ペラペラ鋼板モノコック、自動車メーカークルマ作り破綻の根源!

元々、自動車のあるべき姿として、あるべき姿はFRだ。少なくとも、ペラペラ鋼板モノコックを使いたいなら、エンジンとミッションとデフ接続に於いて、前後距離を空けてシャフト結合するのは、制震上然るべき選択だ。特に、馬力&トルクの高いクルマほど、その傾向は高くなる。

ミニクーパーホンダシビックの出現によって、小馬力&トルクのエンジンでも小さな車体に高いスペース効率を持つクルマ作りに傾いた。ペラペラ鋼板モノコックで支えるコトがデキたのは、小馬力&トルクのエンジンという但し書き付きだ。

今の自動車メーカー、大抵70年代にフレーム製造設備を棄てペラペラ鋼板モノコックに切り替えてしまった。設備も技術も棄ててしまった。だから、FFのエンジン高出力&トルクを受け止める車体を、軽量には作れない。同時に、ミドシップでも作れない。

それらが、見え始めたのは、トヨタがレビン/トレノをFRに残して、カローラ/コロナ/スプリンター系をFF化、FFユニット流用したAW11MR2を作ってからだ。

ココで鋼管フレームを棄て、ペラペラ鋼板モノコック一辺倒にしたコトが、以後高出力&トルクエンジンの足を引っ張っている。軽量化や高剛性化するために、アルミやカーボンに走り、全く量産や部分修理に向かない造形にしてしまった。

 

 

 

 

 

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ええ、マジかよ!! AE86って仕方なくFRだったの!? 衝撃の歴史教えます
2024.01.19 03:02掲載ベストカーWeb

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そのカッコ良さと扱いやすさから世界中の走り屋達から崇められるクルマAE86。しかし、その誕生の裏には開発陣の苦悩や技術の壁など様々な問題があった。今回はそんな名車AE86の歴史を振り返り、その軌跡を辿って行こう。

文/西川昇吾、写真/TOYOTA

ええ、マジかよ!! AE86って仕方なくFRだったの!? 衝撃の歴史教えます

■FF化がトレンドの中FRが採用された仕方のない理由

もしAE86の開発がもう少し後になっていたら、FRではなくFFで作られていたかもしれない

AE86と言えば人気の絶版スポーツカーだ。その理由として「手頃なサイズのFR」が挙げられるが、実はFRという駆動方式を採用したのは仕方なく…な部分もあったのだ。FRを採用したことが今でも人気な名車に押し上げた、その経緯や時代背景を簡単に振り返ってみよう。

AE86が登場したのは1983年のこと。カローラレビン・スプリンタートレノの兄弟車に与えられた型式がAE86 /AE85であった訳で、レビンはカローラシリーズ、トレノはスプリンターシリーズの一車種で、それぞれのシリーズのスポーツ系車種として位置付けられていた。

当時のフルモデルチェンジでカローラもスプリンターも5代目へと生まれ変わり、駆動方式もFRからFFへと変更された訳だが、スポーツ系のレビンとトレノはFRプラットホームがそのまま採用された。

当時のリリースには「セダン系はFF方式を採用して、居住性、経済性の優れたものとし、また、クーペ系はFR方式を採用して、よりスポーツ性の高いものとしている。」と記載されている。

しかし、当時の国産車はFFへの転換期。後継モデルのAE92系でFFになったことを考えると開発陣も本当はレビン・トレノも当時からFFにしたかったのではないかと思う。

AE86がFRになった背景には当時のトヨタがスポーツモデルや、ハイパワー(セダンのカローラ系に比べ)エンジンのFFに慎重だったことなどが理由とも言われている。

当時の技術ではハイパワーエンジンのFFは満足のいくハンドリング性能を実現できないとも考えたのであろう。

■実は先代モデルとあまり変わっていないAE86

AE86の先代モデルはTE71になるのだが、この両車を比べて見ると正直あまり変わっていない。サスペンションなどの基本的なプラットホームはほとんどがキャリーオーバーされている。

ホイールベースだって2400mmで共通だ。大まかにAE86とTE71のメカニズム的な違いを上げるとすればエンジンとステアリングだ。TE71が2T-Gを搭載したのに対し、AE864A-Gを搭載。ステアリングはボール&ナット式からラック&ピニオン式になった。

レビン/トレノは先代モデルと基本的なプラットホームはそのままに、新型エンジンでのパワーアップとステアリング形式の変更によるダイレクト感を得たことでフルモデルチェンジとした訳だ。

基本的なプラットホームをキャリーオーバーしているあたりから考えても、コストを抑えたフルモデルチェンジであることが分かる。このような部分を見てみると、当時としては、「FRはポジティブな選択」ではなかったかもしれない。

■FRで良かった!! AE86が世のクルマ好きから愛されるワケ

AE86はFRだからこそ40年経った今でも世のクルマ好きから愛されているのだろう

しかし、結果的にFRを選択したことがAE86を名車へと押し上げることになった。ナチュラルなハンドリング性能やスライドコントロールが楽しめるといった、FRならではの理由で高評価であったのは勿論だ。

しかし、サーキットやジムカーナ、ラリーなどの多くのモータースポーツシーンでも活躍できた理由もあるだろう。エントリーカテゴリーでも多くの需要があったが、それは縦置きレイアウトでメンテナンス性に優れているといった背景もあったはずだ。

当時としてはポジティブな理由ではなかったかもしれないが、FRであったことがAE86を名車に押し上げたという背景を考えると、クルマ好きの中には速くなくても良いから楽しくて、扱いやすいFRに乗りたいという需要は一定数ありそうだ。

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