リヤウイングやリヤスポイラー、所詮は空気抵抗!

見出しは御立派だったが、一切、ライターの考えは出て来ない。

クルマの空力、あくまで設定速度域の問題だ。速度が上がれば、空気抵抗を受けて、まずフロントが沈む。フロントが沈むとリヤは浮く。そのリヤが浮くのを抑えるため、ボディー後部の気流を受けるリヤウイング又はリヤスポイラーを設けるのだ。取付位置や設定速度によっても、必要な大きさや効きが違う。

例えば、ポルシェ911GT3、リヤが重いRRなのに、リヤウイングがドンドン大きくなっている。パワーが上がり、設定速度が上がると共にフロントを押さえ付けられリヤが浮き加減になるのを抑える必要があるからだ。ハコのクルマはキャビンが空気の流れを妨げ、リヤ後部は速度が上がると剥離する気流が増える。だから、余計にデカいリヤウイングやリヤスポイラーが必要になる。

本来は、飛行機の空力姿勢制御のように、フロントウイングやフロントスポイラーでクルマの前方の空気抵抗を下げれば、フロントを押さえ付けが弱まり、制御次第でリヤウイングやリヤスポイラーは必要なくなる理屈だ。

似た理屈で、アクティブサスペンションで速度域によるフロント沈み込みを抑えるか、バランス取れるようリヤを沈み込ませる制御をする手もある。

今のところ、空力制御は足し算ばかり、ダウンフォースを増やすばかりで、引き算や前後バランスを取って減らす制御がない。もちろん、しくじると速度域が高いため大事故になりかねない。

しかし、本来はデカいリヤウイングやリヤスポイラーは付けたくないのだ。

 

 

 

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恥ずかしくない? ホントに効果あるの? 大型リアウイングの持つ意味ってなんなのよ
2023.10.15 14:02掲載ベストカーWeb103


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WRX S4が一部改良で再び先代型と同じく大型リアウイングをオプション設定したのだが、やはりスポーツモデルらしい趣はある。でも、そもそも公道を走る量産車の場合はどの程度の意味合いがあるのだろうか?

文/ベストカーWeb編集部、写真/スバル、トヨタ、三菱、ベストカー編集部

恥ずかしくない? ホントに効果あるの? 大型リアウイングの持つ意味ってなんなのよ

■復活したS4の大型リアウイングは実はキャリーオーバー?

D型への改良によって先代型まで設定されていた大型リアウイングがオプション設定として復活したWRX S4

WRX S4が2023年秋の一部改良でアプライドD型へ移行し、先代型WRX S4、そしてSTIにオプション設定されていた大型リアウイングを復活させた。現行型からディーラーオプションでの小さなフローティングタイプしか設定されていなかったのだが、今回からまたデカッパネが復活。

実はこの大型リアウイング、先々代モデルとなるWRX STIのGVB型からその次のVAB型、そして現行VB型と3代続けてのキャリーオーバー品だったりする。そのあたりを以前、スバル開発陣に聞いてみたのだが、「ダウンフォースを得るのに、手を加えなくても現状で充分な性能を得ているから」との理由で使い続けているのだそうな。

三菱ランサー エボリューションVIトミー・マキネンエディションは二段羽式のリアウイングを採用していた

まあ、それはさておき、かつては大型リアウイングがメーカー各社のスポーツモデルには用意されていたものだが、最近はあまり見なくなってしまった。担当も以前は派手なリアウイングを持ったランエボVIトミー・マキネンエディションを所有していたくらい。

そこで気になるのがこの大型リアウイングの効果。実際のところ、公道ではどのくらいの効果があるのだろうか?

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