野球を理解してないのか?

アメリカでも、野球の本質がわかってないのか?

野球って、基本"投手か投手でないか"なのだ。投手は、1試合27アウト全てに投球で関わる。全9ポジションのドコに打球飛ぶか、死んだ打球になるか捕れない打球になるかも投手次第だ。

野手は、あくまで1/9の守備機会も投手次第だ。打撃機会も、打順も守備位置も関係なく1/9だ。リーグによりDH制約あった去年と違い、大谷ルールで投手でも打順にいて、降板してもDHで残れる。

投手は、先発なら5試合に1試合くらいしか出番ない。野手なら、DH含め全試合出られる。チームとして、故障の心配なく打撃で成績残せるなら、いた方が良いのだ。

大谷は投手でなければDHなので、守備の負担も全くない。極端な話、ベンチに座って、打順来たら左打席まで歩いて打つだけだ。打率も2割5分程度、ただ、ホームランが多いだけだ。野手と違い、走塁以外に走りもしない。DH、基本打率か打点かホームランがアテにならなければ起用されない。今の大谷なら、ホームラン出なくなったら起用されなくなる。

カレが中継抑えならいざ知らず、先発なら投球間隔の問題もない。毎日試合でベンチにいて、活きたタマを見て、DHでもブルペンでデイリーのメニューをこなしても、ワンポイント登板しても良いのだ。

投手兼任DHだから、この程度の成績で起用されている。ホームランが減るコトあれば、DH起用が減る可能性はある。

打者出場減ったら、貢献機会が減るだけだ。

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大谷翔平は本当にピッチングに専念したほうがいいのか? 日米成績の比較から分かる、「投手オオタニが打者オオタニに追いつく日」
6/28(火) 11:06 Yahoo!ニュース
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ロイヤルズ戦で今季6勝目を挙げた大谷 photograph by Getty Images
 エンゼルス大谷翔平が22日(日本時間23日)、本拠地でのロイヤルズ戦に「2番・投手兼DH」で出場し、8回2安打無失点&3打数1安打2四球で、今季6勝目を挙げた。試合後の囲み会見では、「投手・大谷」が今、メジャーリーグ(MLB)で着実にステップアップしていることを感じさせるコメントが出てきた。

【最新写真】乱闘に巻き込まれる大谷を敵軍選手から守る水原通訳の姿に感動…。大谷、例のデカ帽子をかぶって「おすまし顔」!?…8回13K+1試合2HR8打点のガッツポーズがカッコよすぎ。「最新版オオタニさんと大リーガー交遊録」や、21歳のかわいいスーツ姿も一気に見る

「しっかり打者を観察しながら。最後の方は変化球が多かったですけど、真っ直ぐでしっかり切り替えて。投げるところで投げて打ち取れて良かったかなと思います」

 全体の7割前後になった「曲がる系」の変化球は、スライダーやカーブ、そしてカッターと、カウントによって違うコースに投げ分ける。そして、打者の意識が「曲がる系」に大きくシフトすると見るや、今度は速球で押す。

 シンプルかつナイスピッチングで、結果的に彼はメジャーリーグ(MLB)移籍後、自己最多となる13三振を奪った。日本プロ野球(NPB)での最多である16奪三振(2014年7月9日の楽天戦)には及ばなかったものの、日本人の投手が1試合13個以上の三振を奪ったのは、2019年9月17日のダルビッシュ有の13奪三振(レッズ戦)以来、3年ぶりの快挙である。

 この試合の初回、大谷は無死一、二塁のピンチにアメリカンリーグ(AL)新人王の有力候補、ボビー・ウィット・Jr.を、時速97.4マイル(約156.7キロ)の速球で空振り三振に仕留めて、MLB通算300奪三振を記録した。244回1/3での同記録への到達は、ダルビッシュの242回1/3に次ぐ日本人歴代2位のスピード記録である。

打者成績と投手成績を比較すると…?
 今季ここまでの90奪三振はAL5位で、メジャー全体でも8位タイだった。9回あたりの奪三振率11.85はリーグ3位と先発投手の中でも突出しており、先行気味だった「打者・大谷」に「投手・大谷」が追いついてきた感がある。

 実際のところ、MLBにおける「打者・大谷」はすでに、NPB時代のそれを凌駕している。

 打撃に関して言えば、積算の成績はすべて、MLBでの記録がNPBを上回っている。だからこそ、「投手・大谷」の成績が「打者・大谷」に遅れを取っていることに違和感を持ってしまうのだが、今季は「投手・大谷」のベストシーズンだった昨季の数字を上回りそうな勢いで投げている。

 大谷は昨季23試合に先発して9勝2敗、防御率3.18、156奪三振という好成績を残した。今季はすでに12試合に先発して6勝4敗、防御率2.90、90奪三振と昨季以上に安定しており、このままなら昨季惜しくも逃した「二桁勝利」も思いのほか早く達成しそうだ。

