愛車遍歴、自分が誇れるとするなら・・・生活とのバランスか。

カネ持ちボンボンやレーサーなどと違って、一般人はそんなに取っ替え引っ替えクルマを乗り替え乗り継げるワケではない。カネ持ちボンボンは、カネに飽かせて高卒や私大からクルマ、自動車部などでサーキット走ったりした体験や、レーシングカートなどの経験をひけらかす。そうしたモノで書いたり喋ったりで、出版社などに売り込み、道を与えられたのが殆どだろう。

実際、話して見れば、物理の遠心力や振動どころか理科Ⅰ程度の加速減速や速度などの知識すらないヤツばかりだ。実のところ、タイム差の算数くらいしかアタマ使ってないだろうと見える。

ワタシ自身は、福岡の大学時代に250cc2サイクル(ホンダNSR250)と、本学がクルマ乗り入れOKだったので中古のニッサンS12シルビアR-XEとを、その日の天気やアルバイト状況で使い分けた。それぞれで峠、埠頭、ちょっとしたコーナーを探して走った。下りの峠で150キロ超えでブレーキがペーパーロックしたのを、4⇒3⇒2でエンブレを強く使って切り抜けたコトもあったし、ダイエー時代の下柳がポルシェ928で下りで張り付いたトコに上りでドリフトリバースして張り付いたコトもある。

就職1年目社員寮が神奈川県座間市、ホンダNSRとニッサンシルビアを福岡から九州自動車道から東名高速まで、走らせて持ち込んだ。シルビアはRS-Xに、NSRは'90に買い替えた。当時のニッサン、同期はR32スカイラインGT-RやN14パルサーGT-IRやS13シルビア/180SXに乗り換えていた。寮監が興味を持って、寮監のEXAカブリオレと交換して乗った。休み毎に、遠くは箱根や都内でも走り回った。細川政権下での10年経過車両の2年車検OKにより、RS-Xも10年、神奈川県座間市から厚木や新子安、東京都杉並区から銀座や村山や神奈川県横浜市茨城県日立市大阪府守口市から福岡と往復したり周辺市や京都、栃木県上三川町から宇都宮や埼玉や横浜、広島県広島市から福岡と往復したり異動先香川県高松市まで走ったりした。このRSで、切替徹がフェラーリF40で324キロ出した常磐道、210キロ超まで出せた。FJ20Eのエンジン、ギヤ比を考えれば、いっぱいいっぱいだった。

香川県高松市に住んでた時期、子供生まれたコトで、チャイルドシート強制(法制)化され、仕方なく4ドアセダンのニッサンR34スカイライン25GT-Vに買い替えた。ターボ用の足回りやブレーキにNAを積んだクルマ、香川ではバカなUターン車を切り返しとスーパーハイキャスで回避デキた。異動で大阪府東大阪市まで自走した。T字路で信号無視したクルマをサーボアシストのフルブレーキで回避デキた。39歳で左右ふくらはぎ肉離れに見舞われた時も、このクルマで走った。好調に走っていたが、3度目の車検の時、イグニッションコイル異常のワーニングが出て、空燃比がおかしくなり、手放す気になった。

自動車メーカー、ニッサンを出向者切りされ、メーカーを一切気にせず乗れるようになった。欲しいクルマの第1候補は、リトルシリンダーの8気筒以上、中古車雑誌で大阪府と近隣都道府県を探した。ソコで神戸市西区伊川谷の店に行き当たり、アルピナB12-5.0BMWを買えた。ちょうど、前に乗ったスカイラインの倍のエンジン、ツインカムではないが圧縮比アップと中低速重視のアルピナチューンは、街乗りから高速まで味わえた。4ドアセダンは、低さによる乗降しにくさ以外はキャビンも広く、リヤトランクを殆ど使わなかった。ワタシの父親は既に亡くなっていたが、母親と妻方の両親は来る毎に送迎で乗せた。大きいクルマなのに、ブレーキの効きは抜群、小さなステア角でもレスポンスが良かった。最高速度270キロは試す機会なかったが、SOHCでもV12の良い音が響いた。170キロから左フロントタイヤバーストに見舞われたコトはあったが、落ち着いて停止デキた。

FRばかりを乗って来て、高性能セダンを味わえたトコで、高性能スポーツカー、やはりポルシェ911に乗りたい気持ちはあった。家族対応にはアルピナBMWあるので、純然たる趣味のクルマとして、911を探してもらった。当時、空冷は値上がりしていたが、水冷はまあまあだった。996カレラにGT3エアロを装着したクルマを手配してもらえた。確かに、加速減速曲がり全てに別次元なレスポンスだった。超台風の中を中国自動車道大阪⇒福岡まで100キロ超アベレージで走っても、何の不安もなかった。最高速度290キロだが、トライする機会はない。

アルピナBMWポルシェ911の2台持ちを10年以上やって来たが、アルピナBMWにカブりが出て、部品供給がなく直せないと言われた。ワタシのカーライフにおいて、オープンカーとミドシップは乗っていないため、トヨタソアラ(SC)/MR2/MRS、マツダ(NA/NB)ロードスター、ポルシェ986ボクスターBMW Z3で探してもらった。

