内川は回転数と言うけど、わかってないみたい!

元横浜⇒ソフトバンク⇒ヤクルト内川聖一が回転数について話している。だが、あまりわかってないで話しているように思う。

この回転数という数字、クルマのタコメーター値と同様、あくまで回転速度であって、捕手に届くまで回転数をカウントしたモノではない。クルマや自転車のタコメーター、rpm表示で分当たりの回転、実生活では秒やコンマ秒なので、その1/60以下でしかないし、計測区間はその更に数分の1だ。

トラックマンなど、今の計測機器、投手のより近いところ、より短い区間で初速や回転などの変位を見ている。だから、今の投手の初速や回転数なども、高めの数値が出る。初速で言えば、5キロは出やすくなっている。

回転数で言うと、タマの速い投手の縫い目などの変位は大きめに扱われる。ボールリリースが違う大谷翔平でも藤浪晋太郎でも、割と似た回転数になっていたハズ。射出型の大谷翔平の速球は、割と初速から終速変わりが少なく、平均速度も高め到達時間が短めだから、あまり回転せずに捕手に届く。スピン型の藤浪晋太郎の速球は、割と初速から終速で大きく変動し、平均速度が低め到達時間が長く、多目に回転して捕手に届く。到達時間が長く回転している方が、空気抵抗を強く受け、変化したり伸びたりするのだ。

回転数が高い数値でなくても打ちにくい投手、イメージ的にはソフトバンク和田毅をイメージしたら良いのでは?もっと言うと軟投派や変化球投手だ。平均速度が低めで、捕手への到達時間が長めで、実際にタマが多目に回転して空気抵抗を受け続けるからだ。

昔の江川卓デビューした頃に、スピードガン表示が始まった。当時は、球場によってか、初速と終速だったり、初速だけだったりした。例えば、江川卓小松辰雄で見ると、初速は150キロ前後でも、江川卓の方が終速が低めだった。江川卓のタマの方が、実際に回転し空気抵抗を強く受けていたからだ。数年もなく終速表示はなくなった。

トラックマンなどの回転数は、あまりアテにならない。トラックマンなどの機械を扱うヒトやデータ分析者は運痴が多く、選手達は勉強してないから、全くわかってない。実のところ、高校物理の応用だが。

 

 

 

 

 

 

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『回転数1500くらいが逆に良いことも』投球の回転数をNPB2186安打の内川聖一が語る。
ラブすぽ 8/9(水) 0:00 Yahoo! JAPAN
 
NPBで通算2186本の安打を放ち、2008年には右打者史上最高打率の.378を記録した内川聖一。 両リーグでの首位打者最多安打を記録しているアベレージヒッターである。 2023年11月に、その内川聖一を招いて開催されたトークショー。投球の回転数の話題に。 内川聖一は「回転数が、予測から外れるから良い(打てない)」のだと語る。回転数が多いと良いように感じるが、少ないのもまた良い。 回転数2400などだと凄い!と捉えられがちだが、回転数1800でも凄い投手はたくさんいる。1500くらいの方が、逆に良かったりもするそうだ。

動画一覧
再生時間:0:54
配信期間:8/9(水) 0:00〜2030/12/31(火) 0:00
最終更新:8/6(日) 8:01ラブすぽYahoo! JAPAN

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