バカなヒト達!投手の肩ヒジ故障の要因を、未だにわかってない?

投手が何故、肩ヒジ故障するのか?マスコミも野球指導者や選手や評論家達も、未だに理解してないのか?そりゃあ~、いつまで経ってもトミー・ジョン手術がなくならないワケだ。投手に限らず捕手や野手でも、硬球で変な投げ方すれば、1球でも故障負傷する。

本来、カラダに合う投げ方で、その時カラダに負担の少ない球威のタマを投げるのであれば、極端な話何球でも投げられ、故障負傷しない。カラダに合う自然な投げ方を見つけるために投げ込みし、投げ続けるカラダを作るためにトレーニングする。日頃キチンと投げ込みしていれば、自分の限界球威や球速を把握し、後は変化球や内外高低緩急のコントロールを磨き、ムリをしない範囲で打ち取るスキルを身に付けようとする。

あくまで、トレーニングと投げ込みはセットだし、強度見合いだ。瞬発力系トレーニングで投げるタマの速さ強さ距離を伸ばすし、持久力系トレーニングで投げるカラダの耐久力を伸ばすのだ。10代中盤までは、そのバランスが重要だ。アメリカのスポーツ医学者達、わかっているかも知れないが、敢えて口を噤んでいる。トミー・ジョン手術の顧客を絶やさないためだ。

日本アマチュア野球は高校での甲子園を頂点に、中学でも負けたら終わりのトーナメント形式だ。カラダの成長途上であり、強さを引き出し得る。先に勝ち抜くスキルを教える。だが、アメリカは10代中盤に鍛練されず、先天的にデカくなるだけ、MLBキャンプでは目先の競争に勝つため、手っ取り早い瞬発力系トレーニングに偏る。日本投手の方がスキルと持久力に於いて優るし、アメリカ投手の方が体格や瞬発力に於いて優る。

そういう素養の違いを未だにソレすらわかってない、バカなMLB経営者指導者達は、配慮のシンボルとして、一律100球制限をやってる。ソレを受け売りしているのが、NPB指導者や評論家や選手達だ。悪いコトに、アマチュアの大会運営者や指導者や評論家や選手達もカレらをダメなのに手本にしてしまっている。

大谷翔平が言ってる、ピッチクロック云々はほんの目先の要因に過ぎない。確かに、1球投げて、インターバルに回復する要素はなくはない。しかし、極一部だ。第5回WBCで、チェコの投手は120キロしか出ないストレートでも変化球とコントロールで日本を苦しめた。アメリカでも、ニークロやウエイクフィールドなど遅球変化球を操る投手もいた。別に、投手は150キロや160キロ出せとは規定されてないし、打者は投手のタマが何キロでもどんな変化をしてもしなくても、ストライクなら打たざるを得ない。全力投球せよとも規定されてない。クルージングでも、内外高低緩急をコントロールして打者をアウトに取り、イニングを重ねれば良いのだ。しかし、外人投手達に日本人投手達ほどのクルージングで打ち取るスキルはない。だから、手っ取り早く全力投球するのだ。

本来、大谷翔平が2度も手術受けるコトになったのは、速球やフォーク含め、自分の腕ヒジの強度以上に投げ過ぎたからだし、粗悪メジャー球ローリングスボールでのショートアームもフォークの握りも腕ヒジに負担をかけたのだ。

つまり、大谷翔平らが「粗悪メジャー球ローリングスボールをやめたら?」「東京五輪使用球、アシックスボールを使ったら?」と言っても良かったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

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大谷翔平だけじゃない…MLBピッチャー「ヒジ故障者が多すぎる」問題、原因はピッチクロックか、球速か?「だから大谷翔平は背中の筋肉を鍛えた」
4/27(土) 11:06 Yahoo!ニュース
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4月26日、ナショナルズ戦の試合前。レフトの守備練習を行い、笑顔を見せるドジャース大谷翔平(29歳) photograph by KYODO
 野球少年にとって、速球を投げるのは憧れであり、夢である。

