大谷翔平、アメリカ系運痴学者のスポーツ科学では、正しく分析デキない!

この谷本道哉、ボディービルなどもやっているが、所詮アメリカ系スポーツ科学の追随者、自分が野球に関わらないから、筑波大で大船渡高から佐々木朗希のトレーニングメニューを作った運痴学者と変わりない。

大谷翔平ダルビッシュ有と同様、自己を強いピッチングマシン化する意図でトレーニングした。だから、筋肉を太く強く鍛えた。バネのようなしなやかさではなく、タマを強く射ち出すための強いアームだ。スピードの出やすい射出リリースだ。

藤浪晋太郎の方が、長い手足と高い上背を含め、よりしなやかに動く。大谷翔平とは筋肉筋力の構造が違う。そして、スピン系のリリースをしている。

野球、少なくとも投球動作について、キチンと理解してないと、こうした分析で正しい表現がデキない。きっと、剛速球と快速球の違いもわからないだろう。

 

 

 

 

 

 

***********************************

大谷翔平の肉体は「別次元の宇宙人」「スポーツ科学の常識からは考えられない」 筋肉のプロ・谷本道哉も驚く「二刀流ならではの体型」とは
3/16(木) 17:00 Yahoo!ニュース
  60 
筋肉のプロ・谷本道哉さんが大谷翔平の筋肉を解説
ワールド・ベースボール・クラシックWBC)が大いに盛り上がっている。

 ひときわ話題になっているのが、「侍ジャパン」の大谷翔平だ。日本が4戦全勝した1次ラウンドの大谷は打率5割、1本塁打、8打点の大暴れ。投げては初戦の中国戦で4回無失点5奪三振を記録し、WBC公式ツイッターで1次ラウンドプールBのMVPに選出された。

【写真】胸板・腕筋、半端じゃない…大谷翔平の二刀流ならではの肉体美

 そんな活躍とともに、ちまたで話題になっているのがヒーロー漫画の主人公さながらの肉体美。大谷の筋肉は何がすごいのか? あの筋肉が好成績を生むのだろうか?

 NHK番組『みんなで筋肉体操』でお馴染み、順天堂大学スポーツ健康科学部先任准教授の谷本道哉さんに"筋肉のプロ"目線で大谷について語ってもらった。

◆ ◆ ◆

●二刀流の鍛え方が生む「大谷体型」

"カッコいい肉体"の定義はさまざまだろうが、一般的にジム通いで多くの人が目指すのが、水泳選手やボディビルダーのような逆三角形の体型。しかし、大谷の身体はこうしたシルエットとはまったく異なるという。谷本さんが解説する。

「見栄えする体づくりにおいて、普通あまり鍛えないのが、みぞおちからお尻までの間。このあたりに筋肉をつけると寸胴体型になってしまうと避ける人が多いのです。

 しかし野球は、投げるにしても、打つにしても、ひねる動作がとても大切なスポーツ。この回転力を高めるには脇腹の腹斜筋、そして骨盤を回すお尻の大殿筋、内ももの内転筋も必要になってきます。

 大谷選手はとりわけ腰回りがガッシリしているのが大きな特徴ですね」

 だが、大谷はいわゆる寸胴体型に見えない。それは、速球投手であるだけでなく、長距離砲スラッガーとしての、二刀流ならではの上半身の鍛え方にあるという。

「身体が生み出すパワーは筋肉の大きさ、体積に比例します。そのためホームランバッターは、重たいバットを振るには腕の太さも含めて大胸筋、広背筋といった上半身の上部の筋肉も発達しています。その分寸胴は目立たなくなります。

 一方で、ピッチャーはボールを速く投げるために、上半身では大胸筋、広背筋が厚くなりますが、腕の太さはそれほど必要ありません。

 たとえば、巨人の右投げの畠世周投手は、広背筋の厚みを測ると、右が左の約1.5倍、断面積にすると2倍程度もある。投げることに特化したトレーニングを積むとそれくらい背中の筋肉が発達するんです」

●投手専念なら球速170キロもあり得る

 下半身や体幹が必要なのは言うまでもないが、むやみやたら上半身を鍛えてもパフォーマンスは上がるとは限らないそうだ。

「大谷選手と同年代で、今シーズンからメジャーリーグに挑戦する藤浪晋太郎投手の体型を思い浮かべてみてください。

 背格好が似ていてガッシリしていますが、腕まわりはそこまで太くありません。本来はそれがピッチャーに適した筋肉のつけ方だと言えます。

 なぜなら、腕に筋肉をつけすぎると投げる時にそれが重りとなって、球速が出づらいからです。生み出した運動エネルギーの多くを、腕を振ることにとられてしまいます。

 しかし、大谷選手は特大ホームランを量産できる太い腕を持ちながら、160キロを超える剛速球を投げる。これは、スポーツ科学の常識からはちょっと考えられないこと。別次元の宇宙人に見えます(笑)」

 今シーズンもメジャーリーグが開幕すると、「ピッチャーかバッターのどちらかに専念したらどれだけすごい記録が誕生するだろう」との声が聞こえてきそうだが......。

「球速がすべてではありませんが、ピッチャーに専念して、藤浪投手のような体型にしたほうが球は速くなると思います。球速170キロを超えて、さまざまな記録を塗り替えられるかもしれません。

 ただし、その領域に達すると肩や肘が耐えられなくなるかもしれない。ホームランバッターとしての太く腕の重りをつけたまま投げているおかげで、過剰な負荷がかかるのを防ぐことができていると考えることもできますね」

●「人はそれをオーラと呼ぶのでしょうね」

 先日、侍ジャパンのメンバーで西武の山川穂高SNS大谷翔平との仲睦まじいツーショットをアップした。自虐しつつ「しょーへいが顔小さいんだっ!!!!」という山川のコメントも話題になった。

「広い肩幅や胸板の厚みで顔が小さく見えるのもありますが、それよりも私が注目しているのは首の太さ。肩を引き上げる動作においては、首は土台の役目を果たしています。

 首の付け根のあたりの僧帽筋で肩を引き上げる際は、土台である首を強く固めておく必要があります。

 たとえば、下半身を中心に全身のパワー発揮能力を高める代表的なメニューに、重量挙げに似た動作を行なう『クイックリフト』があります。

 これをフィットネスジムでやる人はめったにいませんが、アスリートはよく行ないます。大谷選手もおそらく行なっていると思います。クイックリフトをやると、重量挙げ選手のように首が太くなります。

 首を太くする筋トレをする人は少ないかもしれませんが、大谷選手を見ていると太い首もカッコいいですよね」

 見せるための筋肉ではなく、一流アスリートとしての機能を備えた筋肉。だからこそ、その身体が人を惹きつけるのではないか。

「投打どちらでもバツグンの成績で、数々の記録を打ち立てきたことで、鍛え上げられた筋肉が実際よりもさらにひと回りもふた回りも大きく見えるというのはあると思います。人はそれをオーラと呼ぶのでしょうね」

【プロフィール】谷本道哉 たにもと・みちや 順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科先任准教授。1972年、静岡県生まれ。大阪大学工学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。国立健康・栄養研究所特別研究員、東京大学学術研究員、順天堂大学博士研究員、近畿大学講師を経て現職。専門は筋生理学、身体運動科学。NHKみんなで筋肉体操』などでも運動の効果を解説。
小林 悟●取材・文 text by Kobayashi Satoru

***********************************