リヤウイングとリヤスポイラー、効く速度域/効かなくなる速度域。

リヤウイングやリヤスポイラー、一般道では効果ナシ?受け売りでモノを書いてるヒト達らしく、気安く言い過ぎてない?元々、ハコ系レーシングカーとフォーミュラーカーと比べれば、ハナっから効かないのは素人でもわかっている。

冷静にクルマを真正面から見て、先ずは前からの風が当たるトコにしか、空力的に効かない。一番の空力障害はキャビン。ある程度のスピードだと、リヤウインドウを伝いボディー後端に導かれ、リヤウイングやリヤスポイラーが効く。しかし、もっとスピード上がると伝わなくなり、ただのスリップストリームになり、リヤウイングやリヤスポイラーは全く効かなくなる。フロントは、スピード上がる限り前を押さえる力が増すのに対し、リヤが軽くなりリフトに変わる。あのポルシェ992GT3バカ高&バカデカウィングは、320キロ強のスピード域で効かせるための高さ大きさだ。

空力、特にこの40年はフロント回り偏重になっていて、速度上がればフロントを押さえるから、前バランスで後ろは相対的に軽くなる。端的に言えば、超高速でフロントダウンフォースを適度に軽くすれば、リヤウィングやリヤスポイラーは不要なのだ。もちろん、過ぎると直進性や方向性が悪くなるが。

昔のシルエットフォーミュラーみたく、エアダムや出っ歯が究極のフロントではなく、その先があるのだ。飛行機の空力とは、考え方が異なる。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「一般道では効果なし?」クルマ好きおじさんの好物【リアウイング】本当の役割とは
5/23(木) 19:02 Yahoo!ニュース
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FORZA STYLE
かつては、公道を走る市販車にも取り付けられていた、巨大なリアウイング。いまもサーキットを走るレーシングカーでは大きなリアウイングをみかけるものの、市販車では、高性能車であっても、かつてほど巨大なリアウイングを装着しているクルマは少なくなってきました。

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空力性能向上のために装着していたはずなのに、なぜ近年は見られなくなってきたのか。ひょっとして単なる見栄だった? リアウイングの役割について考えてみましょう。

 

■巨大なリアウイングの役割は「ダウンフォースの発生」
車体の後部に装着される空力パーツである「リアウイング」。車体後部にダウンフォース(下向きの力)を発生させることで車体を地面に押し付ける効果を得るためのパーツで、車両後方に向かって上向きの角度に取り付けられます。

 
先代WRX STiのリアウイング。かなり派手な外観が特徴のモデルであったが…
走行中、空気の流れがここで上向きに曲げられ、それによって、ウイングの上側に流れる空気よりも下側に流れる空気のほうが速くなり、下側のほうが、気圧が低くなるため、クルマを下に押し付ける力(ダウンフォース)を発生させることができる、という仕組み。航空機が離陸する際、翼の半分を下向きにすることで揚力を発生させていますが、クルマのリアウイングは、それと逆の方向の仕事をしています。

 

■一般道での走行では、空気抵抗でしかなかったはず
 
スーパーGTマシンのシビックタイプR(コンセプト)。ド派手な外観がいかにもレーシングカーという感じだが、レースカーにとってリアウイングは超重要な空力パーツだ
このダウンフォースは、クルマの速度が上がれば上がるほど重要になります。速度が速くなるにつれ、ボディの下部を流れる空気が乱れ、わずかながらボディを浮き上がらせようとする力(リフトフォース)が発生してしまうからです。これはタイヤのグリップにも影響を与えますし、高速走行からブレーキングをして前方に荷重がかかるような状況だと、リアタイヤのグリップはさらに不安定になってしまいます。

それらを抑えるためにダウンフォースは必要であり、もちろん市販車であっても、高い速度域であれば、効果は期待できるのですが、一般道を走行している速度域だと、ダウンフォースの恩恵を感じるシーンはまずありません。

ウイングの角度を立たせていけば効果はあるでしょうが、立てていくと今度は空気抵抗が増加します。また、リアウイングがなかったとしても、安全に走行できなくなるわけではありません。それどころか、クルマの後端に巨大な突起物がついていたことは、大きな空気抵抗になっていたはずです。

 

■ただ、当時の本当の役割はやはり「かっこよさ」
昨今は、(許される場において)200km/h以上出せるスポーツカーであっても、以前のような巨大なリアウイングはみられず、日産「GT-R」も日産「フェアレディZ」も、トヨタスープラ」も、リアスポイラーは控えめ。フェラーリランボルギーニ、ポルシェ、パガーニやマクラーレンといったスーパーカーも、ド派手なウイングはほとんどみられません。

これらは、床下を流れる気流をコントロールしてダウンフォースを発生させるといった、代わりとなる空力テクノロジーが採用されているため。加えて、クルマの上面にリアウイングのような付加物を付けたくない、といったスタイリングに対する意識の変化も、大きく関係しています。

むしろ、美しいスタイリングを際立たせるため、高速走行している時だけ電動リアスポイラーが立ちあがるようにしていたりと、できるだけ目立たなくしているのが現代スポーツカーです。

巨大なリアウイングは、今ほど空力技術が発達していなかった時代に、エンジニアたちが必死に考えたダウンフォース発生デバイスでした。それらが、レーシングカーに取り付けられていることで、「速そう…」「かっこいい!!」というイメージをつくることができたというのが、市販車におけるリアウイングの本当の役割だったのではないでしょうか。

Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo:HONDA,SUBARU,McLaren
 
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