 私の世代だと(昭和42年生まれ。いわゆる「KK世代」)、小学校の同級生でいちばん速い球を投げられる投手を誰もが知っていたし、畏怖の対象でもあった。

【現場写真】「新通訳が素晴らしいから…」大谷翔平が記者たちを笑わせたシーン&6年前メジャー初本塁打から大谷のカラダはこんなに変わった、などすべて見る

ヒジ故障者の“長いリスト”
 そして半世紀ほどが経ち、投手たちは進化を遂げた。

 日本球界では、ドラフト前に「150」を出すのがひとつの目安となり、アメリカでは「95マイル=約153キロ」が基準値となっている。

 しかし、今季のメジャーリーグでは主戦投手が肘のケガによって戦線離脱するケースが多く、4月14日のドジャースパドレスの中継を見ていたら、現在、離脱中の選手のリストが挙がっていた。

 ■MVP受賞者
 大谷翔平(ドジャース)

 ■サイ・ヤング賞受賞者
 コール(ヤンキース)
 アルカンタラ(マーリンズ)
 レイ(ジャイアンツ)
 ビーバー(ガーディアンズ)
 デグロム(レンジャーズ)

 ■オールスター選出経験者
 ビューラー(ドジャース)
 マクラナハン(レイズ)
 ジオリト(レッドソックス)
 バティスタ(オリオールズ)
 ヘンドリクス(レッドソックス)

 ■期待の星
 ストライダー(ブレーブス)
 ペレス(マーリンズ)
 メイ(ドジャース)
 ブラディッシュ(オリオールズ)
 バズ(レイズ)

 だいぶ、多い。

15年で「豪速球」はこんなに増えた
 先日、メジャーリーグ選手会が、肘の故障の増加はピッチクロック導入の影響と主張したが、メジャーリーグ機構側は真っ向から否定し、「投手の球速、スピンレートの上昇」が直接的な原因であると反論した。

 日本のメディアは「ピッチクロックが原因では?」という論調に飛びついたが、さすがアメリカは数値で証明してくる。14日の放送では故障者のリストに続いて、こんな数値が紹介されていた。

 ■95マイル以上のフォーシーム、シンカーの割合
 2008年 13%
 2023年 35%

 ■85マイル(約137キロ)以上の変化球の数
 2008年 3万3956球
 2023年 7万7300球

 こういうデータがパッと出てくるところもすごいが、投手たちがいかに「スピードへのあくなき欲求」を進化させてきたかが分かる。

 現代はまさに、「豪速球」時代なのだ。

“ハードスロー”時代
 豪速球時代の到来は、打者の進化とも関係する。

 2010年代、アメリカでは「フライボール革命」が進んだ。打者の遠くに飛ばす技術が著しく発展した時代である。そのあたりの事情は日本では2021年に翻訳が出た『アメリカン・ベースボール革命』(化学同人)に詳しいが、一例を挙げると、メッツで並の選手だったジャスティン・ターナー(現ブルージェイズ)が分かりやすい。2014年にドジャースに移籍したころから、OPS(出塁率長打率の和)が.900に近づいてきた(.800を超えれば球団に必要とされる選手といえる)。ターナーは打撃フォーム、バットの軌道を修正し、長打を打てる選手へと変身したのだった。

 ターナーだけではない。同時多発的にフライボール革命は進んだ。そして投手たちはその対抗策として、ハードなボールを投げることを選択した。

 アメリカの野球は相手に対して「かわす」ことをしない。真っ向勝負だ。パワーに対しては、パワーで対抗する。その結果として、数値で示されるように95マイル以上の球の割合は2倍以上に増え続け、変化球でさえ85マイルを超える球種が多く用いられるようになってきた。

