節穴日本プロ野球マスコミ、シーズンと短期決戦を混ぜ返すな!

成功しかけた大胆プラン?新しいプロ野球の勝ち方?節穴ぶりを随所に見せる日本プロ野球マスコミ、一体、ドコに話を持って行きたいのか?シーズンをこんな継投続けて、優勝に必要な約6割勝つと思ってるの?

コレはかなりの特攻戦法に近い。シーズン大詰の勝負どころか、CSや短期決戦しか使えない戦法なのだ。

オリックスは、数年前、ソフトバンク秋山監督最終年に、約1ヶ月半くらいやって、ブッちぎられたゲーム差を詰め、最終戦決戦に持ち込んだ。だが、最終戦、金子対大隣で負けた。疲弊した中継抑え、CS1stで打ち込まれ負けた。以後、中継抑え再編成に時間を要した。

去年と今年、オリックスの中継抑えメンツが変わっている。シーズン中にメンバー変わった状態で、かなりの試合数もこなしている。一方では、経験してない疲労も蓄積されている。右本格派、タマの強さばかりで押すメンツを揃え過ぎだ。後ろに行くほど、慣れられる。本来は、左右や本格派/技巧派や投げ方など、タマ筋を変える編成が必要なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

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成功しかけた大胆プラン 頂上決戦でオリックスが描いた新しいプロ野球の勝ち方
10/24(月) 11:54 Yahoo!ニュース 
日本シリーズ・ヤクルト-オリックス】9回、ヤクルト・内山壮に同点3ランを浴びたオリックス・阿部(撮影・大泉謙也)
 ラストイニングを担うストッパーは、過酷な稼業だ。相手に攻略されたときは、チームの勝利が吹き飛んでしまうことと半ばイコール。日本シリーズ第2戦、3点リードの9回にオリックスの阿部がヤクルトの20歳、内山に代打同点3ランを許し、マウンド上でぼうぜんとする光景に、記者席で思わず心が痛んだ。

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 ただ、最後の最後に追いつかれたオリックスだが、第2戦で見せた“5回の継投”という新パターンは、近い将来、ひょっとすれば来季あたりから、どんどん使われていくことになるのでは、という予兆が見えた。

 先発は、プロ8年目の30歳、山崎福。硬い神宮のマウンドに初戦先発のエース山本が対応できなかったのか、五回途中で左脇腹を痛め降板。山崎福は日大三高、明大を経てのプロ入りで、アマ時代の主戦場は神宮。日大三高時代に出場した10年の選抜大会では、甲子園で1大会13安打の大会記録をマークした打撃も生かせるセの球場という要素を加味しての起用だが、登板は9月20日以来。優勝争いのヤマ場も、CSファイナルSでも登板機会はなかったのだ。

 その山崎福が自ら先制打も放ち、投げても4回無失点と、この時点で2点のリード。山崎福のスタミナ面や実績も踏まえたのだろう。オリックスはここから、逃げ切りを図るという大胆な継投に入った。5回から山崎颯が2イニングを投げ、7回は宇田川、8回にはワゲスパック。9回の阿部を含めたこの4人は、いずれも150キロ後半のスピードを誇るパワーピッチャーだ。第2戦ではベンチ入りを外れたが、日米通算213セーブを誇るベテラン・平野佳もいる。これだけの顔ぶれなら、5イニングをつなぐことも十分可能なのだ。

 山崎颯は、昨年の日本シリーズで第4戦に先発して5回1失点。来日1年目のワゲスパックも当初は先発要員。ところが2人とも、5回近くになるとスタミナ切れか、集中力がうせるのか、痛打されるケースが目立った。八分の力で100球前後をコンスタントに投げる能力にたけたタイプもいれば、1イニング15球を全力で行く方が向くタイプもいる。その“集中型”に適性を見いだされた2人は、今季途中からリリーフに転向していた。

 さらに、2年目の宇田川は、今年7月までは育成選手。1メートル82、94キロの恵まれた体格から投げ下ろすストレートと落差のあるフォークで、今季のウエスタン・リーグでの14回1/3で21奪三振。そのパワフルさが評価されて1軍昇格を果たすと、シーズン終盤の19試合で2勝3ホールド。CSファイナルSオリックス日本シリーズ進出を決めた第4戦でも、2点リードの5回から2番手として2イニングを投げ、3三振を奪って無失点。支配下登録から3カ月で、日本シリーズの舞台に立つという驚きの成長ぶりだ。

 第2戦で、山崎颯は5回に村上を156キロで見逃し三振。宇田川も7回、代打の青木を150キロで空振り三振。ワゲスパックは8回、2死満塁のピンチを招きながらも長岡を152キロで空振り三振に仕留め、ここまで無失点リレー。3点リードの9回、2年目の新ストッパー阿部が同点弾を許したが、その阿部もレギュラーシーズンでは、44試合登板で失点3、防御率0・61と新人王候補にも名前が挙がる活躍を見せ、その信頼度を増していた。

 先発投手の評価の指標として使われる「クオリティー・スタート」(QS)は6回3失点以下が基準。つまり、先発投手の最低限の仕事は、6回を投げ切ることともいえる。残る3イニングをいかにして逃げ切るか。これを確立させたのが、7回・藤川球児、8回・ウィリアムス、9回・久保田智之の「JFK」をフル回転させ、阪神を05年に優勝に導いた岡田彰布監督だろう。オリックス監督時代には、平野佳寿を先発からリリーフに転向させるなど、選手の能力を見抜く力はピカイチの岡田監督が、来季から阪神の監督を再び務めるが、先頃行われた就任会見で語ったのは「今は勝ちパターン3人では無理」という新たな見解だった。

 先発投手も150キロ台のスピードが普通になってきた分、肉体の消耗度も早い。ゆえに、投手のタイプや実力によっては、リリーフをつぎ込むタイミングが「7回からの3イニング」というこれまでの常識から“前倒し”が必要になってくる時代が来た。その先取りともいうべき継投が、第2戦のオリックスだった。

 しかも、特筆すべきなのは、オリックスが第2戦でベンチに入れたリリーバー9人全員が「右」だったことだ。村上対策のワンポイント用として左投手を入れるより、1イニング15球を150キロ超で押し切れる力の投手という観点で考えれば、右も左も関係ないという発想で考えれば、この陣容にもうなずける。

 ソフトバンクも今季中盤からは7回・松本、8回・藤井、9回・モイネロの“勝利の方程式”が確立された。それでも、この日のオリックスが見せた「5回から逃げ切り」に入るには、もう1人、いや2人、1イニングを任せるだけの信頼に足る投手をつくる必要がある。

 オリックスの大胆なプランが、日本シリーズという頂上決戦で成功しかけたことを、こちらもドキドキしながら見守ったのだが、これが勝つための、一つのオプションになる日は、そこまできているような気がする。しかも、豊富な投手陣を誇るオリックスに対抗するために、ソフトバンクもその準備を急ぐべきだという思いも、同時に強くした。(喜瀬雅則)

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