BMW Z3-2.2i、ショートホイールベースの2座オープン、路面の凹凸を拾いシビアな部分はあるが、低く軽快に走る。大阪⇔福岡中国自動車道山陽道を100~140キロアベレージ、カーステレオで歌いながら走り切れたし、母親を乗せて福岡の思い出の場所を走らせ、案内するコトもデキた。オープンカーは、渋滞やノロノロ運転も楽しめるのだ。

最後、終のクルマはミドシップ、果たして、トヨタMR2/MRSになるか、ポルシェボクスター/ケイマンになるか・・・。

ワタシの愛車遍歴

ニッサンS12シルビアR-XE

2ドアクーペ、CA18E、5MT

ニッサンS12シルビアRS-X

3ドアHB、FJ20E、5MT

ニッサンR34スカイライン25GT-V

4ドアセダン、RB25DE、5MT

アルピナB12-5.0BMW

4ドアセダン、5リッターV12アルピナチューン、4AT

ポルシェ996カレラ

2ドアクーペ、3.4リッターフラット6、5AT

BMW Z3-2.2

2座カブリオレ、2.2リッター直6、5AT

アルピナからは2台持ちだ。サラリーマンの限られた収入、持家や子供らの事情と見合せ、捻出した。2台合わせても、ヘタすれば軽自動車の諸費用込より安かったりする。

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ロードスター911はいまでも忘れられない楽しさの塊! 【史上最高の国産車輸入車を挙げてください 青山尚暉編】
1/22(月) 17:30 Yahoo!ニュース
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数十年のキャリアで乗ったクルマのベストはこれ!
 
自動車評論家の青山尚輝さんに、これまで乗ったクルマのなかから最高だった1台を、国産車輸入車から選んでもらった。
 史上最高のクルマというテーマで広く見れば、国産車ならボンドカーにもなったトヨタ2000GT、世界を驚愕させた静粛性がいまでも記憶に残る初代セルシオ、自身最初の愛車となったいすゞ117クーペ(丸目)などが挙げられるし、輸入車ならガルウイングメルセデス・ベンツ300SLや大衆車の原点と言えるVWビートル、初代VWゴルフなどが思い浮かぶ。

【画像ギャラリー】青山尚輝さんが選んだこれまで乗ったなかで最高だった輸入車

 ゴルフの名前が出てきたところで、自身の愛車遍歴のなかで、3台(ゴルフIIハッチバックMT、ゴルフVIIヴァリアントに続き、現在もゴルフ7.5ヴァリアントを所有)も乗り継いでいるゴルフ(ヴァリアント)も、超実用車ながら、愛犬と暮らすわが家にとって最高に相応しいクルマだと思っている。

 が、トヨタ2000GTメルセデス・ベンツ300SLなどは、自身にとってはまったく縁のない遠い存在だ。ここでは、自身が所有していなくても、自動車専門誌の試乗などで、結構な距離を走ったクルマのなかから、「いまでも最高!!」と思い続けている国産車輸入車をそれぞれ1台紹介したい。

 国産車では、1989年9月に発売された初代ユーノス(マツダロードスターが思い出深い。若者でも手の出る100万円台の価格もさることながら、ライトウェイトスポーツカーというジャンルを世界に広め、世界が追従した1台であり、商業的にも大成功した1台だ(だから世界中にオーナークラブがあり、いまでもマツダ・ロードスターとして存続している)。

 当時は自動車専門誌などで箱根の山道を走り、撮影する機会が何度もあり、女性誌の企画でサーキットを走った経験もあるが、とにかく人車一体感溢れる操縦性、日常でも全開にできる適度なパワーユニットの気持ち良さ、そしてもちろんオープンカーとしての空や風と対話しながら走れる快感は、いまでも忘れられない思い出になっている。当時の老若男女をスポーツカー好きにさせた立役者でもあるのだ。あっ、現代のマツダ・ロードスターも大好きですよ!

 輸入車では、これもまた所有したことはないものの、やはり輸入車専門誌の試乗記などのために何度もステアリングを握ったポルシェ911(964)が、懐かしくも記憶に残り続ける1台だ。1992年にマイナーチェンジを受けた911カレラで箱根や八ヶ岳のワインディングロードを縦横無尽に駆け抜けたときの、正確なステアリングフィール、強力なブレーキ、空冷フラット6のシャーンという剃刀のレスポンス、背後から聞こえる咆哮、サイズ感(全長4245×全幅1660mm)……など、ジャストフィットなスポーツカーを操り走らせるのは快感以外の何物でもない。

 また、ガッチリとしたドアを閉め、クルマから下りた後も、しばらくはその快感・興奮が身体に染み渡っていたほどで、いまでも忘れられない、若かりし頃のスポーツカーと対話できた歓び、思い出だ。いまではとんでもないプレミア中古車価格になっているんですけどね。
青山尚暉
 
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