クルマのチューニングとして、ドコまでやるかだが、ちゃんと考えて対応するなら、やれば良いだけだ。
S15シルビア、S13⇒S14化で1.72mという3ナンバーだったサイズを5ナンバーギリギリに縮めたモデルだ。
それを、ワザワザまたワイドサイズにする?やるなら、何のため?レースだと、改造車を禁止しているカテゴリーもある。単に、サーキットでタイム出す目的に大枚叩くの、正当かな?公道も走るなら、公認取らないといけなくなる。カネも手間もかかる。
せっかく車幅拡げても、よりワイドタイヤ履かせたら、トレッド=タイヤ中心距離だからトレッド拡大幅が減る。駆動輪はパワーアップに依るグリップアップは必要になる場合あるが、駆動に関係ないフロントをワイドにするとハンドルは重くなるし、ボディーの受ける反力も大きくなる。
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ワイドボディの存在感がハンパない! ルックスだけじゃないサーキット走行派には嬉しいメリットとは
7/3(日) 18:01 Yahoo!ニュース
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フェンダー叩き出しでは得られない満足感がある!
ワイドボディキットを仮装着した直後のS15シルビア
ワイドボディ化というとフェンダーを叩き出すのが定番。しかし、もっと大幅なワイドボディ化もある。それがフェンダーカット&オーバーフェンダーの装着だ。
【写真】フェンダーをカットするのは勇気がいる! ワイドボディキット装着工程の画像を見る
そもそもフロントフェンダーはワイドなものに交換してしまえばいい。しかし、リヤは取り外しができないので、ボディ自体を加工するしかない。そうなるとノーマル復帰は無理。もうワイドボディでずっといくしかないのである。
それでも得られるものはほかにはないワイドなボディ。一般的にドアはそのままなので、いわゆるコークボトル的なクビレのあるグラマラスなボディラインになる。これはオーナーだけかもしれないが、なんともいえぬ満足感があるもの。レーシングカーも多くはそういったボディラインになっている。
大幅なボディ加工が必要になってしまう
フロントフェンダーはFRPなどのワイドフェンダーに交換すれば比較的簡単。しかし、インナーフェンダーがワイドになった分、足りなくなってしまう。そこでインナーフェンダーを外す手もあるが、筆者がS15をワイド化したときは、騒音が増えたりするのを考慮してインナーフェンダーを残してもらった。純正インナーフェンダーを購入していまあるものと重ねてカットして接着することによって、ワイドなインナーフェンダーを製作してもらったのだ。
リヤフェンダーはまずノーマルの耳の部分をカットする。それからもっと大幅にカット。そうしないといくらワイドフェンダーを装着しても、純正フェンダーとタイヤが干渉してしまうので太いタイヤが履けないのだ。
リヤフェンダーはそのカットラインを引き上げるように切り目を入れていく。しっかりとラインを上げたらサビ止めを入念に施す。
FRP製のワイドフェンダーはそのまま被せて接着すればいいのだが、そうなるとCピラーにフェンダーを被せた段差ができてしまう。そこでFRPフェンダー裏面を削って薄くしてから装着し、Cピラーの重なる部分はスムージング。この作業によって、継ぎ目のないオーバーフェンダーとしてもらった。
太いタイヤを装着でき安定感が増す
ここまですることでS15シルビアで265/35R18タイヤを余裕で履けるようになり、285幅まで履けるように加工した。これこそがワイドボディでしか得られないことで、太いタイヤをワイドトレッドで乗れるようになるのだ。
それはグリップ力のアップに繋がり、さらなるタイムを狙えるようになる。そして、じつはタイムだけではないメリットも大きい。それがワイドトレッド化だ。トレッド幅が長くなるとクルマの動きとしてはダルくなる。よく言えば落ち着きが出るのだ。それによってとくにFR車は格段に扱いやすくなる。
シルビアのようなリヤ駆動車ではパワーを出すほどに悩まされるのはリヤタイヤのスライドだ。パワーを掛けるとリヤが流れてしまう。そのときの挙動がワイドトレッドになると穏やかになるので、扱いやすくなる。それまで急にリヤが流れていたのが、ジワジワと流れるようになるので怖さは半減。余裕を持ってドリフトできるようにもなるのだ。
見た目にも満足感が高く、乗りやすくもなるワイドボディ化はコストに対するリターンは悪くない。しかし、売却時には高くなるか、劇的に安くなるか、車種や仕上がりによってまちまちなのでリスクはある。でも、それだけの満足が得られるチューニングでもある。
加茂 新
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