ニッサンGT-Rとポルシェ911、似て非なるモノだ!

この記事見て、まず誤植がない?ポルシェ911カレラT、4WDではなくRRじゃないの?カレラ4でない限り、4WDではないハズ。

本来、ニッサンGT-Rはポルシェ911系と、仮にカレラ4や911ターボとでさえ、比較する対象ではない。太いタイヤを4WDで活かすため、ソレもドライバーが限界域で扱うコトはない前提で、初期から限界域までのトラクションを稼ぐため、軽量化はしなかった。考え方的には、速く走るクロカンだ。軽い車体に大馬力&トルクのエンジンを積む車両を、ドライバーのテクニックでコントロールしようという、ポルシェのドライビングスポーツの考え方とは違う。

もっとも、ポルシェも一族は全て社から去り、VWアウディー傘下に入ってソコまで突き詰めた会社ではなくなっている。

似通った部分はあるにせよ、異なるモノだ。

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【特集:最新の日産GT-Rとポルシェ911は何が楽しいのか?後編】プレミアムエディションTスペックとカレラT「 細部からわかるそれぞれの本質」
2023.11.14 18:54掲載2023.11.14 19:09更新Webモーターマガジン

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日産GT-Rポルシェ911といえば、日本とドイツを代表するスポーツモデルだ。その最新仕様といえるGT-RプレミアムエディションのTスペック、そして911のカレラT。いま乗ってみたいスポーツモデルの最右翼と考えられるこの両車を一緒に走らせて、果たして「いったい何が楽しいのだろうか」という、2台が備えている真意を感じ取ってみた。(Motor Magazine2023年12月号より)

レッドラインまでスムーズで自然に吹き上がっていく911カレラTのエンジン
ワインディングロードへと差し掛かり、右足をより深く踏み込むと、ともに2基のターボを備える6気筒エンジンながらそのフィーリングが両極端と思えるほどに異なることも鮮明になった。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

うっかりするとターボ付きであることを忘れてしまうほどに低回転域から自然なトルクが立ち上がると同時に、一切の頭打ち感などなくメータークラスター内の中央に唯一リアルな機械式として残されたタコメーター上に引かれた7400rpmというレッドラインまで、スムーズで自然に吹き上がって行くのが911

典型的なターボ付きスポーツエンジンという印象のGT-R Tスペック
一方のGT-Rはと言えば、こちらは典型的なターボ付きスポーツエンジンという印象。3.8Lという大排気量ゆえ、過給に頼れない低回転域でもそれなりのトルクは発してくれるが、真の力強さが欲しいのであれば少なくとも3500rpm程度はクリアしておきたい。

そこから1000rpmほどを積み増せば、まさに爆発的なパワーが放出され、フロント255、リア285とファットな20インチのランフラットタイヤトレッドを路面に食い込ませるようにダイナミックなコーナリングを演じることになる。

往年のフラット6サウンドが鮮明な911カレラT
ちなみに両車が発するサウンドも大いに趣きが異なり、軽量化のための薄板ガラス採用や遮音材の削減といったカレラTゆえのスペックもあって往年のフラット6サウンドが鮮明な911に対し、「もっと解き放て!」とばかりオーラを伴う迫力のサウンドを聞かせるのがGT-Rである。

オーラを伴う迫力のサウンドを聞かせるGT-R Tスペック
ただしそのGT-Rも、かつてより全般的に音量がやや下がって感じられたと同時に、なるほど3000rpm付近から上ではジェットエンジンを彷彿とさせる音質が新たに加わったような印象。そうしたこともあってか、あるいは個人的に怒涛の加速を演じる高出力BEVに乗る機会が増えたこともあってか、爆発的と記憶していたGT-Rなりの加速感が、ややマイルド化したように思えたというのも事実だ。