スモルツの指摘「もしも大谷が投球に専念したら…」
 そんなこともあって、過日、米野球殿堂入りした元サイ・ヤング賞投手のジョン・スモルツが、テレビ中継の解説中、「もしも彼(大谷)がこれから2度と打席に立たずに投球に専念したら、ア・リーグのジェイコブ・デグロムになれる」と語り、日本でもニュースになった。

 デグロムは2018年から2年連続でサイ・ヤング賞を獲得したメッツのダブル・エース(もう一人はやはりサイ・ヤング賞投手のマックス・シャーザー)の内の一人で、現在のMLBを代表する右投げ投手である。

 スモルツ発言を「投打二刀流への異議」と勘違いする人もいたようだが、スモルツは「投手・大谷」の才能を認めた上で、「この男は本塁打を放って、ミーティングにも顔を出しながらビデオでも研究をして、さらに(登板間に)ブルペンに入って投球練習もしなくちゃならない」と、日々の限られた時間の中で、「打者・大谷」との共存がいかに大変なのかを指摘しただけのことだ。

デグロムの投球内容との比較からわかること
 ただし、「このまま『投打二刀流』を続けていては、デグロムのようにはなれない」という解釈なら、少し異論を唱えたい。

 デグロムはサイ・ヤング賞となった2018年と2019年の間、平均32試合に先発し、210イニングに登板して262三振を奪っている。

 大谷は今の登板ペースなら今季登板は残り15試合前後、計27試合前後になり、153イニング程度を投げると見られ、「サイ・ヤング・イヤー」のデグロムには遠く及ばない。

 だが、大谷は前出の通り、9回あたりの奪三振率が11.85にも達しており、それはデグロムの2018年と2019年の平均11.20を大きく上回っている。誤解を恐れずに言えば、「瞬間的なパフォーマンスなら、大谷はすでにデグロムに匹敵している」と考えていいだろう。

 それでも大谷が今季、全盛期のデグロムのように269奪三振(2018年)を記録するとは思えないが、彼の奪三振はここまで12試合で90個、つまり、1試合平均では7.5個だ。残り15試合×1試合平均7.5奪三振=112.5個は加算されそうなので、ここまでの90個と併せると202.5奪三振にも達する。

 それだけでも特筆すべきなのだが、もしも、「投手・大谷」がここからさらに、加速したらどうなるか。

 前述の推定イニング数を10イニングほど上回り、規定投球回数(チームの全試合×1.0=通常なら162イニング)に達したなら、とても面白いことが起こる。いや、正確には昨年まで同様、「前代未聞のパフォーマンスをした大谷」について、新たな論議が起こるのではないかと思う。

「大谷をサイ・ヤング賞に選出すべきかどうか?」
 サイ・ヤング賞投票には、日本プロ野球沢村賞のように、「完投10試合以上」や「15勝以上」、「勝率6割以上」や「200投球回以上」といった明確な規定はない。実際、デグロムは2018年はわずか10勝、2019年は11勝で同賞を獲得していて、その間に獲得した主要タイトルも2018年の最優秀防御率(1.70)、2019年の最多奪三振(255)のみだった。

 過去に投票したことがあるので自信を持って言うが、サイ・ヤング賞投票で重要になるのは、その投手が「一年間を通じて、圧倒的だったかどうか」という、極めて曖昧な基準である。

 その曖昧な基準はしかし、防御率奪三振といった比較的古い成績に加え、セイバーメトリクス(野球の統計分析)の普及によって、ERA+(球場や対戦相手による格差を考慮した修正防御率)やFIP(味方の守備に依存せず、被本塁打、与四死球奪三振のみで評価する指標)、WHIP(イニング毎の被安打数と与四球数)やSO/W(三振と四球の割合)などの数字が公にされた現在、幾らか鮮明に捉えることができる。

「投手・大谷」と「打者・大谷」の未来
 かろうじて二桁勝利に達したデグロムも、「サイ・ヤング・イヤー」はそれらの数字が挙ってリーグ・トップか上位だったし、昨季ナ・リーグサイ・ヤング賞投手となったコルビン・バーンズ(ブルワーズ)がそれらの部門で同様の数字を残し、わずか28試合の先発&167.0イニングでサイ・ヤング賞投手になっている。

 何と言っても、今まで不可能と思われたことを可能にしてきた選手だ。今年は「投手・大谷」の圧倒的なパフォーマンスが「打者・大谷」を凌いで、2年連続MVP獲得の原動力となるかも知れないし、もしかしたら、2011年のジャスティン・バーランダー(当時タイガース、現アストロズ)や、2014年のクレイトン・カーショウ(ドジャース)のように、サイ・ヤング賞とMVPのダブル受賞も夢ではないかも知れない――。
(「メジャーリーグPRESS」ナガオ勝司 = 文)

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