最新のポルシェが最良のポルシェだが、最高のポルシェではない!

"最新のポルシェが最良のポルシェ"と、よく言われる。しかし、最良とは、機械的信頼性やパワー&トルクや装備やサーキットラップタイムや最高速度においてのモノでしかない。必ずしも乗り味や嗜好に於いて最高かと言うと、そうではない。

特にポルシェ911は、911⇒930⇒964⇒993⇒996⇒997⇒991⇒992と変遷して、それぞれのタイプに於いて高い満足感がある。特に、RR独特の乗り味やエンジンのレスポンスや剛性感は素晴らしいのだ。

ポルシェ911は空冷/水冷、NA/ターボ、それぞれに印象的な乗り味だ。だから、中古車で空冷は大変だが、水冷でも優れた選択がデキる。

ワタシは996カレラに乗っている。約四半世紀経つクルマだが、速く安全でレスポンス良く、素晴らしい。良い選択だったと思っている。

 

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日本の平均年収約458万円!? 「ポルシェ“911”は買えないのでしょうか。」 最低必要な年収はどのくらいなのか
2024.05.14 06:30掲載VAGUE64


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911」の新車価格は1620万円から…年収いくらあれば?

世界トップクラスの走行性能と人気を誇るスポーツカーのポルシェ「911」。

高額車であることでも知られていますが、一体どれくらいの年収があれば購入できるのでしょうか。

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911」はポルシェの代名詞といえるスポーツカーです。

厳密には、「911」はシリーズ展開車種で、たくさんのボディタイプやグレードが存在します。

シリーズは性能によって、「カレラ」、「ターボ」、「GT3」の3タイプに大別できます。

カレラはベーシックモデルで、ターボは高性能チューニングカー、GT3は公道対応のレーシングマシンと考えられます。

さらに、それぞれに基準車、4(4輪駆動)、S、4S、GTSといったグレードが存在し、パワーをはじめ性能が異なります。ボディタイプもクーペやカブリオレ(オープン)が設定されています。

加えて、特別モデルや限定モデルも存在するため、「911」シリーズだけでもかなりの大所帯。現在の日本導入モデルを数えると26機種の「911」が存します。

そのため車両本体価格も、消費税込みで1620万円~4118万円とワイドレンジとなっています。

ちなみに搭載されるエンジンは、排気量や吸気方式に違いはあれど、水平対向6気筒という核の部分は全車共通。

初代から受け継がれるエンジン形式は、「911」の価値を不動のものとしているのです。

ともあれ、1000万円を超えるプライスタグを掲げる「911」は、高級車といえるでしょう。それでは、「911」のオーナーとなるには、どれくらいの年収が必要なのでしょうか?

まず大前提として、ポルシェの新車価格はあくまでベースの数字であり、そこにさまざまなオプションを追加し、オーナーだけの「911」に仕上げていきます。

注文住宅を新築するのと同様、ボディカラーはもちろんのこと、ホイールの種類、シート表皮の種類、運転支援機能の有無といった細かい設定が可能で、こだわりを突き詰めていくとオプションだけで200万円を超えることなど当たり前という状況です。

ローンなどを利用しても高額車である事実は変わらない

今回はそれらのオプションと納車までの費用を考え、1800万円をベースに試算してみました。「無理なく購入できる新車は年収の半分程度」という考え方に基づくと、最低3600万円の年収が必要となります。

国税庁が公表した令和4年度の日本の平均年収は457万6000円で、男性平均は563万3000円、女性平均は313万7000円でした。

そのため、ポルシェ「911」の新車を現金一括で購入できるのは、かなりの富裕層となるでしょう。

ゆえに、現実に購入を考えると、ローンの活用は必須です。

ただし、ベースの車両価格に4%の金利、60回払い(5年ローン/頭金・ボーナス併用なし)で計算すると返済総額は1790万831円となり、29万8347年/月の支払いが必要となります。

ローンについても「手取り額の20%程度が適切」といわれていますから、ここから導くと月給150万円の手取り額が必要となります。

給料の25%が天引きされることを踏まえると、200万円の月給が必要となり非現実的です。

また、ポルシェ「911」は価値が落ちないことから、4%の120回ローン(10年)で計算し直すと、返済総額1968万1990円・16万4017円/月となります。やはり高額支払いであることに変わりはありません。

ちなみにポルシェは、独自のオートローンや残価設定型ローン、リースを用意しています。

オートローンは60回まで、残価設定型の場合はローン設定時に車両価格の40%を据え置き、最終となる36回目に残金を支払うものとなります。

そしてリースの場合、3年で40%、4年で30%、5年で25%を据え置き、各種税金や整備料込みの価格を支払う仕組みです。

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多くのオートローンは最長10年に設定されています。

それを元に考えると、多少無理をしてでも1000万円の年収がなければ、安心して新車の「911」を買うことはできないでしょう。

とはいえ、年収1000万円は一般の人でも目指せる額ではないでしょうか。

「ポルシェは他のスーパーカーと違って頑張れば買える」といわれる所以はここにありそうです。

ちなみにポルシェには、「911」よりも安くて走行性能は同等といわれる「ボクスター」や「ケイマン」もあります。

新車価格は1000万円以下から設定されているため、より目標にしやすいかもしれません。

さらに、中古車を選択肢に加えれば、購入・維持へのハードルはより低くなります。

中古車の中には、国産高級車ほどの価格で販売されているものもあります。それなら年収1000万円以下でも「911」オーナーになることは十分に可能でしょう。

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