速く/遅く感じる、クルマのせい?それだけ?

日本の自動車マスコミとモータージャーナリスト、速度感覚についての知見はその程度か?単なるクルマのせい?ドイツ車が速度感覚掴みやすく優れているのは事実だが、ドイツ車はアウトバーンのおかげ?あまりに幼稚過ぎない?クルマ/道路、両面あるハズ。

クルマの面

ドイツ車って、比較的背筋を立てたシートポジションを取りやすい。フロントウインドウスクリーンが比較的立っている。ポルシェ911は、993まではフロントウインドウスクリーンが立っていたし、996でフロントウインドウスクリーンを寝かせて初めて911カレラで最高速度290キロ、ターボの最高速度が300キロを超えた。速度感覚を掴みやすいのだ。

ちなみに、シートポジションを寝かせると、スピードを出しても速度感覚を掴みにくい。掴みにくいというコトは、速度出しても平気だったりする。イタリアンスーパーカーなどはフロントウインドウスクリーンが寝ている。

道路風景の面

絵を描く遠近法ではないが、果てしない直線をスピード出す時、遠い前方は三角形の頂点に近く映る。ホントは、果てしない平行直線なのに。狭い直線は横に狭い二等辺三角形、広い直線は横に広い二等辺三角形に映る。狭いというコトは、速度感覚をキツく感じる。日本の道路は、一般道でも高速道路でも他国の道路より狭い。日本と、アメリカはもちろん、ドイツやフランスやイタリアでも、広い道路は多い。

道路についての考察は明らかに抜けているし、クルマについても視界面での考察が抜けている。

自動車マスコミやモータージャーナリストを名乗る、知見の資格試験をするべきではない?

 

 

 

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同じ時速100kmなのになぜ違う? 速度が同じでも「速く」感じるクルマと「遅く」感じるクルマがある理由
5/1(月) 17:30 Yahoo!ニュース
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関係しているのは目からの情報だけではない
 
スーパーカーで出す100km/hと軽自動車で出す100km/hでは随分と感覚が違うことがある。そんな感覚のズレは、目からの情報による問題も大きいが、クルマ側の問題であることも。
 30年近く前のこと、私は東京・日本橋から三重県鈴鹿サーキットまで、2週間かけて歩いて行ったことがある。その道中話はいずれ機会があればということだが、その際、一日30~40kmを歩くための筋力や体力は、3日ほどで身についてしまったことに驚いた。その経験から、人間は想像以上に素早く新しい環境に馴染めることを知った。

【写真】今じゃあり得ないドッカンターボのクルマ5台!

 高速道路を1時間も運転すれば、時速100kmで走る感覚が身につく。その速度感覚によって、インターチェンジを降りたあとの一般公道で、つい速度超過をしてしまいそうになったことのある人は多いのではないか。これも、人間が新しい環境に馴染みやすい事例といえるだろう。したがって高速道路を降りたときは、一般公道の速度制限をより意識することが肝心だ。

 速度感覚は、情報の90%近くを依存する目からの情報が大きいと思うだろう。それは事実だ。しかし、それだけではない。

 かつて、とある新車試乗をした折、目で追う走行状況ではまっすぐ走っているのに、走りが安定しないような不安を覚えたことがある。いまどきのクルマで、まっすぐ走らないクルマなどそうあることではなく、自分の感覚が間違っているのではないかとも考えた。しかし、いくら走り続けてもまっすぐ走っていないような不安を覚え続けた。そのことを、メーカー広報に伝え、後日、実験部の人がそのクルマを調査したところ、タイヤのホイールアライメントがわずかにズレていたとの報告を受けた。

細部のつくりこみが速度感覚に影響を及ぼす
 
輸入車(とくに欧州車)は比較的高速域での走行が安定していると言われている。その理由の1つに「速度無制限区間アウトバーン)」の存在があるという。ここを普段から走ることを前提としたクルマ作りによって、その高い安定感を手に入れているのだろう。
 そのように、目で見てもおかしな兆候がなくても、体に伝わる感触として直進安定性を感じられないということがある。しかもその原因は、微小なアライメントのズレでしかなかった。ズレの理由を、キャッツアイなどわずかな段差を超えたことによるものではないかとメーカーは推測した。

 新車開発や、その過程での走行実験などによって、クルマは精密につくられている。一方で、高性能化するにしたがい、わずかな変化が想定外の違和感をもたらすことがありえる。操縦安定性はもとより、速度感覚にも影響を及ぼすはずだ。

 ドイツ車が高性能だと評価されるゆえんの一つに、速度無制限区間アウトバーンをもつことがあるだろう。ドイツ以外の国は、欧州でも最高速度は時速130kmであり、ドイツのような超高速道路環境は世界で唯一のものだ。したがって、たとえば時速200kmで走っていたとすると、1秒間で55m以上先へ行ってしまうのであり、その間のわずかな変化が、大きな差として進路に影響を及ぼしかねない。いっそう厳密なクルマづくりが行われるはずであり、その成果は、時速100kmや130kmの状況では、盤石の安定感をもたらすはずだ。

 そういうクルマを運転すると、国内において時速100kmで走っても、あたかも時速70~80km程度であるかのような運転感覚になる。新車が開発で目指した速度域を達成するためつくりこまれた性能が、人間の速度感覚にも影響を及ぼすのである。

 速度感というのは、目の情報だけでなく、人間の体感的な感覚機能を含め、さらにはそのクルマの仕立て具合によっても影響を受けることになる。
御堀直嗣
 記事に関する報告

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