だから大谷翔平は背中を鍛えた
 こうした投手と打者の相互作用による「進化」は、大谷の打撃にも見ることができる。

 4月23日付の「朝日新聞」には、筑波大学の川村卓・硬式野球部監督(同大教授〈動作解析〉)の視点で、大谷の進化が語られている。

 フライボールを打つためのアッパースイングを意識した打者に対抗する手段として、投手たちは高めにハードなボールを投げるようになった。高めの球はアッパースイングだと捌きにくくなるからだ。

 川村監督の指摘で面白かったのは、大谷は高めのハードスローに対抗するため、のけ反るような打撃フォームに取り組むようになり、それを実現するため、広背筋からハムストリングを鍛えたというのである。

 つまり、高めのハードボールに対して、体の後ろ側を鍛えることで対抗、実際に長打を連発している(4月1日から25日までの打率は.386で、4割打者が誕生するのではないかと、内心密かに期待している)。

 大谷のような稀代の打者の登場だけではなく、2022年からはナショナルリーグ指名打者制度の導入に踏み切り、投手には息を抜く暇がなくなった。それだけ――リスクが増えているということになる。

 この傾向はメジャーリーグのレベルにとどまらず、アマチュアにまで波及している。14日の放送では、アメリカでは高校生でトミー・ジョン手術に踏み切る選手が少なくない、とアナウンサーがコメントしていた。

 しかし、2010年代中盤でさえ、すでにトミー・ジョン手術は「カジュアル」なものだった。スプリングトレーニングの取材中にとある球団の関係者に話を聞いたところ、

「ドラフトするにあたっては、もちろんトミー・ジョン手術を受けたかどうかも検討材料になる。けれど、受けたことはマイナス要素にはならない。むしろ、『もう済ませてるんだな』という見方をするんだ」

 という声を聞いて、驚いたことがあった。

 手術への抵抗感については、日米で大きな差がある。

日本球界への影響
 さて、こうしたアメリカのトレンドは日本球界にどのような影響を及ぼすだろうか。

 日本の球場はホームランが出やすい球場が実際に多いから(東京ドーム、神宮が代表例)、投手はその対策として「配球」「コントロール」を磨いてきた歴史がある。このあたりはアメリカと発想が違うが、最近はハードボールを投げられる若手が増えてきた。

 佐々木朗希。

 山下舜平太。

 彼らが登板するとなれば、それだけで球場へと足を運ぶ価値があるが、アメリカ的な視点では、

「ハードボールを投げ、相手打線をドミネート(支配)する力を持っているが、将来的にトミー・ジョン手術を受ける可能性もある」

 という見方になる。出力が大きいということ、それはリスクに直結するのだ。

石川とバウアーの“共通点”
 私の取材経験では、「出力」がひとつのキーワードになると思っている。

 東京ヤクルトスワローズ高津臣吾監督は、44歳を迎えた大ベテラン、石川雅規についてこんなことを話してくれた。

「石川は他の投手と比べて出力が小さいので、負担は少ないと思います」

 昨季、横浜DeNAベイスターズで活躍し、近頃メキシコリーグのレッドデビルズと短期契約を交わしたトレバー・バウアーは出力について、次のような考察をしていた。

「僕は身体能力が低いので、そこまで出力を上げることができない。だから、生まれながらにして速い球を投げられるわけではないんだ。そのおかげで、故障のリスクは低いといえるかもしれない。そのかわり、映像技術を駆使しながら球種を短期的に習得する能力には恵まれているけどね」

 投手は多様である。

 出力が大きく、100マイル(約161キロ)を超えるフォーシームを投げられる投手は、憧れの対象である。しかし、悲しいことに故障のリスクもはらむ。

 一方で、石川やバウアーのような投手にも価値がある。

 果たして、「投手の進化」の最終形態は、どのようなものになるのだろうか? 
(「スポーツ・インテリジェンス原論」生島淳 = 文)

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