まとめ なるべくして長く生き永らえる存在たち
とはいえ、性格のまったく異なる両車を味わって改めて「やはりスポーツモデルには、表現力豊かなエンジンの持ち主こそが相応しい」と感じたというのもまた確かな事実。加えれば911GT-Rも、なるべくして長く生き永らえる存在となっている、と再認識させられることにもなったのだ。(文:河村康彦/写真:永元秀和)

ポルシェ 911 カレラT 取材車両データ
ボディカラー:パイソングリーン
インテリア・カラー:カレラTインテリアパッケージ/スレートグレー
装着オプション(ここに記載されたオプション価格のデータは登場時のものです。モデルイヤーにより、現在の設定価格とは異なります。あくまでも参照用としてご覧下さい)
ボディカラー(パイソングリーン) 45万2000円、カレラTインテリアパッケージ 98万8000円、リアアクスルステアリング 37万5000円、パワーステアリングプラス 4万4000円、スポーツデザインパッケージ 67万2000円、フロントアクスルリフトシステム 40万2000円、イオナイザー 4万8000円、フューエルフィラーキャップ(アルミルック) 2万2000円、Race-Texのベルトアウトレットトリム(ISO-FIXとの組合わせ) 6万4000円、20/21インチRSスパイダーデザインホイール(ハイグロスチタニウムグレー) 38万9000円、Race-Texのルーフライニング 19万4000円、レーンチェンジアシスト 13万7000円、LEDヘッドライト(PDLS Plus[ポルシェダイナミックライトシステムプラス]含む) 16万5000円、フロアマット(レザーのエッジ付き) 8万8000円、レザーインテリアパッケージ(エクステンデッド) 19万2000円、シートベルト(コントラストカラー) 0円、ストレージパッケージ 0円、ライトデザインパッケージ 8万4000円、LEDドアカーテシーライト(「PORSCHE」ロゴ) 2万4000円、スポーツデザインサイドスカート 17万7000円
車両価格 1757万円+オプション価格 451万7000円=合計 2208万7000円

日産 GT-R プレミアムエディション Tスペック 取材車両データ
ボディカラー:ミレニアムジェイドメタリック
シート地・カラー:本革パールスエードコンビ・プレミアムエディションTスペック専用色
装着オプション
SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)&SRSカーテンエアバッグ 7万7000円、プライバシーガラス(リアクォーター、リア) 3万3000円、ボディカラー(ミレニアムジェイドメタリック、スクラッチシールド) 16万5000円、日産オリジナルドライブレコーダー(フロント+リア) 8万9557円、ウインドウ撥水12ヶ月(フロントウインドウ1面+フロントドアガラス2面) 1万1935円、GT-R専用フロアカーペット(プレミアムスポーツ/消臭機能付) 13万2000円
車両価格 1896万0700円+オプション価格 50万8492円=合計 1946万9192円

ポルシェ 911 カレラT 主要諸元
●全長×全幅×全高:4530×1852×1293mm
ホイールベース:2450mm
●車両重量:1545kg(EU準拠値)
●エンジン:対6DOHCツインターボ
●総排気量:2981cc
●最高出力:283kW(385ps)/6500rpm
●最大トルク:450Nm/2000-4500rpm
トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・85L
●WLTPモード燃費:7.6km/L
●タイヤサイズ:285/40R22
●車両価格(税込):3162万5000円

日産 GT-R プレミアムエディション Tスペック 主要諸元
●全長×全幅×全高:4710×1895×1370mm
ホイールベース:2780mm
●車両重量:1760kg
●エンジン:V6DOHCツインターボ
●総排気量:3799cc
●最高出力:419kW(570ps)/6800rpm
●最大トルク:637Nm(65.0kgm)/3300-5800rpm
トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・74L
WLTCモード燃費:7.8km/L
●タイヤサイズ:前255/45R20、後285/35R20
●車両価格(税込):1896万0700円

[ アルバム : 日産 GT-R プレミアムエディション Tスペック と ポルシェ 911 カレラT はオリジナルサイトでご覧ください ]

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