スーパーカー乗りの普段のアシグルマ、飽くまで"普段の"というのがミソだ。スーパーカーは普段使いしない。モノにも依るが、普段使いデキない。だから、普段使いには堅いクルマ、実用性高いクルマを使うのだ。実用はそちらで賄うから、余計に趣味グルマは趣味サイドに振れる。
とは言うものの、ワタシはファミリーカーとして4ドアセダンを使っていながら、趣味グルマも家族4人乗れる2+2クーペにしてしまった。結局、エマージェンシーを考え、2座やミドシップも選べなかった。
ワタシのクルマはファミリーカーと趣味グルマ2台ともドイツ車(アルピナB12-5.0BMWとポルシェ996カレラ)だから、そんなに壊れない。しかし、趣味グルマがイタリアやアメリカやイギリスやフランス車だったら、そうは行かないだろう。実用サイドの信頼性要求レベルは更に高くなる。プロ野球選手らでも、フェラーリやベントレーやランボルギーニなど持っていても集合移動には使わず、ドイツ車や日本車を使う。今は日本車でもレクサスあるし。
トヨタアイシスは仕事でも使ったが、実用性高い。ヒトもモノも積めるし、仕事で使う分には動力も十分だ。
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スーパーカー乗りの普段のアシクルマは? 「カウンタック」や「365BB」オーナーの意外すぎるチョイスとは
12/10(土) 8:10 Yahoo!ニュース
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街で見かけるフツーのクルマに乗るのはじつはスーパーカーオーナーかも?
フェラーリ365BBとトヨタ・アイシスのツーショット
本当は誰もが注目するスーパーカーや旧車を愛用しているのに、普段は地味な足グルマで移動している自動車趣味人がいる。ここではギャップの大きな足グルマライフを楽しむ4人のオーナーを紹介しよう。
【画像】『サーキットの狼』の池沢先生の元愛車だったフェラーリやスーパーカーを見る(23枚)
その1 「カウンタック」2台×「クラウン」
1988年式のランボルギーニ「カウンタック5000QV」をベースとし、細部に至るまで徹底チューニングした「カウンタック イオタ」と、「ウルフ・カウンタック」こと「カウンタック LP500S ウルフ・スペシャル #1」という2台のカウンタックを愛用しているOさんもそのひとりだ。
「足グルマは2004年式のトヨタ クラウンです。いわゆるゼロクラウンですね。来年の1月で、乗り始めてから2年になります。同じマンションの住人が、高齢のため運転免許証を返納するので買ってほしい、ということで引き取りました」
ステルス性が高いシルバーのクラウンに乗り、安全運転で走っている人がレーシーなカウンタックも愛用しているとは想像できないはずだ。
その2 「ディーノ246GT」×「スペーシア」
続いて紹介するのは、1972年式の「ディーノ246GTタイプE」を愛用しているIさんだ。
「高齢になったオヤジが最後の愛車を買いたいと言いだし、ひそかに自分が継承することを前提にチョイスしたクルマです。オヤジが免許証を更新するタイミングでの返納も先読みしました。そんなこんなで2018年に買ったのはスズキ スペーシアのターボ車で、型式はMK53Sです。オヤジはターボなんかいらない! とか、ナビなんかいらない! とか言っていましたが、ゆくゆくは自分のモノなので(笑)、両側電動スライドドアで車重があるからターボがないと坂道ツラい……とか、どこかに行ったときに迷わないためにもナビは必要……とか、なんとか口説いて最上級グレードをゲットしました」
ディーノと比較すると、荷物をたくさん積める、エアコンが効く、ATなので運転がラクちん、すれ違いざまに「おぉ~」と言われない、などなど、スペーシアはイイことばかりなのだという。
「なんと言っても、愛犬を乗せられます! 彼の専用車ですね」とも話してくれたIさんの足グルマ生活もスーパーカーライフ同様に充実しているのであった。
その3 「365BB」×「アイシス」
2009年に個人売買で1974年式のフェラーリ「365BB」を購入したSさんも、地味な足グルマに乗っているスーパーカーオーナーだ。
「コツコツ貯めていたお金がそれなりの金額になったので、カウンタックQVを購入する予定でしたが、そのときの売り物はLP400Sとアニバーサリーしかありませんでした。高い買い物なので、あせることなくカウンタックQVの売り物が出てくるまで待とうと思っていましたが、『サーキットの狼』の作者である池沢先生がスーパーカーブーム当時にファーストオーナーとして乗っていた365BBがあるというので、とりあえず“カウンタックQVが見つかるまでのつなぎ”として購入しました。しかし、なんやかんやあって、気がついたら10年以上所有しています」
写真では分かりづらいが、Sさんの365BBはボディカラーがオレンジがかったレッドで、おそらく、このロッソ・ディーノと呼ばれる純正カラーをまとった365BBは日本に1台だけしか存在していないと思われる。当時のことを知っているキャステルオートの鞍さんやレーシングサービスデイノの切替さんは、このクルマを見てすぐさまかつての池沢先生の愛車だと気づいたそうだ。Sさんはこう語ってくれた。
「スーパーカーブーム当時にシーサイドモーターによって輸入された個体で、さまざまなスーパーカーを乗り継いだ池沢先生が、このクルマとなら死んでもいい! と思ったという、あの365BBです。ロッソ・ディーノの365BBは、ほんの数台しか生産されなかったそうです。1977年に開催されたカロッツェリア・イタリアーナなどのスーパーカーショーに展示されていたクルマそのものなので、撮影したことがある人も少なくないでしょう」
そんな365BBを所有するSさんの足グルマ遍歴は、トヨタ クラウン(義理の父からもらったクルマ。エアコン故障で廃車)→フォルクスワーゲン ポロ(マニュアル練習用に3万円で購入。ウォーターポンプの故障で廃車)→日産ラシーン(15万円で購入。事故に巻き込まれて廃車)→トヨタ オーパ(25万円で購入。免許取りたての娘さんがハデにこすったので乗りかえ。オーパに乗っているときに365BBを購入)→現在のトヨタ アイシスということになる。
「2020年の2月に、2008年式のトヨタ・アイシスを中古車で購入しました。35万円でした。燃費や排気ガスなど、365BBが環境にあまりよくないのでエコカーのプリウスも考えましたが、実家や義実家に帰省したときに両親も一緒に乗れるようにミニバンを選択。基本的に足グルマにはお金をかけない主義なので、ドノーマルです」
Sさんの次の愛機もナイスチョイスとなることは間違いないだろう。
その4 「ヨタハチ」×「エスハチ」×「パオ」
最後に紹介するのは、1966年式のトヨタ「スポーツ800」と、同じく1966年式のホンダ「S800」を愛用しているWさんだ。
「1990年式の日産パオは、8年ぐらい前に購入しました。当時乗っていたBMWミニクーパーが壊れてしまい、直そうと思ったのですが、親戚のオバさんが昔乗っていたパオがあるということで見に行き、キャンバストップが破れていましたが、それを購入。もちろん、キャンバストップは修理済みです」
ヨタハチとエスハチとパオというラインアップでの自動車趣味生活もアリということだ。メインの趣味車と足グルマに共通のテーマを持たせるのも面白いし、意外なギャップを楽しむのもまた一興。皆さんもぜひ、自由な発想でのカーライフを楽しんでみてはいかがだろうか。
高桑秀典
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