モーターショーでプロトタイプの「グルッペB(グループBのドイツ語)」として発表され、翌1984年にはパリ~ダカール ラリーでこれをベースしたラリーレイド仕様車で総合優勝を飾る実績をあげている。その後、1986年にはポルシェ 959の名で参戦。その圧倒的な走行性能で総合優勝(1-2フィニッシュ)を決め、それを機に市販されることとなった。

ヘッドのみ水冷の4バルブDOHCフラット6+ツインターボ+4WD!
911同様、リアオーバーハングに搭載されるエンジンは強制空冷の2.8L フラット6だが、ヘッドは4バルブDOHC化されている。レースなどでの連続高負荷運転に備え、左右の吸気カムシャフトで駆動するウオーターポンプでシリンダーヘッドのみを水冷する、グループCカーの962C譲りの冷却機構を追加したのが特徴だ。これに低速時はシングル、4600rpm以上でツインにシーケンシャル制御される2基のKKKターボチャージャーをドッキングして、450psの最高出力を叩き出した。

特徴的なロングテール形状のスタイルは300km/hを超す高速度域での安定性を追求して空気抵抗を抑え込んだ結果もたらされたもので、Cd値は0.31を達成。さらにボディはアルミ合金を多用し、フロント部分はガラス繊維で強化したポリウレタンの一体成型。他のパネルにはケブラーやFRPを使うなど、徹底した軽量化が図られ、ベースとなった911と共用のボディパーツはほとんどない。

グループBのホモロゲーション取得のために開発された959は当初200台限定生産の予定だったが、反響が大きく、最終的に292台が生産された。車両価格は当時のレートで約3600万円だったが、バブル景気で盛り上がっていた日本では、1億円以上ものプライスで取り引きされたこともあったという。

■ポルシェ 959 主要諸元
●全長×全幅×全高:4260×1840×1280mm
ホイールベース:2270mm
●車両重量:1450kg
●エンジン種類:水平対向6 DOHCツインターボ
●総排気量:2850cc
●最高出力:450ps/6500rpm
●最大トルク:51.0kgm/5500rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・90L
トランスミッション:6速MT
●駆動方式:リア縦置き4WD
●タイヤサイズ:前235/45VR17、後255/40VR17
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