強く言えないけど?⇒強く言わないといけない!

元日ハム木田勇が「強く言えないけど・・・」と、前置きするが、そんなコトはない。

MLBは中4日100球⇔NPBは中6日100球。

走者いないのに、セットポジション。ノーワインドアップですらない。

直球変化球のキレや内外高低緩急の精度を維持するのに、ノースロー調整?

本来、400勝金田正一始め、鈴木啓示など、確固たる実績を挙げた名投手達が、日本式の鍛練を後進に正しく伝えなかったからだと思う。

昔はシーズン130試合、エース投手は30試合以上投げていた。先発だけでなく、必要な試合の中継抑えにも投げていた。エース投手は、球威に頼るコトなく打者を打ち取るスキルを磨くため、持久力鍛練を怠らなかった。ソレを指導者になってから、キチンと後進に伝えなかった。

代表は、近鉄鈴木啓示監督ではないか?単に、「自分がいい思いをしたから、後進にも」では舌足らずだった。前任仰木彬監督の時、権藤博投手コーチに投手陣が阿波野秀幸を筆頭に「投手専用トレーニングメニューに専念したいから、野手との共通トレーニングはナシにして欲しい」とリクエストしたがハネつけられ、権藤コーチはシーズン前に辞任した。パ・リーグ優勝して、巨人を3-0まで追い込んだ近鉄は、空中分解した。

日本の投手は、アマチュア野球、特に甲子園を目標に高校時代、長距離ランニングや投げ込みなど持久力系トレーニングを積んでいる。投げ込みも、連戦連投に耐えるよう、直球変化球のキレや内外高低緩急を磨いた。桑田真澄松坂大輔藤浪晋太郎らは、そういう鍛練をベースにしていたのだ。真逆に近いのは、高校時代にあまり実績ない、上原浩治や山本由伸らだ。

アメリカには、そんなモノはない。だから、キレやコントロールなどのスキルを磨き発揮する機会はなく、体格に任せた力任せしかない。ボールの質も悪く、変化球やコントロールの精度もアバウトになる。ならば、打ち取る手段は球威任せ、そのために瞬発力、パワーアップしかない。故障負傷したら、修理工場的なスポーツドクター、腱が切れたらトミー・ジョン手術。スポーツ医学との需要と供給の絶妙な関係がデキている。

今の日本、バカな指導者達がアマチュア野球にも背景的に必要ないアメリカ式トレーニングに切り替えている。そちらの方が、瞬発力が早く向上し、球速が上がり、プロスカウトの目にも留まりやすい。しかし、鍛練中途半端になり、アマチュアやプロでのトミー・ジョン手術低年齢化が進行している。

こんなバカな傾向に、歯止めをかけなければいけない。

だからこそ、優れた前人のクチは必要なのだ。

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木田勇氏 投手の“常識”に警鐘!「今の時代だから強く言えないけど…」6回3失点は評価できるの?
10/19(木) 15:58 Yahoo!ニュース
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日本ハム時代の木田勇
 日本ハムの1年目にMVPと新人王を獲得した木田勇氏(69)が高橋慶彦氏(66)のYouTube「よしひこチャンネル」に出演。独自のスタイルを築きつつある日本の投手事情に警鐘を鳴らした。

 木田氏は「今の時代だから強く言えたことじゃないけど」と前置きしながらも現在の投手の“常識”に疑問を投げかけた。

 木田氏が22勝で最多勝を獲得した年は登板26試合で253イニングを投げた。

 「今は26試合先発してもせいぜい150~160イニングくらい」と指摘し、200イニング投げることで単なるエースではなく絶対に外せない選手と評価されたと説明した。

 高橋氏は「メジャーは中4日で100球。日本の中6日は数字が合わない」と指摘。

 「メジャーは100球」という通説も中4日で120球を投げたDeNAのバウアーが身をもって否定してしまった。

 木田氏はクオリティスタート(QS)にも言及した。

 「6回3失点で評価される時代なんですよ。それでヨシとしているのか選手本人に聞いてみたい」と、先発投手の覚悟についても疑問を呈した。

 さらに無走者でもセットから投げる投手が多く、少年野球の指導でも「プロもやっている」とワインドアップを否定されることがあると明かした。

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