厚底カーボンシューズの弊害?単に、カラダの強化が追い付いてないだけじゃん!

厚底カーボンプレートシューズで、大腿骨や仙骨疲労骨折など、股関節周りのケガが続出しているって?こうしたケガ、大人ランナーに起きているの?高校生だとどうだろう?もしかして、選手の選抜にも関わるため、故障情報を指導者が伏せている可能性もなくはない。そして、外国人ではどうなのか?

もし、ホントに高校生や社会人で、故障情報がないと言うなら、ぶっちゃけ、カラダ特に骨の発育・維持強化が追い付いてない段階で、実戦だけでなく練習で走らせ過ぎているというコトではないの?

長距離走者は強化ばかりではなく、カラダの軽量維持も必要なため、カルシウムなど栄養摂取も十分なのかも疑問だ。山ほどいる部員の中で日々の練習も競争であり、ちょっとした不調でさえ隠して参加している可能性も高く、より故障をキツくしているだろう。

高校だと、栄養摂取やトレーニング状況はどうだろうか?社会人では起きていないのか?こうした事象、バカ私大の大学生に起きているのなら、食生活とトレーニング、特には走り過ぎの問題なのではないの?

 

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厚底シューズ使用で「あるケガ」が続出…速さのウラで、指導者の嘆き「靴に頼り切ってしまっている」「人間の使い方次第」
1/3(水) 6:06 Yahoo!ニュース
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もはや恒例となった厚底カーボンシューズの存在。タイムは伸びる一方で”あるケガ”が続出しているという photograph by Nanae Suzuki
 今年で第100回を迎える箱根駅伝。近年では当たり前となったのが、カーボンプレート搭載の「厚底シューズ」だ。大学時代に箱根駅伝を出走した筆者が明かす「厚底シューズ」がもたらした功罪とは――。『箱根駅伝は誰のものか』(平凡社新書)より「厚底カーボンシューズ」の章を抜粋してお届けします。全3回の第2回/前回は#1へ

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厚底はなぜ速い?
 そもそも厚底カーボンシューズはなぜ速いのか。現在は多くのメーカーが販売しているが、マラソンの景色を変えたナイキのモデルで説明してみたい。

 基本的な構造は反発力のあるカーボンプレートを軽くて柔らかく、エネルギーリターンの高い独自素材のフォームにしてソールに挟んでいる。重心を前へ傾けることで、カーボンプレートが屈曲するので、カーボンプレートが元のかたちに戻るときに、グンッと前に進む。そのため緩やかな下り坂を進んでいるような感覚で走ることができる。

 また薄底モデルよりもドロップ(爪先部分と踵部分の厚さの差)が大きくなるため、前方への体重移動が滑らかになり、ブレーキがかかりにくい。着地時の横ブレが少なくなり、スムーズに前へ進むことができる。

効果には個人差あり
 これらの要因から厚底カーボンシューズを履くことで、ストライドが拡張。それがピッチの減少につながり、後半のペースダウンも小さくなる(厚底のクッション性が着地時の衝撃を軽減させる役割もある)。その結果、速く走ることができるのだ。

 ただし個人差が大きく、ある大学の調査では1kmあたり5秒も速くなった選手がいる一方で、ほとんど変化のない選手もいたという。また厚底カーボンシューズの値段は従来の薄底レースシューズ(1万5千円前後)と比べて高額。3万円近くもするため、大学の強化費から購入しているチームもある。

速すぎる厚底カーボンシューズの弊害
 従来のレースシューズと比べてソールが3倍ほど厚いカーボンプレート搭載シューズは、世界のマラソンシーンを劇的に変えるほどに速い。厚底カーボンシューズが“世界基準”になった一方で、予期しなかったトラブルに見舞われている。

 もともとは着地時のダメージから脚を守り、終盤にペースを落とさないために開発されたモデルだったが、大腿骨や仙骨疲労骨折など股関節周りのケガが続出。これは薄底シューズ時代(膝から下の故障が中心だった)にはほとんどなかったものだ。

 一体、何が起きているのか。

故障者続出の理由
 着地時にカーボンプレートをしならせることで、プレートが元のかたちに戻るときに、反発力が生まれる。それがスピードにつながっているわけだが、レース終盤は疲労からカーボンプレートをしならせるのが難しくなる。そうなると体重を前にかけて、無理にカーボンプレートを曲げようとするため、股関節周りの負荷が高まり、前述したようなケガにつながってしまうのだ。

 2021年秋の取材でA監督は、「あの靴に頼り切ってしまっているところがあるので、多くの選手がポイント練習で厚底カーボンシューズを使いたがるんですよ。練習の質を上げているので、あのシューズでないとついていけないという状況にもなっています。それが故障者続出の理由じゃないでしょうか」と分析していた。

 またB監督も“魔法のシューズ”を「諸刃の剣」と表現している。

厚底と非厚底の練習を分けている
「厚底カーボンシューズが出てきてタイムはものすごく伸びましたし、選手も自信をつけています。ただ、あのシューズを頻繁に履いていると、股関節周りや仙腸関節周りのケガ(疲労骨折など)が増えるように感じています。そのため厚底カーボンシューズの使用方法を考えるようになりました」

 B監督のチームは比較的早くから厚底カーボンシューズを活用していることもあり、他の大学よりも一歩進んでいる。

「練習内容によって厚底カーボンシューズを履いていいものと、履かないものに分けています。楽に進むシューズですので、走るために必要な筋肉が落ちてしまう危険もあると考えています。1年ほど前からは、股関節周りや仙腸関節周りを強化するようなトレーニングを入れるようになり、その箇所の故障は減りました。便利なものは何でもそうですけど、人間の使い方次第なんじゃないかなと思いますね」

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(「Number Ex」酒井政人 = 文)
 
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